蟹退治、前回までのあらすじ……
「腹がでっぱってきたぞ」
「あれ、なんかおなか痛い?」
「あれあれ、息苦しいんじゃないの?」
「おかしい、おなかは空くのにご飯たべらんない!」
「えーなんか腰をふるとおなか痛いしー」
「しょうがない、病院に行くか」
*病院へ行くと病気になりそうなんですけど、どうしたらいいですか
というわけでD病院へ。どういう検査をするかわからないので朝食は抜くことにした。土曜日だったので早めに出かけたほうがいいと思い、朝 9 時前にD病院に到着。なのに廊下は患者さんでいっぱい。うっかり立ち上がるとすぐに椅子が埋まっちゃうような状態だった。
とりあえずどの科を受けていいかわからないので内科を希望。問診票を書いて受付をすませ、30分くらい待ったところで看護師さんに呼ばれた。診察前の血圧検査だって。うひー、血圧待ちで30分かい。血圧は 114/64 で正常値。
さらに 30分ほど待たされてやっと診察室に入れてもらえた。内科の先生は女医さんで「とりあえずCTとレントゲンに行ってきて。あ、ちょっと待って。CTは造影剤を使うので腎機能の検査をするから先に採血してもいい?」と人の話もろくに聞かずに検査の指示。問診票も書いたから話は検査の後でってことなのかもしれないけどさ。
採血はすぐにしてもらえた。わたしの腕は針が刺しにくいらしいんだけど、この日の看護師さんは上手だった。世間話をしながら血をとって「これ、あっちの部屋に持っていってください」って渡される。あはは、ここは自分の血を自分で検査部に持って行くのね。
採血の結果を待つ間にレントゲン室に行くように指示される。たったまま腹部のレントゲン写真。これはスムーズに終わる。ちなみに、レントゲン撮るときはボタンとかジッパーとかのある服を着ていくと全部脱がないといけないので(検査衣に着替える)、いやだと思ったらなーんにもついてない服をたらっと着ていくのが吉です。
次は CT撮影なんだけど、待てど暮らせど血液検査の結果が出ない。一時間くらい待たされた。あんまり長いので
「あのー、検査結果はまだでないんですかー?」
と看護師さんに聞いたら
「あら? まだ呼ばれません?」
だって。そろそろ空腹で目がまわりそうです。これじゃ病気になってしまうのでなんとかなりませんでしょうか。
やっと結果が出た。腎機能は問題なし。なんの病気かわからないので腎機能でもなんでも検査してくれという気持ちだけれど、こんなに待たされるんなら腎機能の検査は拒否すればよかったかなと思った。そこは悪くない気がしていたし、過去に造影剤付きのCT撮影で問題があったことはないので。
そういうわけで次は CT 撮影。なんか、この病院は造影剤の扱いに慎重で、先に生理食塩水の点滴をするからって、小さいパックをちゃっちゃとセットされてしまった。んげっ、コレ小さいけど終わるのに30分かかるー。ただでさえ具合悪いのに、おなか空いたよ、死ぬ~。たしかに造影剤をやったら水分はとるべきだろうけど、今までの経験では「多めに水を飲んでくださいね」って言われて終わりなのにねえ。
そんなこんなでCT撮影が終わる頃にはもうすぐお昼ってな感じの時間になっていましたとさ。
……今回は長かったのでここでおしまい。次回はめくるめく造影剤体験とお待ちかねの診察でーす。
*オマケとお願い
最近点滴を受けるような病気をしなかったので気づかなかったんだけど、今時の点滴針は金属製じゃないのね。グラスファイバーかなんかで出来ててくねくね曲がる。
こんな曲がるやつをどうやって腕に刺すかっていうと、最初はこのグラスファイバー部分が金属製の針の内側に入ってて、注射器みたいな形したものでエイって刺して、うまく刺さってからシャキーンって金属部分だけ抜くの。
。面白いからどういう構造になってるのか詳細に観察したいんだけど、一瞬のことなのでよくわかんない。自分の腕にさされちゃってるし写真とるような余裕もなし。誰か資料を持ってたらくださいっっ。こういう本に載ってるから図書館で探せとかの情報でもいいです。よろしくー。