27日の日曜日に市原ぞうの国というところに行った。ベイFMという千葉のFM局でアジアゾウ(いわゆるインドゾウ)の子供が生まれたとか、公開されたとか言ってたからだ。
ところが入り口まで行ってびっくりだ。「子ぞうの公開はライブ映像のみです」だとぉ?! しかも入場料が1800円って、いきなりテンションが下がる展開だ。
入らないで帰っちゃおうかなーと思ったけど、敵は千葉である。ひょっとするとダチョウ王国級のビッグな観光地かもしれないので入ってみることにした。
入ってみてもう一度おどろいた。ぞうの国なのに象舎にぞうがいないんだぞう?!
どういうこっちゃと思いながら歩いていると、園内のスピーカーから萌え系アニメ声のアナウンス。「ぞうさんが歩いてくるよ! 赤い線までさがってね。 おうちの人と手をつないでいるかな? ぞうさんが歩いてくるよ!」
えっ、何? 歩いてくるって、どういうこと??? と思ってきょろきょろしていたら、本当にぞうさんが園内を歩いて移動してるんでやんの。
予想外のことにあわててろくな写真がとれんかった。どうやら、象舎と離れた場所に象のショーをやる広場があり、ショーのたびにいちいち歩いて移動しているらしいのよ。背中に乗ってるのは本場タイ国からやってきた本職の象使いのお兄さんたち。いきなりすごい展開だ。これはもしかすると期待できるかもしれない。
さらに園内をまわってみてびっくり。ここすごい。名前は「ぞうの国」だけど、象以外にも動物がたくさんいる。こんだけの品揃えは動物園並というか、下手な動物園より種類がいるんじゃないのかな。トラ、ライオン、ジャガー、レッサーパンダ、アライグマ、ポニー、シマウマ、ラマ、ラクダ、ヒツジ、ヤギ、ゴマフアザラシ、カンガルー、プレイリードッグ、カバ、マーラ、カピバラ、ニホンザル、スローロリス、エリマキキツネザル、イヌ、ネコ、鳥類いろいろ、爬虫類いろいろ……って書ききれない。しかも、それらのほとんどに餌をやれるんだよ。大連森林動物園とは違って肉食獣には餌はやれない(笑) あげていいのは園内で販売しているものだけ。バナナ、ニンジン、キャベツと、鳥用のドライフードのみ。
# あ、ごめん。ニュースで話題になってる生き餌の動物園は
# 大連のじゃなく、上海だか哈爾浜だかのサファリみたい。
# まー、でもなんだその、
# 生きたの与えようが、"殺してから"与えようが
# 大した違いとは思えないわたくしってもうダメ?
なんかね、こういう展示法って賛否両論ありそうな気はするのよ。動物は必要以上に餌をほしがる可能性もあるから健康管理が難しくなるだろうし、本来野生にあるべき生き物がペットみたいに餌をねだる姿は自然じゃない。ある意味哀れな感じすらする。A級かB級かでいえばおもいっきりB級だよねえ。
でも、ここの動物は園で管理しているものだから野鳥や野良猫を無責任に餌付けするのとは違うし、こういう体験は無駄じゃないような気がするよ。動物と近づく楽しさを知るのはもちろん、野生動物を餌付けするとどうなっちゃうのかもわかる……というのはちょっと期待しすぎかな。上野やズーラシアの動物と何かが違うことは感じるんじゃないのかな。
せっかくだから象のショーも見たよ。象がダンスをしたり、象がハンドベルでチューリップを演奏したり、象が絵を描いたり、象さんのぬいぐるみを象さんから手渡しで買えるコーナーがあったりと、なかなか見応えのあるショーだった。象は本当にすごいんだぞう。ぬいぐるみなんて売店においてあってもそれほど売れないだろうに、象さんから手渡しでって言うだけで何十個も飛ぶように売れてたよ。
そんなこんなで子象は見られなかったけど面白かった。フタコブラクダのコブにさわりまくったし、マーラの鼻面をなでたり、アライグマとも握手した。レッサーパンダの鼻の頭にタッチして、キリンに嘗められたり(バカにされたという意味ではなくて)、象に鼻水ひっかけられたりねー。
あ、そうだ。書き忘れていたけれど、アジアゾウの繁殖例ってほとんどないのよ。2004年3月に神戸市の王子動物園が最初で、市原ぞうの国が国内では二例目らしいです。B級だけど侮れないですゾウ?!
カバはバナナやニンジンのきれっぱしを地面から拾えないらしく、口をあけて放り込んでもらえるまで待ってる。
これがカバの口だっ。吸い込まれそうだゾウ←カバに使っても無意味。
プレイリードッグなんかほとんど放し飼い。柵はあるけどプレイリーさんを閉じこめてるんじゃなくて、節度を知らないダメ人間がプレイリーさんの家を荒らさないようにするためだし。
すごいよ、市原ぞうの国。ダチョウ王国といい、千葉はものすごい。
タグ:動物