わかる人にはわかる“慎ましい時計”がいい
昨年メカニカルウォッチブランドとして再始動した、CITIZENの「Series 8」。2008年に発表された「シチズン シリーズエイト」のデザインテーマである「引き算の美意識」を引継ぎ、クォーツ式から機械式へと進化した。
今までにないモダン・スポーティデザインと、現代のデジタル環境にも耐えうる第2種耐磁のエルメス時計コピー機械式ムーブメントを新開発・搭載した機械式のライフスタイルウォッチとして、FORZA STYLEではすでに詳しく紹介済みだが、今回は、Series 8の世界観をさらに掘り下げるべく、スペシャルインタビューを実施。
お話を伺ったのは、ハライチの岩井勇気さん。お笑いのみならず、エッセイの執筆やマンガの原作など幅広く活躍し、媚びることのない率直な発言の数々でも注目されている岩井さんは、初めて触れる「Series 8」をどのように感じたのか? 「8つの質問」に答えていただいた。
ハライチ 岩井勇気氏に問う【8 Question】
【1st Question】
「お笑い」で時間を意識することはありますか?
お笑いこそ、時間を意識しないといけないんです。ネタの時間って事前に決められていて、それを越えちゃいけない。なのに、テレビで3分くらいオーバーしちゃって、終わった後スタッフさんにすごい怒られたんですよね……。
お笑いには時間の意識が不可欠なんです。より正確に時間を計測するためにも、自分は、時計を必要としている。時計を持ったほうがいい。しかも機能性にすぐれてズレのない時計を持ったほうがいい…って、最近とくに思いますね。
【2nd Question】
お笑いの中で「引き算の美意識」を意識することはありますか?
僕はけっこう「引き算」しているつもりですけれどね。矢継ぎ早にバーッといっぱい喋ってボケを重ねるのではなく、鋭く一言みたいなのを求められるんで。
そういうときは、二言三言喋っていい時間じゃない。一言で落とさなきゃいけない。
なので、なるべく言葉を少なめに、面白いことを言おうってしています。
いっぱい喋れば、そりゃあ伝えられるじゃないですか。でも、たとえば大喜利とかだったら、いっぱい喋ってもしょうがない。文章を書くときもそう。どこまでキュッと引き算して削ぎ落とせるか、みたいなのは割とやってますね。
【3rd Question】
自身のファッションにはどのような時計を合わせますか?
ファッションがシンプルなので、腕時計もシンプルなものが合う、と思っています。
基本的にアクセサリー系はつけないんです。ネックレスとか、派手な腕輪とか、生きる上で必要か?って思ってしまって、つけられないですよね。
それに、テレビに出たり人前に立ったりする僕らのような職業の場合、嫌みのない時計をつけていたほうがいい気がします。なんかいやらしいじゃないですか。たとえば何かの司会をしていて、ゲストがメインのとき、よくあるんですが。そこで司会がギラギラした時計つけていたら……、ちょっと引きますもんね。
そういうときはやっぱり、さりげないけれどおしゃれな時計が好ましいですよね。そうだな、「慎ましい時計」というか…。自分は良さをわかっていて、わかる人にはわかるみたいな時計がいいですね。
【4th Question】
機械式時計に対する印象はいかがですか?
やっぱり、機械式時計には憧れますよね。いい時計は機械式、っていうイメージがすごくあります。
わりと男の趣味的なこともたしなんではいるんですけれど……、その中に「時計」、気に入った時計を持っているようなのって、やっぱり男らしさがありますよね。
【5th Question】
Series 8「870シリーズ」を着けてみていかがですか?
最初、大丈夫かなって思ったんですよ。こういう金属感のある時計って、もっと色が黒くて筋肉のある腕の方がいいんじゃないかって。僕、細くて白い腕だけど大丈夫かって、マネージャーに確認してくれってお願いしたんですよ。でも、着けてみたら意外といけますよね。僕もびっくりしました、“細白くん”でもいけるんだって。
「Series 8」は全部、そんな感じがしますよね。こう、人を選ばない感じがする。決してがっしりした時計という感じではないんですけれど、よく見るとこのエッジの効いた直線的なカットとか、金属表面にタテにこう、細かいラインが入っている感じとか、シャープで……。ヘアラインって言うんですかね? この辺はすごい男らしい感じがします。
それに、文字板のデザインもシンプルで、パッと見てすぐに何時かわかる。めちゃくちゃ見やすい。シンプルで洗練されたデザインだなって思います。
カジュアルに普段使いするんだったら、NA1005-17L。
バンドが他と違うというのもありますし、この文字板まわりのデザイン、横にネイビーのラインが入っているのが、パッと目をひきますね。他と違って格好いい。
スーツの時だったら、NA1004ー87Eですね。
イベントのMCをするときは、スーツを着ることが多いんです。MCだとやっぱり時間を気にしなければいけないので、パッと見てすぐに時間がわかる、見やすい時計があると役立ちますね。
この2本は、どちらもあまり限定的な使い方にはならなそうですよね。わりとどんな服装にも似合うと思います。
【6th Question】
スマートフォンやタブレット等が発する磁力からの影響を防ぐ、『第2種耐磁』まで強化した耐磁性能はいかがですか?
この機能はすごく、いいですね。
寝室に置いてある時計が、最近すごくズレるんですよね。で、1週間ごとに時間を直したりしていたんですけれど、もうなんかめんどくさくなっちゃって、いま15分くらいズレている状態なんです。
ズレている分を頭の中で補完して「あ、15分ズレてるからいまは〇分だ」とかやってるんですよ。それ、意味わからないじゃないですか。時計の意味って何なんだってなっちゃいますよね。
だからやっぱり、時計にはズレてほしくない。磁気の影響をほとんど受けず、時計がズレないってすごいですね。
【7th Question】
「モダンスポーティ」なデザインについてどのように感じますか?
腕時計をつけるうえで、大事なことがひとつあると思ってるんです。それは「やらしくない時計」。「時計を見せつけたいんだな」っていうのを感じると、ちょっと恥ずかしくなるじゃないですか。
Series 8は、どれもやらしく感じないですよね。つけていて、見せつけてるなーって感じじゃないんです。でも、よく見ると細部にまでこだわっていて洗練されているっていう……。
やっぱり一見シンプルなのに、実はさりげないこだわりが随所にあって、デザインも結構こだわっているっていうのが、いいんだと思いますね。
【8th Question】
最後にSeries 8の魅力を教えてください。
秒針がなめらかに動いてるのが、いかにも機械式って感じがしますね。なんかこう、高級感があるというか、機械式の良さな気がします。このなめらかな動きで、1秒と1秒の間も刻んでくれている、時間を大切にしているというか…。
あ、なんか決まった? なんかいま、空気変わりましたもんね。うん、決まった。いいワード言えたなぁ……(笑)。
派手さは抑えられていて、パッと見すごいシンプルに見えるんですけれど、実はつけている人とか、わかっている人が見ると個性的。エッジが効いていて金属感のあるところとか、力強いヘアラインとか…。よく見ると男らしいデザインで、すごく洗練されている。自分の時計だなーって思える。この時計を愛用しているんだってしみじみ感じられて、すごくいいですね。
CITIZEN「Series 8」の全9品をご紹介!
最後に、現在発売されている「Series 8」を紹介しておこう。
Series 8には8ではじまる3桁の番号がついた3つのシリーズがある。それぞれの特徴は以下の通り。
「870」:ヘアラインとミラー仕上げを施した2体構造のベゼルと、ソリッドなケース。堂々と時を刻む太い針とインデックス。直線と面で構成された端正なバンド。シンプルに、大胆に、力強く。重厚感のあるモダン・スポーティデザインを表現。
「830」:「白蝶貝と金属」という異素材の運命的な出会いが生み出した、オーロラのような輝きを放つ文字板。個性を引き立てる遊び心のあるりゅうずガード。鮮やかに、そして艶やかに。繊細かつ立体感のある仕上がりを追求。
「831」:洗練されたシックな文字板。滑らかな秒針の動きを表現する細かいインデックス。力強い8角形のケースと、直線と面の美しさが生えるバンド。使いやすく、見やすく、そして見せる時計へ。実現性を追求しつつスタイリッシュな仕上がり。
いずれも、時計が本質的に必要としている美しさや視認性を実現し、派手な装飾を抑えた文字板や男っぽさと力強さを引き出すヘアライン、金属感を出すエッジの効いた多面的な仕上げなど、一見シンプルながら随所にさまざまなこだわりが施されている。まさに先代の「引き算の美意識」という伝統を引き継いでいると言えよう。
さらに、スマホやPCなど、いま身の回りにあふれている電子機器類からの磁力影響をほとんど受けないという、国内でもっとも厳しい耐磁基準をクリアした、強化耐磁と高精度も見逃せない。
CITIZENのモノづくりに対する無限の可能性は、「Series 8」を通してさらに未来へと広がっていくことだろう。
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ハライチ 岩井勇気
1986年7月31日生まれ、埼玉県出身。幼なじみの澤部佑とお笑いコンビ・ハライチを結成し、ボケを担当している。ブレゲ コピー現在のレギュラーに、TV番組「おはスタ」「まんが未知」「Doki Doki! NHKワールド JAPAN」(声の出演)や、ラジオ「ハライチのターン!」、ネット配信の「ハライチ岩井勇気のアニ番」など。なお2019年に刊行され10万部を超えのヒットを飛ばしたエッセイ集「僕の人生には事件が起きない」に続き、2021年9月に刊行されたばかりのエッセイ集第2弾「どうやら僕の日常生活はまちがっている」が6万部を突破した。また2021年7月にアイディアファクトリーの女性向けブランド・オトメイトから発売されたNintendo Switch用ゲーム「君は雪間に希う」に原作・プロデューサーとして携わっているほか、ヤングマガジン(講談社)で連載中の「ムムリン」で原作を担当するなどさまざまな分野で活躍している。