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繭の中身/はじめての糸とり体験

 更新をさぼっているとどんどんネタがたまっていき、そのうちだんだんどうでもよくなってくる法則が発動してしまうんだよ。でも糸を引くところまでは頑張りたいなあ。

*繭の中身はどうなっているか
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▲繭の中で力尽きて死んだ蚕。

 あきらかに巻きが薄く、中で死んでいるのがわかるものを開けてみたら、幼虫の姿のままミイラ化していました。いくらか発酵した干物みたいな臭気があります。ほんとに伝染病はおそろしいです。

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▲蛹(5日撮影)。

 羽化を見たいので冷蔵庫に入れなかった繭もいくつかあけてみました。良い具合に蛹になっています。ふれると元気よく尻を動かします。クシャクシャっと丸まってるのは脱皮殻です。蚕は繭の中で脱皮をして蛹になるのです。

 この蛹は繭にもどしてやればちゃんと羽化するはずです(途中で発病しなければ)。

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▲うっ、オスメスの見分けがつかない……orz

 蛹は尻の部分をよく見るとオスメスの見分けがつくはずなんですが、わたしゃ修行が足りないのでどれも同じに見えてしまう。いや、ホントに同じなのかもしれないけど。これはオスかなあ。写真がわかりづらくてごめんなさい。

 今回は病気が心配なので卵をとるのが目的ではないんだけれど、この段階で見分けられないと、交尾用にオスとメスを用意できないのよね。

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▲これは蛹になってるけど死んでる。

 繭が充分に厚くなっていても、中で死んじゃってることがあります。なるべくきれいな糸をとろうとしたら、こういう死に方はよろしくないと思うんです。やはり病気を出してしまうとダメですね。


*はじめての糸取り失敗記
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▲群馬の土産物屋で買った繭

 何度も書きますが、群馬では養蚕農家は育てるところまでです。もちろん、大昔は糸にするところまでやってた家もあると思いますが、わたしが子供の頃は繭になるとどこかに出荷していました。だから、糸を紡ぐ作業は未知の世界です。

 最初からうまくいくとは思えないので、まずは買ってきた繭で実験しようと思います。これは一年以上前に群馬の土産店で購入した繭です。特に目的もなく、懐かしいので買って、そのままとっておいたのです。

 ええと、繭から糸を取るには、まず煮るんでしたっけね。熱湯からぬるま湯に入れてまた熱湯に、というようなことを繰り返すと繭がほぐれて糸が出てくるんだったはずです。

 艶のある良い糸をとるためには、温度管理をきびしくしないといけないんだったと思うんですが、今は実験なので、とりあえず糸が取れればいいと思いました。

 そこで、「二分くらい煮る・水をさす・二分くら煮る・みずをさす……全部で五~十分くらい、割り箸で糸はしを探して、十本くらいまとめて引く」という単純な方法で実験したのですが、いやはや、そう簡単にはいかないものです。

 以下はその反省点ですが

-十本の糸端をひいてるつもりなのに、気が付くといつの間にか五本くらいになっている!→糸を引き始める前に、一本一本を充分に手繰っておかなかったのが原因と思われます。繭が古いのにも問題があるかもしれません。
-仕方がないので五本でひきつづけてみると、繭が薄くなってきたあたりで切れてしまった。→いつまでも引き続けないで適当なところでやめるのも肝心らしい。そういえば、次の繭とどうやって継げばいいんだろう?
-糸が切れると糸端が束にくっついてみつからなくなってしまう。
-運良く糸端がみつかったとしても、五本どりじゃ細すぎるのでほどけずに切れてしまう。
-糸端がみつからないと、糸巻きからはずせないのでハサミで切るしかない。

……と、こんな具合で、サッパリだめでした。ちなみに、糸取りに使ったのは、いつぞや教えてもらった毛糸用の玉巻き器とかせ繰り機です。


編み機用具ロイヤルかせくり器くりくり
傘の骨みたいなのを広げると毛糸のかせをはめられる。よく、昔のおかあさんが子供の両手に毛糸の輪をはめて玉に巻いてたけれど、あの子供の役をさせることのできる器具。ハンドルもついているので玉からかせにまき直すこともやろうと思えば可能。


編み機用具ロイヤル玉巻き器マキマキ
かせ繰り機にはめた毛糸をこれで巻き取って玉にする。糸巻きが首を振るようにできていて、自然にスパイラルに巻ける。

 ダメでも毛糸で使うからいいやと思って、両方とも楽天ポイントで買いました。

 どちらを使って糸をひくか、これも重要なポイントです。玉に巻くのは最終形態なので、かせ繰り機を使うといいよと教えてもらったんだけれど、たしか絹糸って、巻き取ったものを、さらに別の枠に巻き取るような作業をするんじゃなかったかなと思うんですよ。

 いや、ほんとにやったことがないのであやふやなんだけれど、絹糸は鍋から引いて巻き取ったままだとガチンガチンに固まってしまうので、別の枠にまき直してしなやかさを出すんじゃなかったかしら(はげしく違ってたらごめんなさい。本当にやったことがないのよ)。

 というわけで、どっちでもよさそうなので、まずは玉巻き器を使ってみたのですが、うーん、たしかにひけますよ。でも、なんかこの、勝手に首をふってスパイラルに巻く仕組みがビミョー。だってこれ、糸巻きの一部が糸に当たってるような気がするんだけれど。こんなんで糸が痛まないのかなあ……と迷いが生じた瞬間にブチッと切れてしまう。

 幸いその時は糸端はみつかったので、かせ繰りに巻き取ればいいかと思ったんですけど、そこで首振りがまた邪魔をするわけですよ。じったかばったか首を振るのであっという間に糸が切れ、今度は糸端がみつからずに終了。すっごく綺麗に巻けているのに、ぴったり貼り付いて抜けません。

 次にかせ繰り機も使ってみましたが、結果は似たようなものです。切れて糸端がみつからなくなり、がちがちのかせができました。写真を撮る気にもなれませんよ。

結論、玉巻き器&かせ繰り機は、繭糸の糸取りには向かない(少なくともわたしの技術力では無理)。

 そもそも、こんなあやふやな知識で試しているのも悪いのです。やはりどこかで体験させてもらうべきなんだろうなと思います。

 横浜のシルクセンターは、わたしも知っているのですが、サイトを見ると次の「手紬糸作り実演」は十月……うっ、ずいぶん先ですね。

 コメント欄で話題になっているイカすカナダ人養蚕家に弟子入りしようにもだいたい連絡先もわからないし、相模原は遠いし(カナダほどじゃないとも言えるが)。

 どこかに、とりあえず観光用でいいから毎週末にやってるような場所はないものでしょうか。あ、東北とかダメです。関東で!!

タグ: カイコ

JAZZ38の閉店が決まったようです/その他の日記

*JAZZ38が閉店&移転するそうです
 先日から「閉店しちゃうかもしれない!」とお知らせしてた亀有のJAZZ38は、やはり8月いっぱいで店を閉めて、移転するそうです。

◎JAZZ38のブログ、閉店と移転を知らせる記事
http://blogs.yahoo.co.jp/jazzspot38/24017472.html

 やはり駅前は一般の店にはキツイのかなあ。お店の面積も広かったから、余計にきびしいんでしょうね。次はどのへんでお店やるのかなあ。そのうち様子を見に行ってきます。

 とりあえず、今月いっぱいはリリオ弐番館の地下ですね。みなさん 38 のランチメニューはサラダとドリンクバー込みで900円~ですよ。


*今頃気づいたんだけど、ウルルン滞在記って終わるの?
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/07/08/01.html
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14年目の「ウルルン滞在記」今秋終了へ

 TBS系で1995年4月のスタートから13年続いた長寿番組「世界ウルルン滞在記」(日曜後10・00)が今秋で終了することになった。俳優やタレントが世界各地に出向いて、異文化と触れ合う様子を伝えるドキュメンタリー。日曜夜の看板番組として、長年お茶の間で親しまれてきた。2008年07月08日スポニチアネックス
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 たしかに視聴率は低迷してたかもしれないけど、それはあらゆる番組においてそうだと思うんだよ。それを、変なテコ入れでお笑い番組みたいにしちゃうから、見てた人たちがチャンネル変えて戻ってこなくなっちゃったんだと思う。

 でも今年またリニューアルされて、もとの雰囲気にもどってたのになあ。結局やめちゃうんだったら変なリニューアルなんかしないで以前のままで良い最後を見たかったよ。


 ウルルンと言えばこんな記事もみつけたんですが
http://narinari.com/Nd/2007108159.html
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このチターを取り上げたTBS系「世界ウルルン滞在記“ルネサンス”」が物議をかもしている。問題となっているのは、10月7日に放送された秋のスペシャル「特別編~未来への記憶~」のうち、歌手の大友康平がオーストリアの「最後のチター職人」を訪ねるという内容のもの。その自称「最後の職人」は、「いまは年間2、3台しか売れず、このままではチターは滅んでしまう」と語っていたのだ。

ところが、この放送を見た国内外のチターファンたちから、番組ホームページに問い合わせや抗議が殺到した。なんと、「最後の職人」のはずがほかに多数存在しているというのだ。産経新聞には、番組を見てチター消滅をはかなんだ大学教授のブログに寄せられた反論を紹介するとともに、日本チター協会の内藤敏子会長の「チター職人は現在、オーストリアに数人、ドイツと合わせて約20人はいるはずです」というコメントを掲載している。これらを合わせると、番組に登場した「最後の職人」はウソだったことになるのだ。
2007/10/28 16:57 ナリナリドットコム
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 最後じゃなくても20人しかいなかったら、わりと危機的状況では。全員に跡継ぎや弟子がいるとも思えないし。

 でも、↓こっちの記事を見ると、少なくともこのくらいはいるって話で、実はもっといるかもしれないようなニュアンスを感じるね。やはりウルルンの勇み足なのかな。
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/071027/art0710271930004-n1.htm
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「オーストリアには知り合いだけで3人のチター職人がいる」「私のチターの先生(ドイツ人)に聞いたら少なくとも15人は職人がいて工房も多い」など、いずれもチターが滅びるなんてとんでもないと憤慨。教授も「チターはまだ健在のようだ」と安堵(あんど)した。
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 「最後」がオーバーだとしても危機的状況にあるものならば、そういう取り上げ方をされて抗議っていうのもなんか変だしなあ。たぶんまだ大丈夫なんだろう。よかったよかった。

 ふと、今関係ないことを思いついたんだけど、イタリアにキターラという名前のパスタがあるんだそうで、たいていのサイトでギターのことだと説明してる。ギターのように張った弦でパスタの生地を切って作るから、なんだって。たしかにイタリア語では ギターのことを chitarra って言うらしいし。

 でもさあ、ギターって弦が6本しかないじゃない? しかも間隔広いし。あんなのでパスタ作ったらきしめんみたいになっちゃうと思うのよ。でもパスタのキターラはもっと細いのよ。なんか納得いかないなー。

 今チターの記事を読んでてふと思ったんだけど、もしかしてギターもチターも同語源なの? あー、なんか、だんだんわかってきた。


*早く出かけすぎて挫折した
 昨日は夕方からセミの幼虫を取りに行ったけれど、出かけるのが早すぎてなかなか日没にならず、お腹はすくし、喉はかわくし、そのくせ湿度が上がってきて熱帯の密林みただし(夕方なのに!)、とてもやってられなくなって一頭も取らずに帰ってきてしまいました。今日こそは日没を狙おうと思います。

 先週末は、同じ場所でニイニイゼミばかりが鳴いていたのに、昨日はアブラゼミばっかり。ツクツクホウシも鳴き始めてます。セミの季節はほんの数日の間に移ろうものなんだね。


*けっこういろんなものが収穫できそうです
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▲これは筋があるから北海甘露かなあ。

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▲たぶんこれがナシウリだと思うんだけど。今年は食べられるかなあ。

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▲センナリビョウタン。コイツが一番元気よく茂ってる。

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▲若い実を取ってみた。薄切りにして茹でてみたけど、あーた、これは苦くて食べられませんよ。頭痛がするような苦さです。

 若いヒョウタンの実は食べられる、という話は聞くけれど、苦みの抜き方があるのか。それとも苦みの少ない品種があるのかな。

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▲モロヘイヤ。収穫までに時間はかかるけど丈夫で世話がないです。

 ほかに、ヘチマも成ってるけど、食べる前に大きくなっちゃって、もうタワシにしかならないと思う。白苦瓜も良い具合に伸びてきてる。ストロベリートマト(食用ホオズキ)も元気に育ってるのでいけそうです。

 結局、トカドヘチマはひとつも発芽せずに全滅。次はどこで種を手に入れればいいんだろう。


*かさぶたとれた
 親指スライサー事件(だから皮膚を厚めに削いじゃっただけなんだよ)の続き。今朝、傷の様子を見たら大きなかさぶたがポロリととれてしまった。あーっと思ったけど、血はでなかったのでまあよし。新しい皮膚が薄くできてるから、もう大丈夫そう。風呂に入ってふやけるとどうなるかわかんないけど。でも、これからは少し洗うことにしよう。

タグ:地元(葛飾周辺) 園芸 植物 瓢箪

雷・オニバス・旧七夕

*雷
 一昨日(4日)の夕立はほんとうにすごかった。まだ明るさの残っている空に、青白く輪郭のはっきりした稲妻が、バリバリと音を立てて何度も走るのを見た。稲光と雷鳴に時差がなかったので雷の中心が真上にあることはわかった。

 おそらくあちこちに何度も落雷しているはず。一番大きな落雷の時は、爆音で窓硝子がボンッとふるえて、パソコンのディスプレイかスピーカーのどちらかがジャジャッと音を立てた。金町方面では停電になったらしい。雨も激しく、滝のようだった。

 その後、雷が遠ざかり、雨が止んだかと思うと、日没後にまた雷鳴がして、大粒の雨が落ちてきた。ザーザーなどという音ではなく、ボコボコと音がする大粒の雨だ。

 雨は翌朝まで続いて、5日はたまにパラつく程度になったけれど、ずっと曇ったまま、一日中ずっとゴロゴロと雷鳴がしている。気温はエアコン調べで29度くらい。大して高くはない。でも湿度は風呂場よりひどい。今朝から急に、家の周りで鳴いているのがアブラゼミばかりになった。

 そういえば、唐突に思い出したんだけど、昔の人はよく「雨の降らない雷は恐い」って言ってたっけ。あれはなぜなんだろう?

*今朝は晴天
 今朝(6日)は打って変わって晴天で、昨日のように風呂場のような湿度からは解放されたものの、日差しと照り返しでまともに歩けないような暑さだ。

 今日は朝から金町に包帯を取り替えてもらいに行った。今日も大勢(といっても4人くらい)何かの検査に来ているオバチャンたちがいたけれど、それほど待たずに番がまわってきた。かさぶたはしっかり固まっている。看護婦さんは「金曜か土曜」って言ってた、先生は「四五日したらまたおいで」とおっしゃったので、行くとしても月曜かな。

 怪我が右手なので、包帯を巻いてもらいに通っていたんだけれど、そろそろ通わなくても良さそう。たまに消毒して、かさぶたが剥がれないように保護さえすればいいと思う。看護婦さんが丁寧にぐるぐる巻きにしてくれるんだけれど、これじゃ親指を曲げられないので別の場所が悪くなりそう。自主的に第一関節までほどいて巻きを小さくしてみた。はずれなきゃそれでいいわけだし。

 それにしても医者行っといてよかったよ。早めに消毒してもらったから膿んだり腫れたりもしなかったしね。治療代は、初日に痛み止めが出て1000円くらい、翌日以降の包帯の交換は一回 380円だった。酔狂で何度も通ってしまったけれど、実際には血が止まれば大丈夫だったから2000円でおつりがくる程度の金額だ。ちょっとしたピンチに飛び込める町のお医者さんは大事だと思う。


*水産試験場跡の池でオニバスが見ごろです
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▲オニバス:子供が乗れるやつは南米産のオオオニバス。これは国産のオニバス。東京都指定天然記念物に指定されています。

 水産試験場の跡地で毎年咲いてるオニバスが今年も咲いてます。病院の帰りに見てきました。ハスに似てトゲだらけだから鬼蓮だそうですが、花は小さくて、ハスよりスイレンに似てるかな、と思います。花芽が葉っぱを破って出てくるのは、たまたまじゃなくて、みんなこんなふうです。

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▲こんな柵が出来ちゃったのね。

 昔は池の周りに柵なんかなかったと思うんだけど、いつの間にか整備されてこうなっちゃったみたい。これじゃ葉っぱを裏返してみたりしにくいわね。まあ、誰か落ちて閉鎖されても困りますね。葉の表は緑色だけど、裏側は紫色をしてます。

水産試験場跡地はこのへん(google map)

 8月いっぱい公開していると思います。入場は無料で見学に予約などは必要ありませんが、夕方わりと早くに閉まっちゃうんだったと思うので、見に行く人は午前中を狙うといいかもしれません。

 オニバスの池の近くに金魚の池もあるので覗いてみるといいでしょう。金魚と思ってあなどってはいけませんぞ。葛飾・江戸川あたりでは、昔から金魚の養殖が盛んです。ここの池にも見事な水泡眼や蘭鋳がひらひら泳いでいます。金魚飼育の相談にものってもらえるようです。

 水産試験場跡地へは、

-金町駅南口から京成バス「戸ヶ崎操車場行き」に乗って水元公園で下車
-北口から京成バス「大場川水門行き(西水元三丁目行き)」に乗って水元公園で下車

 って教えるのがセオリーですが、このクソ暑いのにあんなところから試験場まで歩いたら死んでしまうので、

-金町駅南口から東武バスの「三郷団地行き(三郷中央駅経由)」に乗って高須で下車>時刻表(東武バス)

 これだと目の前が試験場跡地の入り口です。マイスカイ交通の三郷中央駅行きに乗って「東金町天王橋」あたりで降りても近いと思います。>時刻表(マイスカイ交通)

 水産試験場の公開時刻など、ちゃんとメモしてくればよかったんですが、暑さでぼーっとして忘れました。もっと詳しく知りたい人は、水元公園の管理事務所にでも電話してみてください。
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/mizumoto/index_top.html
>>
・所在地 葛飾区水元公園・東金町五・八丁目
・電話 03-3607-8321
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▲これはハスの花。こっちも咲き乱れています。まるで極楽浄土のよう。暑さで倒れるとそのまま三途の川になるかもしれないので要注意。マジ真剣に暑いです。

 つい先日までニイニイゼミ優勢だった水元でも、昨日あたりからアブラゼミとミンミンゼミが大合唱しています。セミ取りしている親子連れがたくさんいます。

 草むらにはショウリョウバッタやオンブバッタ、トノサマバッタの幼虫などがたくさんいます。カエルの餌用にいくつか取ってきました。

 トンボも沢山います。コシアキトンボはだんだん数が減ってきて、シオカラトンボが増えてます。ショウジョウトンボやチョウトンボもまだ見られます。イトトンボ類も何種類か見られるでしょう。


*天気がよくなったので月遅れの七夕飾りをしました
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 明日は月遅れの七夕ですが、暦を見たら、今年は旧暦の七月七日も明日なんですね。確保しておいた笹にでんぐりや短冊を飾ってベランダに出しました。色紙の飾りが風になびくのは、けっこういいもんですよ。新暦で雨に降られた人はリベンジしてみては。

◎TA-NA-BA-TA
http://www.chinjuh.mydns.jp/flash/tanabata.htm
昔作った七夕のゲームですが、やったことのない方はどうぞ。

タグ:地元(葛飾周辺)

繭かきをしました

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 繭になってから一週間ほどたちました。

 蚕に限ったことじゃありませんが、芋虫は蛹になる前に、体をぎゅーっと縮めてしわくちゃになり、動かなくなります。そういうのを前蛹(ぜんよう)と言って、前蛹の状態で一日~二日くらい過ごしてから脱皮して蛹になります。

 蚕の場合は、繭の中で前蛹になります。だから、繭ができたからといってすぐに蔟からはずしてしまわず、一週間から十日ほど待ってから繭かきをします。

 蔟から繭をはずすことを、繭かきといいます。わたしのように趣味で少量飼うなら手ではずせばいいのですが、養蚕農家には繭かき専用の道具もあります。

 櫛(くし)の歯を、太くしたような形状のもので、区画蔟(厚紙を格子に組んだもの)の区画のサイズにあわせて木で作ってあります。

 その巨大な櫛で、蔟から繭を押し出すのです。サクッという音とともに繭が抜けるのは、見ていてとても楽しい作業でした。

 充分に厚みがあり、よく乾燥した繭は、ぶつかりあうとコーンといい音がします。

# げっ、今これを書いてる最中に、すごい稲妻が走りましたよ。近くに落雷したと思う。音と光がほぼ同時なので、真上に雷さんがいますね。一度セーブしたほうがいいかな。

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 数を数えたら七十個ほどありました。わたしのお蚕さんは二百頭いたので、歩止まり二割八分ですか。お姑さんにいびられそうな数字ですね。趣味でよかった!

 繭を覆っている毳(けば、毛羽)は、蚕が足場にした糸です。この部分はきれいに引けないので糸繰りをする前にとってしまいます。けばとり機という専用の道具もあるようです。でも、けばを取ってる作業は見たことがありません。もしかすると、祖母の家ではとらずに出荷していたのかもしれません。

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 繭にも出来不出来というのがあって、上の写真は、左手前が薄すぎて使い物にならない繭。指で押すとペコっとへこんでしまう。営繭中に蚕が発病して死んでしまったようです。光で透かしてみると、蛹ではなく蚕のすがたのまま黒くなって固まってるようでした。あとで開けてみましょう、ちょっとグロいけど。

 右と奥の二個は、糞尿で汚れたものです。汚れたのが毳だけなら剥けばいいのですが、中まで染みてるとダメでしょうね。これもあとで開けてみようと思います。蛹になるとオスメスの区別がつくはずなので。

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 大きさも不揃いです。成長にばらつきがあったせいです。趣味ならこんなのも楽しいですけどね。

 先日書いたとおり、繭かきをしたあとに蛹を殺す(もしくは羽化をとめる)処理をしなければなりません。糸をとるためには、中に蛹がいる状態で釜ゆでにしなければならないのです。

 繭から糸をとるにはお釜でぐらぐら茹でるんだよと、初めて教えられた時は少しショックでした。わたしは子供の頃からわりと冷めてたので、ペットと家畜の間には深い溝かあることをなんとなく理解してました。でも、繭から糸をとるのに中の虫まで殺さなきゃいけない理由がよくわかりませんでした。

 虫が外に出てからでもいいんじゃないかと祖母に聞きましたが、それではうまく糸にならないんだよと言われて、なぜなんだろうと首をひねったのを覚えてます。

 繭を作る虫は、羽化するときに口から酸の強い液を出し、繭を破って這い出します。たぶんそこで糸が寸断されてしまうのだと思います。

# 訂正。羽化する時に口から出す液は、酸だと前に聞いたんだけれど、正しくはアルカリ性の液だそうです。人間が繭をほぐして真綿にする時も、お湯に重曹や草木灰をまぜてアルカリ性の液を作るので、アルカリが正解なのでしょうね。
http://www.kodomo-silkroad.net/kaiko/about/glossary.html

 赤ん坊のように手間をかけて育てるのに、大人になる前に殺してしまうのです。

 これまでもコメント欄などで昔話の「瓜子姫」が養蚕と関係のあるお話だと書きましたが、お話を整理してみると、養蚕にまつわるエピソードがちりばめられているからです。

-姫が瓜から生まれること。
-その瓜はどこか遠いところから川を流れて来ること。
-姫が機織り上手だということ。
-天邪鬼に騙されて木に登らされること。
-天邪鬼に皮をはがれること。
-大人になる前(結婚する前)に殺されてしまうこと。

 川から流れてくるというのは、養蚕が外国からもたらされた技術だからだと思います。そして、瓜子姫が瓜から生まれるのは、繭が瓜の形に似ているからです。姫自身が蚕なのです。

 機織りが上手というのは、繭からとった糸が最終的に布になることを意味しています。また、蚕が糸を吐いて繭を作るのを機織りに見立てているのだと思います。

 天邪鬼に皮をはがれるのは、蚕が脱皮することと関係があります。また木に登らされるのは、上蔟と関係があるように思えてなりません。異説はあるでしょうが、瓜子姫は天邪鬼に騙されて木の上から落ちて死にます。かわいがって育てた蚕も、育てた人の手で蔟にあげられ、きれいな繭を作ったかと思うとかきとられて釜ゆでにされてしまうのです。小さな白い蛾になる前に。まるで晴れ着を着てお嫁入りする前に殺される瓜子姫そっくりではありませんか。

 天邪鬼は、蚕を娘のようにいつくしみ、かわいがって育てた老夫婦そのものです。養蚕は虫に対する慈愛がなければつとまらない作業です。そして、鬼になれなければ続けられない作業でもあるのです。

 とりあえず、わたしのお蚕さんは冷蔵庫に入れます。冷蔵しても死にませんが、冬の状態になるので羽化がとまるのです。汚れて使い物にならない蚕は、成虫の写真が欲しいのでこのまま羽化させます。

# 書いてる間に雷が遠ざかりました。火事になった様子がないので落雷したとしても避雷針に落ちたのでしょう。しっかし、ものすごい雷だったなあ。

タグ: カイコ 伝説

【珍食用】そうめんかぼちゃ

ソウメンカボチャ

◎珍獣の食卓「ソウメンカボチャ」
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/chinwiki/uniwiki.cgi?%E7%8F%8D%E7%8D%A3%E3%81%AE%E9%A3%9Fwiki%E3%80%8C%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%EF%BC%88%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%EF%BC%89%E3%80%8D%E5%86%99%E7%9C%9F

 茹でると身が糸のようにほぐれる不思議な瓜です。分類学的に言うとペポカボチャの変種にあたるようです。ズッキーニの仲間ですね。


 以下は通販用のリンク(すべて楽天市場内)ですが、リンク先に写真もありますので参考資料としてご覧下さい。ひとくちに「ソウメンカボチャ」と言っても色や形が様々です。おそらく様々な品種が存在しています。甘さなどの味にも違いがあるかもしれません。

そうめん、サラダ、炒め物、スープ、パリパリお漬物に、そうめんかぼちゃ 金糸瓜1.8~2.1kg...
岡山県産他 そうめん南瓜(糸うり)
石川県産 金糸瓜

※2008年8月現在のリンクです。季節のものですから時間がたつと売り切れてしまいます。お求めはお早めに。


ソウメンカボチャ、素麺南瓜、索麺南瓜、そうめん南瓜、そうめんかぼちゃ、キンシウリ、金糸瓜、ペポパボチャの一変種(一品種?)

週末~月曜の日記

 いやはや、この暑さは異常ですよ。風呂場にいるみたいな湿度と気温で汗がだらだら。普通に歩いているだけで額の汗が目に入って痛いくらい。今朝(月曜)など雲が多くて太陽はたまにしか顔を出さないのにエアコンの温度計で屋外が36度。アメダスでも10時の時点で31.1度だそうです。これは普通に死人が出ますね。

*土曜日は38でランチを食べてから平和島でセミの会

 土曜日はセミの幼虫を採集する会で、午後から平和島の某所に集まりました。お昼は少し早めにJAZZ38のランチメニューで済ませることに。

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▲JAZZ38のランチは、カレーライス(ポーク・チキン・ビーフ)か日替わりパスタに、こんなサラダとドリンクバーがついて900円です。ファミレスより安いと思う。平日はもちろん、土日もやってます。

 お店の人が先日の穐吉敏子さんのライブの写真をみせてくれました。この日だけは特別で、テーブルを片付けて椅子を並べて、小さなコンサートホールみたいにしてやったそうです。コンサートのあとにみんなでお金を出し合ってちょっとしたパーティーも開かれて、穐吉さんとワインの話などをしたんですよと言ってました。普段こんな小さな店でコンサートなどしない方だそうですから、ファンにはたまらないでしょうね。

◎イタリア料理とジャズの店 JAZZ38
http://www.yydotto.com/jazz38/
 亀有駅南口のすぐ目の前。駅前にあるリリオ弐番館の地下にあります。金曜と土曜の夜はジャズライブをやってますが、それ以外の日とランチタイムは普通のレストランですよ。イタリアンだけでなくカレーも美味しいです。


*平和島の虫の会
 平和島は、本を出版して人気急上昇中のbugeaterさん主催のセミの会です。セミの幼虫をつかまえて美味しく食べちゃおうという集まりでした。

 去年が異常なほどの豊作だったので、今年はどのくらいとれるか心配だったんですが、なんだかんだとみんなで200頭くらいとってたので大差ないと思います(去年は250頭くらい)。平和島だと主に鳴いてるのはアブラゼミとミンミンゼミ。たまーにニイニイゼミもいますが数は少ないです。水元あたりとはセミの種類が違いますね。

 虫好きが集まる楽しい会なんですが、さすがに今年は過酷でした。参加者が多くてそれだけでもすごい熱気で、気温と湿度が殺人的に高いんです。この状況で公園で数時間の昆虫最中、狭い調理室での作業と、なんだかんだと七時間もかかるイベントです。よく誰も倒れないもんだと感心するやら呆れるやら。とにかく盛り上がる会です。興味のある方は毎年やってるみたいなので来年ぜひご参加ください。わたしゃそろそろ体力的に脱落しそうです(笑)

 セミは、ファーブルが昆虫記に不味いと書いてます。でも東南アジアでは食べてる部族がけっこうあるようです。沖縄でも食べるって聞きますよね。実際、セミは美味しいです。成虫より幼虫が美味しいです。食感はエビに似てますが、エビとは違う植物的な香りがします。ナッツにたとえる人も多いです。わたしは森の香りだと思います。

 七年も土の中で森の精気を吸って育つんです。その幼虫が羽化する寸前にとって食べるんだから、こんな贅沢な話はありません。塩茹でか燻製が美味しいです。

◎これは去年、わたしがそこらで捕まえたセミを食べた時の日記
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=138
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=141
↑食べ方も書いてありますのでよろしければどうぞ。

 不思議なことに、森の香りは成虫になると消えちゃいます。成虫は殻がサクッとして食感はいいのですが、味は幼虫に劣ります。ただし、ニイニイは成虫になっても味・香り共に濃くて美味しいですね。

◎セミ会の主催者 bugeaterさんのブログ
http://musikui.exblog.jp/

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*葛飾区の清掃局ってもしかしてバカなの?
 あえて書かせていただくんですが、あきらかにバカだと思う。バカじゃなかったら嫌がらせですよ。わたしゃかなり頑張ってゴミの少量化と分別をしています。最近はスーパーなどでも積極的にエコバッグを使っているし、ペットボトルの飲料も極力買わないようにしてます。買ったら洗ってラベルをはがし、キャップと分けて出してます。プラスチック製品は表示を確かめて分別して出してるし、発泡スチロールトレイも洗ってバキンと割ってみて、トレイとして資源に出すか、プラゴミにするか確かめてから出してます。

 なのに、うちの方にまわってくる清掃局の人は、うちで出したゴミに「回収できないものが入ってます」ってシール貼って置いて行きやがるんですよ? なら燃やすゴミに持っていってくれればよさそうなのに、その日もスルーして置いて行かれてしまいました。一体何が不満だと? こちらとしてはすることは全部してるんです。これ以上どうするとお気に召すのか、うちの町内まで来てわかるように説明していただけませんかね。

 自分でゴミを出す時に、ゴミ捨て場の整理を自主的にしてるんですが、みなさんがとまどってらっしゃるのが手に取るようにわかります。たしかにぞんざいな出し方をする酷い人もいますけど、回収できないとシールを貼られているものも、見るとちゃんと分けてあったり、洗ってあったりと、努力のあとが見えることが多々あるんですよ。そうなっちゃうのは説明が足りないか、わかるように説明してくれてないからなんです。出す側にこれ以上責任を求めても無駄です。普段から興味を持ってやってるわたしですら意味わからんのですもの。

 正直、こういう状態が続くようなら、ここらの清掃局員は働いてないって区役所に訴え出ないといけなくなる。みなさん大変な作業をしてらっしゃるのはよくわかるんですけどね、しかし正しく出しても回収していただけないんじゃ充分なお仕事をしているとは言いにくいです。

 今後、こういうことが続くようだったら、わたしはゴミの分別をやめようとさえ思ってます。瓶と缶は分けるとして、それ以外はすべて燃えるゴミに出すつもりです。ペットボトル? シランガナ。全部燃したらいい。そのために税金かけてダサイ青で塗りたくったでっかい煙突立てたんだから、バカスカも燃しちまえってことですよ。温暖化もダイオキシンもしらんわ。こんな国に生まれてきたことを恨みながら汚染されて死んでやるがな(怒)


*親指は盛大にかさぶたになってた
 親指スライサー事件(皮膚を厚めに削いじゃっただけ)のつづき。今朝も包帯をかえてもらいに行きました。今朝はいつにもまして患者さんが多く、わたし以外に三人も(!)いました。みなさん健康診断かなにかで、特別に病気だから来たというわけじゃなさそうです。

 この診療所は、先生がご高齢なので積極的にはやってなさそうですが、検査設備などはそこそこそろっていて、レントゲン室まであるんです。東部地域病院と提携しているので、異常がみつかると紹介状を書いてくれるだけでなく、看護婦さんが電話して予約までとってくれるようでした。これはある意味穴場といえるでしょう。先生がいつまでもお元気で、この奇跡的なバランスが続きますように。

 わたしの親指はというと、包帯をとったら大きなかさぶたになっていました。かさぶたさえ剥がれなければもう包帯はいらないと先生がおっしゃってましたが、指なのでうっかり使うとはがしてしまいそうなので、また巻いてもらいました。

 ただの切り傷じゃないのでかさぶたは避けられないですね。しばらくは指を風呂にもいれないほうがいいと言われました。ふやけてかさぶたがとれたらまた流血するからだと思います。かさぶたになってなきゃキズパワーパッドの威力を試すのに。ちょっと残念です。

タグ: 地元(葛飾周辺)

つれづれなるままにヒグラシはまだ聞いてない

*ここだけの話

 一昨日、○バスに乗ったら運転手さんが言いました。

「発車までもう少々ありますが、あんまり暑いのでエンジンをかけます。営業所には内緒にしておいてくださいね」

 乗客全員が神降臨と思った瞬間。運転手さんに敬意を表してバス会社のなまえは伏せ字で(笑)

[解説]
# 東京都の条例で停車中のアイドリングは禁止されています。
# エンジン切ったままエアコンを使い続けるとバッテリーがあがってしまいます。
# 原油が高騰しています。
# 真夏です。
# お客さんは大勢いました。

 そんな今日この頃にぴったりな一曲。谷川俊太郎:作詞「誰もしらない」

*水元公園のセミ状況
 夕べは暗くなってから水元公園でセミの幼虫をさがしましたが、ちょうどニイニイゼミとアブラゼミが入れ替わる時期なのか、どちらの幼虫もろくにいませんでした。ニイニイは抜け殻ばっかり、アブラゼミは抜け殻すらありません。鳴き声もニイニイ優勢でアブラゼミの声はほとんど聞こえません。でも、この状態からある日突然アブラゼミの天下になるのですよねー。

 そういえば去年のいまごろ、水元公園でヒグラシを聞きましたよ。

*また流血
 今日もお爺ちゃん先生のところへ行きました。先日は「どう見てもエアコンなんかなさそう」とか書いたのですが、事務室を覗いたら古っぽいエアコンらしきものがあったので、診察室にもついてるかもしれないです。そこらのお店みたいにヒヤっとしないので気づきませんでした。

 そろそろ傷にあてたガーゼを剥がそうってことになったのですが、びりっとやったらまた流血。ひー(笑) というわけで月曜も行くことになりました。面白いから通うのは問題ありませんが、包帯がとれないのは困ったなあ。

*ついに通帳をりそなにされてしまった
 そういえば長いこと旧大和銀行の記帳をしてなかったよなーと思って6号と柴又街道の角にあるりそな銀行へ行ったら、ATMに「この通帳ではお取引できなくなっています」って吐き出されてしまいました。

 窓口で聞いたら「旧大和銀行の店番が廃止になったので、新しいのに切り替えますね」って、りそな銀行の通帳に変えられてしまった。大和という硬派な名前がちょっと気に入っていたのに~(笑)

 まあ、それはしょうがないとして「りそなリテール口座くらしの通帳」だなんて意味不明なタイトルがついてるの。リテールって小口って意味? なんでわざわざ大口と違うことを主張されないといかんのかしら。普通に総合通帳って言えばよさそうなものなのにね。そういえば店名も意味不明なんだけど、ラテン語源なんだっけ?

タグ: 地元(葛飾周辺)

古事記・日本書紀と養蚕のはじまり

 うちのお蚕さんたちはすっかり繭になりました。数は数えていませんが、たぶん百個に足りないんじゃないかと思います。それでも全滅はしなかっただけマシといえるでしょう。

 繭になってから二週間もすると羽化してしまいます(中で死んでいなければね)。蛾が出てきてしまった繭からは糸がとれないので、その前に糸を引いてしまうか、蛹を殺す処理をしなければなりません。

 色んな方法があるようですが、日本では熱風をあてる方法が普通だそうです。ただ、そのやり方だと絹の艶が落ちるので、古代中国では塩漬けにしていたようです。この方法は、養蚕家の志村明さんという人が古文書を研究して発見した方法ということです。
http://www.news.janjan.jp/special/0501/0501012229/1.php

 ほかには冷蔵庫に入れてしまう方法があります。人工的に冬の状態にして羽化を遅らせるわけです。

 うちのお蚕さんも、来週頭くらいには処理しなければいけません。もたもたしていると蛾になって出てきてしまうのです。

 本当はいくつか羽化させて交尾させたかったのですが、あれだけの病気が出てしまったので、やめておいたほうが無難かもしれません。子供がウィルスか菌を受け継いだら同じ事の繰り返しです。

 繭かきをしたら、また写真を載せたいと思います。


*女神惨殺と蚕の誕生
 日本神話では、蚕は女神の死体から生まれたことになっています。

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その1:古事記
-大気津比売が口や尻から食べ物をとりだすのを見た須左之男命は、自分に汚いものを食べさせようとしていると思い、怒って殺してしまう。
-死んだ女神の体から、さまざまな穀物が生まれ、頭からは蚕が生まれた。

大気津比売:オオゲツビメ
須左之男命:スサノオノミコト
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その2:日本書紀
-月夜見尊は姉の天照大神に命じられ、地上にいるという保食神を訪ねる。
-保食神が口からご馳走を取り出してもてなそうとした。
-月夜見尊は汚れた吐物を差し出したと思いこんで保食神を殺してしまう。
-死んだ神の体からさまざまな穀物が生まれ、眉から蚕が生まれた(眉の形からの連想と、眉→繭という掛詞か?)。
-その蚕(あるいは繭?)を口に含んだところ、糸をひくようになった。「又口の裏に蠒を含みて、便ち糸抽くことを得たり」
-天照大神は、良い神を殺してしまった月夜見尊を嫌い、決して一緒には現れなくなった。

天照大神:アマテラスオオミカミ(太陽神)
月夜見尊:ツクヨミノミコト(月神)
保食神:ウケモチノカミ
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 その2で「かいこ」と訓じられているのは蠒という字で、蚕そのものとも、繭ともとれる字です。

 その「かいこ」を口に含んで糸をひくようになったとあるのは、『山海経』の「歐糸の野が大踵の東にある。娘が一人ひざまずいて木によりそって糸を吐く」という部分と、関係がありそうだと思います。

 『山海経』のこの部分は前にも紹介した馬頭娘の話を記録したものだと言われていますが、あるいは古代の糸の引き方を記録したものかもしれません。しかし、繭玉を口に含んで糸をひけるとも思いにくいです。

*少子部の螺蠃(ちいさこべのすがる)
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日本書紀より
-雄略天皇の六年三月、皇后様みずから桑こきをして養蚕をしようと試みる。
-螺蠃(すがる)という者に命じて国中から蚕(こ)を集めさせたところ、何を勘違いしたのか幼い子供達を集めてきて天皇にささげた。
-これに大笑いした天皇は、子供達を螺蠃に育てさせ、姓を与えた。少子部連(ちいさこべのむらじ)という。
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 帝のお后さま自らが蚕の世話をするのは中国の宮廷で行われていた行事だそうです。日本でも真似てみようとしたのです。日本書紀の記述を信用するなら、今から千六百年くらい前に、皇室で養蚕をしてたことになります。今でも美智子さまが御養蚕所で蚕の世話をしているそうです。

 ところで、チイサコベノスガルは平安初期の説話集『日本霊異記』にも出てきますが、やることなすこと元気がよくてユーモラスな人物です。参考までに『…霊異記』の話を紹介しましょう。ここでは栖軽(すがる) という表記で登場します。

 雄略天皇がお后様とむつみ合っているところに栖軽がやってきたので、怒った天皇が「雷を捕まえてこい!」と命じました。腹立ち紛れに言ったことで、本当に捕まえられるとは思っていないのです。

 ところが栖軽は雷雲の下まで駆けていき「雷といえども陛下のお召しには逆らえまい!」と叫びました。するとどうでしょう。都へ帰る途中で落雷があり、大木に雷がひっかかっていたのです。栖軽は雷をとらえて意気揚々と都へ帰りました。

 また、栖軽が年老いて亡くなると、墓に落雷があり、墓碑に雷がひっかかっていました。こうして栖軽は二度も雷を捕まえた男として知られるようになるのです。


関連記事:養蚕関係の伝説
◎中国の馬頭娘、日本の羽衣伝説、日本の七夕伝説、シベリアの羽衣伝説、山海経(中国)
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=389
◎捜神記(中国)
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=386
◎今昔かたりぐさ・養蚕のはじまり(日本の民話)
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/0306.htm

◎眠の話
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=385
◎眠の呼び名とずーの由来(まとめ)
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=410


*メモ
-アリストテレスの『動物記』に蚕と思える記述があるらしい。ただし、家蚕ではなくヤママユガのような野蚕かもしれない。
-プリニウスの『博物誌』にも養蚕の説明と思われる部分があるらし(今調べましょう、持ってるので)。これも野蚕の類かもしれない。
-黄帝関連の伝説に養蚕にまつわることが多々あるらしい。
-魏志倭人伝にも養蚕にまつわる記述があるらしい(どっかに本があったかな)。

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-黄帝の元妃西陵が、蚕の繭を熱い茶の入った碗に落としてしまった。
-すると繭がほぐれて糸を引き出せるようになった。
-ためしに織ってみたところ、あまりに美しいのに驚き、蚕の飼い方を調べさせた。

出典不明『世界大博物図鑑(1)蟲類』より孫引き
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タグ: カイコ 伝説

エケコ(エケッコー)人形[南米][ペルー][ボリビア]

 「世界の不思議なお守り」という本を読んでいるんだけれど、面白いので由来をメモするついでに広告も貼ってみます。

 ペルーやボリビアでエケコまたはエケッコーと呼ばれる人形がある。両手を広げて立ち、歯を見せて笑っている小太りな白人男性の人形である。どこで作られたエケコ人形も同じ顔をしている。キュービーちゃんが何処で作られてもだいたい同じ顔をしているのと同じだ。

 この人形に、欲しいもの、あるいはそのミニチュアを持たせ、口にタバコをくわえさせてやると願いが叶うとされている。そのため信仰を集めるエケコには紙幣やお菓子、車や家のミニチュア、穀物、宝くじなど、さまざまなものが供えられている。

 エケコの由来はふたつある。ひとつは、ボリビアの高校の副読本としても使われている『我が国の伝説』という本に載っているものである。

 スペイン人の占領下にあったボリビアでインディオの反乱がおこった。反乱軍がラパスの町を包囲したのである。スペイン軍司令官に下働きとしてつとめていた娘パウリタが、恋人のイシドロにもらった幸運の人形を飾っておいたところ、お供え物の食べ物がいつまでも尽きず、町が食糧不足に苦しんだ時も飢えずにすんだ。

 実は、イシドロが人形をわざと司令官に似せて作り、自分はインディオの包囲軍に参加して、隙を見てはパウリタのところに食料を運んでいたのであるが、司令官はこの不思議な出来事を歓迎し、戦争が終わると人形の御利益を宣伝した。以来、この人形はエケコと呼ばれ、幸運のアイテムとして愛されている。パウリタとイシドロは結婚し、幸せに暮らしたと言われている。

 もうひとつの説としては、この人形のモデルは創造神ウィラコチャ(ピラコチャ、トゥヌパ)であるというものだ。1612年にスペイン人ルドビッコが著した『アイマラ語のヴォキャブラリー』によると、世界を創造して太平洋の彼方へ姿を消したウィラコチャ神は別名をエケコと呼ばれていたという。ウィラコチャが白い肌をしていたことはよく知られており、スペイン人がやってきた時、インディオはウィラコチャが再来したと信じたとも言われている。

 ペルーのクスコ郊外88kmにあるウルバンバ谷のオリャンタンボには「創造神ウィラコチャの顔」と呼ばれる山があるらしい。
http://veinsofsilver.org/peru10-06/Ollantaytambo.htm
↑ここに紹介されてるのがそうかな。

 今でも1月24日のアラシタ祭では、エケコを売る初市が開かれる。
http://lapaz.metro-blog.com/la-feria-de-alasita-2007/
↑このブログの写真がアラシタ祭らしい。


オリャンタンボ:Ollantaytambo
ウィラコチャ:Wiracocha
ウルバンバ:Urubamba
アラシタ祭:Feria de Alasita


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上記はすでにリンク切れになっていると思うので、下記などごらんください。なぜか人気になってるみたいで品薄ですね。以前のように、いかにも典型的なエケッコー人形が減ってるような気がします。


タグ:伝説 おまもり

眠の呼び名とずーの由来(まとめ)

 これまでみなさんに考えてもらった眠の呼び名の由来をまとめてみようと思います。

◎今昔かたりぐさ:養蚕のはじまり
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/0306.htm
↑ここにリンクします。


 まずは、江戸時代から言われている名前のおさらい。

一眠:シジの休み 獅子の休み
二眠:竹の休み 鷹の休み
三眠:舟|船(ふな)の休み
四眠:庭の休み

 二眠について、竹と鷹でばらつきがあるのは、おそらく発音が同じだからです。群馬では竹箒のことを「たかぼうき」と呼んでました。

 次にそれぞれの呼び名の由来です。

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(珍獣)
「かゐこやしなひ草」で、又くハをしかじかくハぬことありこれをねむるともいふなり、とあるのが訛って獅子やシジになったのかな、と珍説を唱えてみる。二番目の眠を竹というのは、かひこくわをくわするにしたがひしだいに大きくなり、ほかのすだれようのものにうつしてくわをあたへるなり、が由来ではないだろうか。
舟、庭については不明

# 「かゐこやしなひ草」をもとにした文献が江戸時代に多く作られている。
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(Goudeau)
指似と書いてシジと読み、幼児の男性器のことではないか?
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(Goudeau)
シジ:子供の小さなティムティム
タケ:オトナの立派なティムティム
フナ:言はずと知れた女性器の象徴。
   立派なティムティムを収納する抜け殻か
ニハ:男性的要素と女性的要素は遂に錬金術的に結合され
   蚕は両性具有者となつて羽化登仙する。
・・・なんてネ。
(最後の項目はやや無理やりです)
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(Goudeau)
門付けの『春駒唄』の文句
「さればこれより休みにかかる、シジの休みはしんじつ蚕、フナの休みはふんだん蚕、ニハの休みでにはかに育つ、くせなくきずなく簇に上がる」
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(Goudeau)
「縮む」を「しじむ」と読む読み方が存在するさうです。(『言海』による)
「夜のしじま」といふときの「しじま」は、「口を閉ぢること」→「口を縮めること」→「無言」「静寂」
貝の「しじみ」(蜆)は「縮み」から来た語
幼児のティムコを意味する「シジ」も「縮む」→「なにかしら小さなもの」、といふ成り立ちらしいです。

つまり「シジ」は小さな状態のお蚕さんを指すと考へて差し支へないでせう。
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(ゆう)
生まれてから眠に入るまでの日数を表しているんではないか?
シジ→四日
竹→チク→(ひっくり返して)→クチ(くんち)→九日
フナ→2と7→2×7=14日
ニワ→そのまま28日(ちょっと長いかな)
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 非常に鋭い意見が多く、特に Goudeau さんの「シジ:なにかしら小さなもの」説はかなり信憑性があります。小さなものという意味のシジから、獅子を連想して獅子の休み、獅子蚕(ししこ)などの言葉ができたと考えて良さそうです。

 また、ゆうさんの「生まれてから眠に入るまでの日数」説もかなり捨てがたいのです。飼い方の暗記法だった可能性は高く、眠に入るまでの日数は、餌のやり方と関係しているので覚えておかなければならないことのひとつです。現在飼われている標準的な蚕の育ち方とは一致しませんが、昔の品種がこういう育ち方をしていた可能性は否定できません。

 今のところ、船|舟(ふな)と庭の由来は、春駒唄は後付けの縁起担ぎと考えられるので、ゆうさんの日数説以外にパッとした説が現れていません。謎に挑戦するツワモノ募集中。

関連記事
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=387
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=393
(もっとあるかもしれない、コメントは検索するのが難しい)

*熟蚕のことを「ずー」というのはなぜか?
(検索用)ず、ずう、ずぅ

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(珍獣)
上蔟(じょうぞく)のじょうが訛ったのではないか。
あるいは、熟蚕を「じゅくご」と読んで、じゅっこ→ずっこと訛ったのではないか。
<<

>>
(Goudeau)
私の鹿児島弁的センスで言ふと「ずー」は「透く」を表す擬音語のやうに聞こえます。

正確な意味を知らないままに記憶して居た吉田一穂の詩の文句にこんなのがあります。

 透蚕(すきご)は眠る,
 影ほの白し。
 
 一線(ひとすぢ)の丘の曙,
 山々の遠き風嘯。

タイトルは「曙」。上記四行で詩の全てです。
<<

>>
(Sari)
茨城弁に
ずっこ:上族前のカイコで頭が透明になったもの。
とあるので、
ずっこ=頭蚕か?
<<
>>
(Sari)
伊那地方では
「・スガク=五齢の終わりに桑を食べなくなり、蚕の体が透き通ってきた状態。熟蚕となる状態。
・アタマスガキ=頭が透き通る蚕 空頭蚕」とあるので

ず←すがくの「す」か?
料理で「すが入る」=空洞が出来るの「す」かしらん・・・
<<

>>
(さよ)
当方も伊勢崎の生まれ育ちでして、母にこちらさまのブログを見せて、「ずー」って何?と聞いてみましたら、「意味や字はわからないけど、お蚕じゃなくてもそう言う」とのことでした。
年を取った方の身長や体格が小さくなることがありますが、そういう時に「あの家のおばあちゃん(おじいちゃん)、ずーになったねえ」みたいに使ったそうです(年を取ってもあんまりふくよかな方には使わなかったそうですが・笑)。
ただ、これがお蚕の「ずー」が先に言われていたのが人間にも言われるようになったのか、そのへんは分かりませんが…。
<<


 透蚕(すきご)か熟蚕(じゅくご)が変化して「ずっこ」か「ずうっこ」になったというのが有力と思われます。

 さよさんの、群馬ではお年寄りもずーになるのだというのも面白いのです。おそらくは養蚕用語のずーが先にあったんだと思いますが、これを聞いて新しい仮説を思いつきました。お爺さんのことを「じじ」というのは、もしや老いて小さくなるから「しじむ」→「じじ」なのでは??

関連記事
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?mode=comment&no=400


*2009年6月2日、この記事へのコメントの受付を停止しました

 ロシア語のスパムが多いので、コメント欄を閉じることにしました。閉じるとこれまでついたコメントも非公開になってしまうので、以下に転載します。


これよりコメント欄からの転載
>>

*Goudeau 2008年07月30日(水)22時18分 編集・削除

↓こんなページみつけました。
明治九年の『養蚕方荒まし』といふ本
http://www7.ocn.ne.jp/~chido/yosankata.htm

「四つの休み」については下の付録で「金色姫」の説話(珍獣様のいふ「受難貴人」説話の一)を載せて居ます。付会といふ印象が強いですけど、逆にいふと、背景にこのやうな説話があるからこそ、このやうなわけのわからぬネーミングになつた、とも言へるのかも。(つまり、説話から眠の名が出来た可能性もあるかも?)

「ずふ」(ずー)に関しての記述に、暑さに関する注意が繰り返し述べられてゐます。勉強になります。
《八十度余(華氏80度≒摂氏27度か?)の暑さにては、春蚕の時候には暑過ぎたるものと知るべし。桑を与ふる時も、日に一、二度桑葉に清水を颯と掛けて与ふるがよし》

※蚕影神社御神徳記
ttp://park19.wakwak.com/~hotaru/kokagesann.htm

※今気付きましたが、「今昔かたりぐさ」のなかの「対照表」の「金色姫」と「衣笠姫」が逆になつてますネ。


*珍獣ららむ~ 2008年07月31日(木)01時50分 編集・削除

あ、直します。ありがとう。

説話が先だとしたら、
説話の由来がかえって気になってしまいますね。


*珍獣ららむ~ 2008年07月31日(木)20時21分 編集・削除

 荒俣宏の『世界大博物誌・蟲類』でも蚕の眠の名前は金色姫の説話によるものだと書いてますね。でもやっぱり、説話が最初というのはおかしい気がします。

 もしかすると、シジと竹のみ先にあって、この時点でシジを獅子、竹(たか)を鷹に見なしたお話ができて、舟や庭が追加されたんじゃないでしょうか。舟や庭の由来がハッキリしないのはそのせいかもしれないです。
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タグ: カイコ 伝説