*黄砂がまた来てるらしい
先週は咳と鼻水で何もできなかった。ひょっとすると風邪もひいていたのかもしれない。週末くらいから鼻水はおさまってきた。咳と痰もだいぶいい。鼻声も治ってきた。
だのにまた黄砂が来てるらしいんだよね。東京だと、今日はそれほどでもなかったみたいだけれど、たぶん明日以降どんどん来るんじゃないのかな。
砂だけでいうと、黄砂が年々ひどくなっている原因に、実は日本も荷担しているのですよ。「カシミアは肌触りがよく、中国産は安くて質がいい」ってテレビの通販なんかで大騒ぎするから、中央アジアの草原地帯では羊をやめてカシミア山羊を飼うようになったらしいのよ。その方が高く売れるから。ところが山羊は羊とちがって草を根こそぎ食べてしまい、大地をどんどん砂漠化していったみたい。一昔まえまで緑の草原だった場所が地平線の彼方まで砂ばかりの荒野になってるとか。
そりゃまあ、そうなる前に牧草の種をまけばいいじゃん、しないほうが悪いってな考え方もあるんだけれど、中国より一足早く先進国の仲間入りをしてたはずの日本人は安く買いたたくばかりで指導もしなかったわけだし、果たしてふんぞりかえっていていいものかどうか。とりあえず、砂漠になっちゃったもんはしょうがないので、もどせるもんなら草原にもどしてあげてほしいような気がする。どうすりゃいいのかよくわかんないけど。春になるたびに半端じゃない砂がとんでくるんじゃ日本だって困るんだし。
でも、とうの中国は「黄砂の原因は中国とはかぎらない。モンゴルにだって砂漠はある」とか言ってるそうで。いや、その通りなんだろうけど、問題は砂だけじゃなく、途中にある工場地帯の排気だったりもするわけだしさ。仮にゴビ砂漠が緑の大地になったとしても、工場の排気は目に見えない風になって飛んでくるはずー。いや、その工場で作ってるものも、たぶん日本に来てるんだろうけどさ。安いものにばかり飛びついたツケなのかも。中国もさー、日本にさきがけて有人ロケットを打ち上げたり、もうすぐ月へも人を送り込む予定なんでしょ。その進んだ科学力を環境保全のほうにもまわせないもんかと。「我が国の先進的科学技術により、工場はクリーンで毒は流さない」とか言ってほしい(ハッタリはいらん)。
*横浜中華街
日曜はひさしぶりに横浜中華街へでかけてみた。段ボール肉まん(ガセだったけど)だの、毒入り餃子だのの噂で訪れる人が減ってめっきりさびしくなったと聞いていたけど、かなりウソっぽい。町は人でごったがえしてる。昼時ともなればどの店にも行列ができていますよ。そりゃまあ、昔よりは人が減ってるのかもしれないけれど、そんなの中華街だけじゃないですよ。どこもかしこも不況でお客が減ってるはず。
行列が短くなった頃をみはからって山東(水餃子で有名な店)へ行ってみたけど、待ち時間が長すぎてゲッソリ。三時近かったのに、食事時とか関係なく混んでる。こんなに有名になっちゃうと、もう食べにこられないなあ。
横浜の中華街といえば、関帝廟(かんていびょう)という寺院があるので有名なんだけど、最近になって媽祖廟(まそびょう)というのもできた。3月17日(って今日か)は初めての媽祖祭が開催されるということで、町中にポスターが張り出されていた。媽祖様というのは神通力を持っていたといわれる女性で、父親が海で遭難したことをきっかけに仙女となってどーのこーの(ごめんよく知らない)という伝説のある人。向かって右に千里眼の神、向かって左に風を自在に操る神を脇侍としてしたがえ、旅人を守ってくださるそうな。お祭りでは美しい御輿に媽祖様の像をのせて、町中を巡行するらしいですぞ。お堂の前に金ぴかの御輿が置いてあった。お祭り、ちょっと見たかったなあ。ちなみに、媽祖様のお祭りといえば旧暦の三月二十三日(誕生日)、旧暦の九月九日(昇天した日)なのですが、3月17日はそのどちらにもあたっていないので、何を記念しているのかと思ったら、中華街に媽祖廟ができた日を記念しており、横浜固有のお祭りらしい。もちろん誕生日も昇天日もちゃんとお祭りをやるそうな。
http://www.gnavi.co.jp/china/event/event.htm
↑媽祖昇天の日に書いてある旧6月云々はまちがい。媽祖昇天日は旧暦九月九日で、今年は10月7日がその日にあたります。媽祖誕は4月28日。どっちも平日ですな。
関帝廟・媽祖廟ともに、500円でお線香を買って、五人の神様に捧げてからじゃないとお堂の中には入れない。二カ所まわるとけっこうな出費なので、媽祖様のところは外からお参り、関帝廟でお線香を買ってお堂に入れてもらった。前から気になっていたけど、いちどもやったことのないおみくじの引き方を教えてもらい、やってみた。
堂内には関聖帝君のほかに玉皇上帝、観音菩薩、地母娘娘、土地公(福徳正神)がお祭りされていて、それぞれ得意分野が違うそうです。たとえば金運を占いたいなら、土地公の前で住所氏名、生年月日などを口に出してお祈りして、平たい竹の棒がたくさん入っている筒(簽桶)を傾けつつ上下に振って「○○様、籤をください」と唱えると、一本だけ飛び出してでてくるので、書いてある数字を覚える。その次に、三日月の形をした神筈(しんばえ)というものを投げ落として、この数字であってるかどうか神様にたずねる。もし、あっているなら神筈が裏と表になり、外れているなら表表・裏裏が出るので、最初からやりなおし。数字が正しければ入り口にいるおばさんに数字を言って籤を出してもらう。このと200円払う。お線香を買うところからやるので700円かかるんだけれど、面白いからやるべき。おみくじは中国語と日本語で書いてある。日本の神社にあるのと同じで、神様のお告げになっている漢詩部分と、「勝負事のちに良し」みたいな運勢を説明する部分がある。
http://www.yokohama-kanteibyo.com/sanpai.html
あとは、中国茶や月餅を買ったりした。美味しい杏仁豆腐を自作してみたくて、しばらく前から杏仁霜(アーモンド粉)を探していたんだけれど、中華街でも売ってる店が少なく、あっても砂糖やコーンスターチを混ぜてあるインスタント的なものばかりで困った。そりゃ、どうせ混ぜるんなら最初から混ざっててもいいじゃんとは思うけれど、わざわざ中華街まできてそういうものしかないってのもどうなんだかなあ。わたしゃ100%アーモンドの杏仁霜がほしいのよ。牛乳に混ぜて飲んだりもしたいし。あきらめかけたころ、中華街のはずれにある伍福壽新店というお店で望みのものを発見。
http://homepage1.nifty.com/ACITY/g-fuku.html
ここの店主(?)らしきオジサンは、なかなか愛想がよくて、いろんなことを教えてくれる。杏仁霜は喉にいいのでいがらっぽいなと思ったらお湯でといたのをゆっくり時間をかけて飲み込むといいとか、面白い話をきかせてくれた。
面白いついでにラプサンスーチョン(お茶)も買った。スモークされているお茶。お店の人が「これは強烈だけどダイジョウブ?」と言ってた。いや、その強烈なのを探していたのよ。たまに飲みたくなるんだよねー。
ラプサンスーチョンは漢字で書くと正山小種で、北京語だとチェンシャンシャオチョンとか発音するはずなんだけど、なぜか通称はラプサンスーチョン。どうもイギリス人にはチェンシャンシャオチョンがそのように聞こえるらしい。お茶なのにスモークチーズに似たような強い香りがあって、ダメな人はダメなんだろうけど、一度好きになるとやみつきになる。紅茶のアールグレイはラプサンスーチョンをイギリスで作ろうとして開発されたものだって聞いたことがる。
お店の人が言うには、香りがきつくてダメな場合はミルクで割って蜂蜜で軽く甘みをつけるといいと言ってた。イギリス人はロイヤルミルクティにするとか。たしかに美味しそう。これだけ強烈だと牛乳でばんばん煮出しても負けないと思う。モンゴルのバター茶みたいに塩味にしてもおいしいかも。
*いいことお
▲「日にひとついいことお」
はんこ屋の看板らしい。「いいおとこ」ではなく「いいことお」なので注意。「おこと教室」のような味わい。でもなんでくっつきの「を」じゃないんだろう。場所は、浅草の鳥越神社の前(蔵前橋通り?)をしばらく走って行ったとこだったような気がします。
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