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はじめての腹水穿刺(ふくすいせんし)

 前回までのあらすじ……
 とにかく検査漬け。MRIまでやった。あとは胃カメラと大腸内視鏡と、あとなんだっけ?

*腹が苦しいー
 この頃はとにかく腹がきつくて息苦しかった。食事の量も減っている。ご飯をお茶碗に半分食べるとおなかいっぱい。尿も出なくなってる。疲れやすさは日増しに強くなり、お風呂に入るだけでもぜえぜえはあはあ。

 咳もとまらない。痰が絡む咳だ。薬箱に入っていたアスクロンという咳止め薬を飲んだら良く効いた。ただ、これは後でまた書くけれど、この薬を飲んでいるという話をすると医者がイヤな顔をするようなので、飲んでいいものなのかここでは何とも言えない。

 J大学病院では検査ばかりでお腹がきつくなる件については今のところ放置。腫瘍があるならいずれ手術をすることになるだろうし、それまで我慢できるならしたほうがよいのだろうけれど、それでも苦しいもんは苦しい。

 仕方がないので診察日ではなかったけれど相談に行った。まず医師からは先日の血液検査の結果を説明された。

・電解質のバランスが崩れている。
・炎症所見がある(白血球の増加とか?)。
・血栓が発生しやすい状態になっている。CTかエコーで足や胸などの血栓の検査をした方がいいかもしれない(結局これはやってない)。
・腫瘍マーカーが高い。

 腫瘍マーカーというのは腫瘍があると数値が高くなる。マーカーの種類も臓器ごとにたくさんあるはずだけど、ここではどういう種類のものかは説明されなかった。医師のほうも何かさぐりながら話しているフシがあり、どうも端切れが悪い。平たく言うと癌の可能性が高いということなんだけれど、まだそういうことはハッキリ言おうとしない。癌以外にも腫瘍マーカーが高くなる病気はあるらしいので、断言しきれないというのもあるんだろうけれど。

 それから腹水がたまる理由をくどくど聞かされた。

・病変の部分から漏れ出すのかもしれない。
・血液検査の結果を見ると電解質のバランスが崩れているので血管から染み出すのかもしれない。
・あるいはその他の理由かもしれない。

 要するにわかんないんじゃないか。なんにしても血栓が発生しやすい所見が出ているので、利尿剤はやめたほうがいいとのこと。

 じゃあどうすりゃいいんだよ。苦しいんだってば。


*腹水を抜いてみますか?

「苦しいようなら、腹水抜いてみる?」

 と、先生は軽く言うのだけれど、それってもしかしてお腹に針を刺して水を抜くという意味なんですよね?

 お腹って皮厚いんですよ?

 わたしなんか脂肪が沢山付いてるから、一瞬では刺さらないと思いますよ??

 すごくすごく、すごーーーーくイヤなんですけど???

 でも、薬はこれ以上飲むと危険だし、危険をおして飲んだところでめざましく腹水が減るわけではないし、直接抜いたら一時的にでもかなり楽になるはずだし、抜いた水も生検に出せば診断の助けになるはずだから……と言われて、そういうことなら抜いていいですよ。ええ、ご存分に抜いてくださいませ、うううう(涙)って感じで抜かれることになった。以下は臨場感を殺さないよう当時ブログに書いたものをそのまま転載する。口調が変わるけれど気にしてはダメ。

「あのー、先生、それは相当に痛いんですか?」
「局所麻酔をしますから、麻酔はちょっと痛いかもしれませんが、針を刺すときは痛くないですよ」
「局所麻酔ってどういうのですか?」
「……ええと、局所麻酔は局所麻酔で、どういうのと言われましても」
「むかし盲腸を切ったときに脊椎に打たれたみたいなのだったらイヤです」
「ああ、それは脊椎麻酔とかコウマク……(この辺ききとれず)というもので、局所麻酔という表現にはなりませんよ。局所麻酔というのは皮膚に……(なんか歯切れの悪い説明をする)」
「そうですか」

 要するに針を刺すポイント近くに麻酔薬を注射するってことでファイナルアンサー? 最初からそういう風に言えば一言で済むのだよ。

 今日は土曜なのでお昼で外来が終わるから、患者さんがはけてからやりましょうということになって決行は昼過ぎでした。よく胎児の映像を見るのに使うエコーという機械で内臓のない隙間になってる部分を探して刺す場所を探します。腹水を抜く処置はけっこう昔からあると思うんだけど(ブラック・ジャックにも出てくるしさー)、エコーとかなかった時代の先生たちはどうやってたのかな。触ったり叩いたりして、ここなら大丈夫ってとこ探して、えいやっとやっちゃうのかしら。昔のお医者さんってすごい。でも、きっと事故もあったわね。そう思うといい時代になったわ。

「じゃあ、これから麻酔打ちます。麻酔の時だけがんばってください」
「はーい」

 横目で注射器の大きさを確認。小さくはないけど思ったほどじゃない。針の太さも大したことなさそうだ。うむ。

 そんでもって、ぶすり。

 ああ、確かにちくっとするけど、わたし腹の脂肪が厚いから、麻酔の注射はどうってことないわ。

 それからお待ちかねの腹水を抜くための穿刺(せんし)です。

「麻酔効いてるから痛くないと思うけど、腹膜を通るときだけちょっと抵抗があるかもしれません」
「えっ?! ああ、はい」

 ここまで来てそういうこと言うからなー、医者ってあなどれない。最初から言ったら嫌がられるからだろうなあ。

 実際、皮膚やら脂肪やらを通ってるときは麻酔が効いてるのでなんということもなかった。ホントに何かしてるのっていうくらい何も感じない。でも、

「ちょっとチクッとしますからねー」

といわれた直後に、

「ぎゃ、いててて」

と、来ましたよ。それが腹膜を通る瞬間だそうで、なるほど確かに痛い。なんともイヤな感じの痛さ。でも本当に一瞬でした。これなら耐えられないほどのもんじゃない。

 まもなくチューブに腹水が流れ始めて、流れてるとこ見せてもらったけど、腹水とやらは、黄色っぽい透明な液体に、軽く粘着しそうな赤い液体を混ぜた感じのものでした。二時間くらいかけて2000ccくらい抜くと言ってた。2000ccって二リットルか? ペットボトル一本分だよ。そんなに入ってるんだとしたら、そりゃフウフウヒイヒイ言うよね。重たいし。

 針がどういう仕組みになってるかよくわかんないんだけど、穴をあけたところにうまくチューブが通るようになってて、チューブを通したら針のほうは抜いてしまうのだそうです。なので水を抜き始めたら、横をむいて寝たりしてよいといわれたのですが、動くとチューブが刺さってるところが軽くうずくので、なんか恐くてろくに体も動かせませんでした。でも、こんなの気の持ちようなんだと思う。盲腸の時はもっと太いドレインが入ってたけど動いてたしね。

 急に腹水を抜くと血圧が下がって気分が悪くなる人もいるそうですが、何度か血圧を測ってもらったところ、わたしの場合はそういうこともなかったです。抜き始めてしばらくしたら急にお腹がすっきりして、今まで圧迫されて空腹さえ感じにくい状態だったのが、急に腹減ったぜって感じになってきたりして、こんなに楽になるなら恐れる必要はなかったかな、とも思いました。現金なもんですな。

 二時間ちょっと退屈だったけど、半分居眠りしてたので別にどうってことなかったです。チューブを抜かれるときも別に痛みは感じなかった。え、もう抜けたの。いつ抜いたのって感じ。

 腹水を抜く前と後に胴回りのサイズを測った。ウエストではなく腹囲というやつ。へそのあたりで計る。99.8cm→96.4cm。どんな腹やねん。

 傷口はガーゼや絆創膏できつく固定しただけ。固定も二時間後にははがしてくださいといわれた。「はがしても良い」ではなく、はがさなくてはいけないらしいです。理由はいくつかあるんだろうけど、医療用の絆創膏は粘着力がつよいので、長時間貼っているとかぶれてしまう可能性があるとのこと。ガーゼと絆創膏をはがしたら、傷跡にはバンドエイドでも貼って保護しとけば自然にふさがるらしい。今夜はお風呂はやめたほうがいいけどシャワーなら大丈夫。食事も普通にとっていいそうです。あら簡単なもんなのね。

 でも、

「腹圧のせいで、どうしても腹水が漏れることがあるけど、たいていはすぐに止まります。長時間続くようなら病院に来てください」

 えええ、液漏れするのー? わき腹からたらりと液漏れ……うひひひひ。想像するとけっこうグロかも。

 そんなこんなで初腹水とったどー体験は終わりました。病院に行くときは腹がつっぱってつっぱってヒーヒー言ってたのに、帰りはなんかすっきりさんですよ。化膿止めの抗生物質(セフゾンカプセル100mg)を薬局でもらって遅めの昼食をとって家に帰りました。疲れた感じがする程度で具合はわるくないんだけど、けっこう喉がかわきます。「水は通常量とってください」といわれたんだけど、通常量ってどのくらい? がぶ飲みするとまた腹水がたまっちゃうのでよろしくないって。でも、喉が渇くよ。今日は暑いし。

 なお、原因になっている病気は治療してないので、腹水はいずれまた、たまるそうです。せめて検査が終わるまではもってほしいものだと。

この日のお会計
基本診療料 210円
検査料 2598円
処置・ギプス料 720円
文書・処方箋料 204円
合計 3730円也

腹から水を抜くと3000円ちょっとですな。

上海厨房で酸辛湯麺を食べた

 土曜日の「ちゅーぼーですよ」で酸辛湯麺を作っているのを見て食べたくなり、どこかへ食べに行こうと思い立ったのが日曜日のお昼前。あまり遠くへは行きたくないので、適当に「葛飾 酸辛湯麺」などで検索してみたけれど、上位にひっかかるのはグルメ系の口コミサイトみたいなとこばっかり。

 え、そういうのがひっかかれば充分だって? ちっちっちっ、「酸辛湯麺を食べられる千代田区の店」が掲載されているページの地域別メニューに「葛飾」があるだけなのさ。あーあ、役にたたねー。あれってどうにかならんのかなー。地域選択メニューはプルダウンメニューにしておくとか。

 あまりに暑いのでイヤになり、こんな時こそ人力検索だろとつぶやきながら、はてなで「葛飾区内でおいしい酸辛湯麺を食べられるお店を教えて。これから食べに行くので30分以内で」と聞いてみたけど、自力で検索してみつかんないもんを他人に聞いてみつかるわけがない。しょーがないよね、みんな同じような検索サイトを使っているんだもん。

 仕方がないので宛もなく亀有駅を目指し、リリオ二番館で上海厨房という中華料理屋さんに入ったら、メニューに酸辛湯麺の文字が! おお、なんという偶然。いや、もしかしたら最近はどこの店にも普通にあるの?

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 となりで食べてる人も酸辛湯麺を頼んでた。やっぱり巨匠の番組を見たのかな。食後に杏仁豆腐かアイスコーヒーのどちらかを選べるサービスがあったけれど、あれはランチタイムだけかしら。

 わたしはお店で酸辛湯麺を食べるのが初めてなので、よそと比べて美味しいかどうかはよくわかんないんだけど、辛さはラー油じゃなく胡椒系なのね? 酸味も想像してたのより薄かった。でも、ラー油は足せばいいし、お酢も好きなだけかければいいわけで……と、酢の入った陶製の容器に手を伸ばしたら、容器の腹に soy sauce と書いてあるのに、背には酢と書いてあり「???」隣にあった醤油の容器には、背に醤油と書いてあるのに腹には sauce の文字。

 瓶を並べてためつすがめつ見ていたら、お店の人が「あ、これね。ブランド品で普通に買うととっても高いんだけど誤植があるのでものすごく安かったんですよ。普通こういうのは割って捨てちゃうみたいなんですけどね」と言ってた。面白いから写真をとろうかと思ったけれど、それぞれ違う面に印字されているので一枚の写真におさまりそうもなかった。

 そんなこんなで、心おきなくラー油と酢を足して美味しくいただいた。汁にとろみがついているのも予想を越えてた。もっと汁っぽいのかと思っていたから。とろみ効果で強烈にアツアツのスープ。夏に汗をだらだら流すのにはちょうど良い。これ、真冬のものすごく寒いところで食べても美味しいんじゃないのかな。


上海厨房
http://www.yydotto.com/lirio/shop/gurume/shanhaichubou.html
住 所 東京都葛飾区亀有3-29-1
リリオ弐番館というビルの地下一階にあります。

営業時間 
   ランチ   11:30~14:30
   夜の部
   平  日 17:30~22:00(ラストオーダー)
   日・祝日 17:30~21:30(ラストオーダー)

定休日 毎週水曜日

サンラータンメン スーラータンメン 酸辣湯麺

 ところで、酸辛湯麺ってのはどこが発祥なんでしょう。日本? 中国? それとも台湾?? 「酸辣汤」で検索すると中国のサイトでレシピがヒットするからスープ自体は中国で、麺を入れて食べるのは日本のオリジナル?

36.4度って体温と同じじゃないか

 あのね、もう暑くて暑くて、暑くて暑くて暑くて暑くて暑くて、何がなんだかわかんないわよ。なんなのよ、東京の最高気温が36.4度って、それ体温と同じだわよ。千葉では37度越えてたらしいのよ。うちのあたりは千葉に近いから体温を超えてたかもしれないのよ。

 昼間うっかりカーテンをあけたまま出かけたら、西日がオタマジャクシの水槽を直撃してしまったらしく、三頭いたオタマのうち、二頭が死んでしまったのよ。そうとう水温が上がってしまったみたい。これはうっかりしてた。これでもかなり大事に世話してたので軽くショックだわ。ベランダに出してあったウシなんとかさんは無事だったみたい。

 帰ってきたのは夜八時ごろで、とっくに日が落ちて暗くなってるのに、部屋の中が炎天下の車の中みたいに暑くなっていて、台所で洗いかけの鍋に入ってた「水」が、手をつっこんでみたらぬるま湯になってて愕然。たぶん水槽の中もこんなだったんだと思う。ごめん、オタマよ。

 窓をあけたくらいじゃ冷えない、というか夜なのに外が暑くて暑くて、エアコンを24度に設定してガンガン冷やしてみたんだけれど、機械自体が熱をもってるせいかいつまでたっても28度より下がらない。26度まで下がったのは、たっぷり四時間後だよ。これはもう、普通じゃないって。ありえない。日本はどうなっちゃってんの???

わらべうた

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 葛飾区教育委員会が作った「葛飾のわらべ歌」っていうカセット付きの本があるんだけどね、先日これを購入して……あ、いや、図書館で借りてもよかったんだけど、買ってもいいかなという気分になって勢いで買ってしまった。

 楽譜のほうは面白いのよ。昔はこんなだったとか、こんな風に遊んでたとかの読み物がついてて、とても面白い。でもカセットは自分としては「ちがーうっ、こういうのを聞きたいんじゃなーい!!」って感じなの。いや、歌ってる合唱団の子供たちはお上手なのよ。むしろその上手さがダメなのよー。わらべうたを歌うために覚えて練習したわらべうたなんだよねえ。

 合唱団の指導者の立場とかもあるのかもしれないけれど、聞きたいのはそーゆうんじゃなくて、そこいらのおばあちゃんとかが「それじゃ思い出しながら歌ってみるかねぇ」とか言いながらぼそぼそ歌ってるやつなのね。子供が歌うにしても、もっと本当に遊んでるみたいなのを聞きたかったりするの。

 今時はデジカメでちょっとした動画+音声もとれる。音だけでいいんならパソコンに安いマイクをつないでもとれるんだよね。そういうの使って、自分が小さい頃に覚えた歌とかを、いろんな人が発表してくれないかなぁと思うんだけどねえ。今時は大容量のファイルをタダでアップロードできる場所も腐るほどあるしさー。

 それはともかく、わらべうたのページがYahooカテゴリーに入ることになったとメールが来たわよ。トップページが登録されてても、何かに特化したコーナーならば別に入れてくれるんだ。申請してみるもんだねえ。今はYahooのカテゴリーからどのくらい人が来るものなのかしら。面白いからカウンターつけてみよう。

◎主に群馬のわらべうた
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/uta/00_index.htm

タグ:わらべうた

グラパラリーフって知ってる?

 ちょっと前にこんなのを買って写真だけとって放置してたんだけど、思い出したから貼ってみる。なんでもカルシウムが豊富で、味としては酸っぱいらしいんだけど……?

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グラパラリーフ
和名 朧月(正式和名というより品種名らしい)
分類 ベンケイソウ科
学名 Graptopetalum paraguayense
英名 Ghost plant
中名 石蓮 石蓮花 風車草 
原産 南米

-グラパラリーフという名前は学名の属名と小種名の頭をとって「Gra-para」としたもの。
-観賞用にも栽培されている。

季節の花
http://www.hana300.com/oboroz.html

東京ガスのサイトに情報があったりするのはなぜなんだろう。
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/shokuzai/488.html

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 観葉植物にこういうのありそう。

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 大きさはこんな感じ。悪いけど、パッと見は美味しそうじゃない。野菜として店に並んでなかったら、あえてこれを食べようとする人なんかいないだろうなと思う。

 生で食べていいらしいのでこのままかじりつく。

 お?

 おお!

 なんだこれ、ほんとに酸っぱい。

 意外だなあ。こんなものが果物みたいに酸っぱいよ。果物みたいなべたつく甘さがないところが野菜っぽい。青臭さはほとんどない。これは面白い。

 食べ方としては料理の付け合わせとして生で食べるしかなさそう。見た目がかわいらしい葉っぱなので、プチトマトと一緒にサラダやステーキに添えたら目が喜ぶと思う。

 先に書いた東京ガスのページには「ジュースやシロップ漬け」にするといいって書いてあるけれど、ジュースはともかく、シロップ漬けというのはどうやって作ればいいんだろう。たしかに上手にデザートにできたら美味しいかもしれないんだけれど。

↓がグラパラリーフの公式サイトらしい
http://www.grapara.co.jp/grapara.html
 布施明が気に入って食べてるんだって話はカップに入ってた説明書に書いてあった。千葉県や秋田県で栽培されていて、主に首都圏のデパートやスーパーで売られてるそうな。わたしは亀有のアリオ(イトーヨーカドー)で買ったんだけど、いつもあるわけじゃないみたい。

あまぞーん

 昨日の夕方に注文かけたのがもう届いたし。こういうとこ通販屋はすごいよね。amazonに限ったことじゃなく、いつも使ってるboopleなんかも早いよ。「明日買いに行こう」なんて思ってる間に届いちゃう。

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 でもやっぱり通販は通販なんだよねえ。立ち読みで中身を確認できないなんて基本的なことは別として、「在庫切れの本を注文したいんだけど、注文をかける前に確実に取り寄せがきくかどうか調べてください」なんていうのは調べてくんない。

 前からほしい図鑑が一冊あって、14000円くらいするんだけれど、通販関係のところは全部取り扱いしていなくて、唯一amazonだけは在庫はないけど取り寄せ可能商品になってる。でも、取り寄せをかけたら版元でも品切れしてる可能性は否定できないと書いてある。

 はてな人力検索のポイントが8000ポイントあるから、1000ポイントくらい残して、あとはamazonのポイントに振り替えればずいぶんお得になるはずなのよ。でも、ポイントの振り替え操作をしてから「版元品切れなのであきらめて」って言われたら、7000円分のポイントが無駄になるじゃないの。

 別の本を買えばいいというのは理屈としてはそのとおりだけど、普段はamazonなんか使わない。はてなポイントは楽天ポイントにも振り替えられるから、ほしいものができた時に楽天ポイントに変えたいわけ。

 それで、amazonに「……というわけで、事前に版元の在庫を調べていただけませんか」と問い合わせたんだけれど、注文をかけてもらわなきゃできないって言い張られちゃった。あっそう……がっかりだよ!!

 仕方ないので、はてなのポイントを楽天ポイントに振り替えて、楽天で図書カードを買って地元の書店に頼むはめに。楽天の金券屋さんは定価+取扱手数料でかえって高くつくし、送料もかかるからあまり使いたくないけど仕方ない。amazonさえもうちょっと柔軟にやってくれれば話は早いのになあ。


# 図鑑といえばほにゃららぷー関連なんですが、そこは「はてな」のような居心地の良いところじゃありません。念のため。ちなみに、もうほにゃららぷーは20世紀の思い出とともに忘れることにしました。ご心配くださったみなさんありがとう。

バナナの花

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 アメ横センタービルの地下で買ったバナナの花。1個500円だった。東南アジア方面で野菜として食用にされている。

 花というなら育てば実になるはず。これのどのあたりがバナナの実になるかっていうと……

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 一枚剥いてみるとこんな風になってる。正確に言うと剥いた花びらみたいなものは、苞(ほう)といって、花はその中にあるきれいに並んだ細長い部分。ここが育ってバナナの実になるらしい。そう言われて見るとバナナの房は実が一列に並んだものが二段に重なってるわけだから、なんとなく状況がわかってくる。

 『東南アジア市場図鑑』という本によれば、食べ方はタケノコと同じで外側の固い苞は剥いて捨ててしまうそうだ。花も固いので食べずに捨てるとのこと。

 ほんとに食べられないかと思い、花をひとつかじってみたら、固さよりも渋みが気になる感じだった。この渋みは、バナナの実の渋みをもっと強くした感じ。甘みはない。花だけでなく、苞にも渋みがある。

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 こんな感じになるまで苞を剥いてから使う。この下にも花はついてるはずなんだけど、食べていいかどうかは本には書いてなさそう。ようするに、固くなくて渋くなかったら食べていいんじゃないのってことで適当にやることにする。

 茎の部分を切り落とす。切ると糸が出るのでそれも捨てると本にはあるけれど、捨てるほど糸なんか出ない……と思っていたら、あらびっくり。最初はほとんど見えていなかった細い繊維が、時間とともに黒くなり、どんどん糸くずみたいになってきた。写真をとらなかったのはちょっと残念。とにかくこれは捨てると。

 あとは、花のついてない上の方を適当にざく切りして、定番の豚肉炒めにしてみた。定番というのはバナナ料理の定番という意味じゃなく「わけのわからない野菜を手に入れたら豚肉と炒めればすべて解決」という珍獣の食卓黄金のパターンという意味。

 きれいなクリーム色をしている苞は、傷ついたところからどんどん酸化して黒くなってしまうようで、炒めているうちに茄子の皮みたいな色になってきた。できあがりがあまりにも茄子炒めだったのでこれまた写真に撮りそびれた。

 加熱すると渋みは消えてしまい、まったく気にならない。見た目は茄子の皮だけど、食感はシャキシャキして美味しい。特別に変わった味はしない。日本では珍しいけれど、産地ではごくありきたりな野菜なのかもしれない。なお、アクが気になる場合は刻んでから酢水で茹でて、絞って使えばよいと前述の本にあった。

 花のついてる根もとに近い部分もざくざく切り刻んでパジョン(チジミ)にしてみた。

バナナの花入りのチヂミ

 小麦粉と卵と水で作った生地に、具をまぜて焼くだけ。つけだれはしょう油・酢・ごま油・チリペーストを混ぜただけ。花の固さはどうかと思ったけれど、まるで気にならなかった。下処理はまったくしなかったけれど、渋みもなく美味しく食べられた。

セミの幼虫の燻製

 すっかり普通の食材として脳内分類されてしまったセミの幼虫。昨夜また50頭ほどとってきて、今度は燻製にしてみたのよ。

 下ごしらえは前回と同じくしょう油とみりんを半々で、ほんの少々だしの素を入れて、よく洗ったセミの幼虫を10分くらい煮からめる。これだけ加熱すると汁が煮詰まって焼き鳥のタレみたいになってしまうので、あらかじめ水を加えておいたほうがよかったかなとも思うんだけど、まあいいか。燻製しないんだったら仕上げに山椒の粉をぱらぱらっとやると香りがよくて美味しいです。燻製にするなら煮汁を切って一晩冷蔵庫で乾燥。

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 燻製機はこないだもらってきた中華鍋で。鍋に銀紙を敷いて、燻製用のチップを入れて、その上に鍋より一回り小さな焼き網を入れてある。このままコンロで加熱すると煙があがってくるので、銀紙で軽く覆って10分くらい燻製。同じやりかたで魚や肉も燻製できる。鶏ハムもどきを燻製したら美味しかった。

 チップは何を使っていいかわからなかったのでヒッコリーを買ってみたんだけれど、ひょっとすると香りの強いサクラあたりでもいいのかな。燻製自体をほとんどやったことがないのでわからない。チップの量や加熱時間によっても風味が変わるようなので工夫次第。


*おまけ「鶏ハムもどき」
 鶏胸肉の分厚いところに包丁を入れて観音開きにして薄くするんだけど、わかんなかったらやらなくてもいいかも。塩、胡椒をまんべんなくすり込んで一晩くらいおく。水分が出てたら軽く拭き取る。

 鶏肉をくるくるっと丸めて筒状にして、キャンディーを包む感じでラップで包み、両側をねじって鶏肉をハム形に整形(どうしても空気が入っちゃうのでたまにねじりを戻して空気を抜いたりする)。ねじった両端を軽く結ぶ。

 鍋に湯を沸かし、ラップでぎゅーっと包んだ鶏肉を入れる。とろ火にして10分間くらい加熱。火をとめて1~2時間放置する。ラップをほどいて好みの厚さに輪切りにすれば完成。

 このまま食べてもいいし、炒め物やサラダの具にする。燻製もうまいよ。

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タグ:昆虫食

暑いね(普通の日記)

 東京は一週間も前に梅雨明けしているので、いまさら梅雨明けを話題にするのもズレた話なんだけど、梅雨明けしたとたんに冷房の効きが良くなったのに驚きを隠せない今日この頃なのよ。たぶん湿度のせい。でも部屋の中の湿度は冷房中でも50%以上あるから大して変わってなさそう。外とのかねあいなのかなあ。

*古めかしい看板
http://kanban.g.hatena.ne.jp/chinjuh/
↑はてなグループに作ってみたんだけど、グループなのにやってるのはわたくしだけなのですわよ。グループになりたい人は、はてなのアカウントをとったらいいんだけれど、グループになると何が良いかはわたしも良くわからないんだわだわ。おーほほほほ。いいのいいのアルバム代わりだから。

*大きな……スイカ?!
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 アリオ内のイトーヨーカドー果物売場にて。「大きなかぶら」って話はあったけどねえ。くり抜いたらがぼ様(猫)が余裕で住めちゃう。

*バリアノンフリー
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 わかりにくいかもしれないけれど、エスカレーターを上から撮影。ここね、下に五段くらいの階段がついてるの。残念、バリアノンフリー。綾瀬駅にて。


*アマゾンポイントを消化するためのリンク

 ひょんな所から(ほにゃららぷーじゃないすごくまっとうなところから!)アマゾン商品券を500円分いただいたんだけど、アマゾンで買い物しないからわりともてあまし気味だったりして。買おうと思ってる高い本はアマゾンじゃ買えないし。でも、とっといたってしょうがないから↓このへんで手を打とうかと。1500円分買わないと送料かかっちゃうから、「しきたり」と「ヘブライ文字」あたりを注文しとこう。

日本人のしきたり―正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心 (プレイブックス・インテリジェンス)

日本人 数のしきたり (青春新書INTELLIGENCE 176)

初期ヘブライ文字―日本人は漢字を使用する前、初期ヘブライ文字を使用していた

……と思ったら、初期ヘブライ文字はユーズドしかない。それじゃ商品券を使えない。「数のしきたり」だと総額で1500円を超えないからダメだ。うっ、ううう。

 じゃあ、これにする。

ふたつのスピカ 11 (11)

ふたつのスピカ 12 (12)

 これと「しきたり」で。

サンバル(インドネシアのチリペースト)

 前にSariさんにサンバル・アスリという辛い調味料がいいよという話を聞いたので、御徒町のアジア系食材の専門店で探したんだけど、教えてもらったメーカーのものがパッと見ではみつからなかったので、同じサンバルでもサンバル・タラシ(Sambal Terasi)というのを買ってみた。

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▲こんな瓶入りのチリペースト。中身は見た目が豆板醤に似ていて、種を抜かずにペーストにした唐辛子を使ってる。酸味と甘みがあって辛く、豆板醤とはまったく別の味。

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▲原産国はインドネシア。原材料はレッドチリ、砂糖、大豆油、シャロット、トマト、えび、塩。シャロットはたまねぎの小さいやつのことだろう。「バリ、ジャカルタまで幅広い地域の中で発達したインドネシア料理の中でとりわけジャワ島を中心に利用されている伝統的な調味料のひとつです。"小えび"を発酵させた塩辛状のペーストに赤とうがらし、トマト等を加えて製造されております。そのまま焼鳥屋生野菜のつけだれとして、又、薬味としてご利用ください」と説明が書いてある。


 説明を読んで、もうちょっとエビっぽい味を期待していたんだけれど、このメーカーのはそれほどエビ的な味はしない。メーカーがひとつじゃなさそうなので、それぞれ別の味がしそうな気がする。


 ひょんなことからSariさんからもサンバルの類をいただくことになったのだが、形状が瓶入りのサンバル・タラシとはまるで違う。日本にさまざまな色や香りの味噌があるように、インドネシアにはさまざまなサンバルがあるらしい。

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▲Sambel Pecelとあるのが品名のようだけれど、それ以外はまるでわかりませんな。Karangsariは地名? それともメーカー名? 表記が Sambel だったり Sambal だったりするのは、文字のなかった国にはありがちな表記の違いだろうと思う。

 まだ封を切っていないんだけれど、中身は固めのペーストで、唐辛子の種が見える。瓶入りのタラシに比べると色が濃く、香りが強そう(袋越しなのでよくわからないが)。瓶入りタラシに比べると、もっと発酵が進んでいるような印象。


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▲これも何らかのペーストで Terasi Udan が品名?

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▲包み紙を剥いてみると、中は黒っぽいペーストで固め。Sambel Pecel と違って唐辛子の種らしきものは見えない。これまた封を切っていないので味はわからないけれど、やはり発酵食品なんだろうと思う。

パッケージから単語をメモ
sambel = sambal
terasi
pecel
udan
karangsari
blitar
enkak
lezat
pedas
madura
tuban
jatim

 うーむ、羅列してみてもさっぱりわからない。地名やメーカー名のような固有名詞がまざっているかもしれない。