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水元のセミ、水元のヒキガエル

*水元のセミ事情
 先週の土曜日に平和島でセミをとる会に出た時は、鳴いているのはほとんどアブラゼミだった気がする。それとミンミンゼミもかなりいた。ニイニイゼミもいるにはいたけど数は少なかった。あちこちの木にアブラゼミの抜け殻が大量についてた。

 水元公園で今鳴いているのはほとんどニイニイゼミ。アブラゼミも少し鳴き始めてる。でも圧倒的に多いのはニイニイゼミみたい。8月1日現在、メタセコイヤの森でみつかるセミの抜け殻はほとんどニイニイゼミばっかり。

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▲この写真で木にくっついてる小さい抜け殻は全部ニイニイゼミ。ニイニイゼミってこんな低いところで羽化しちゃうんだね。

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▲これは拡大したところ。ニイニイゼミはアブラゼミなんかよりずっと小さくて幼虫は泥をかぶってる。アブラゼミやミンミンゼミの幼虫は泥がついてない。

 でも、昨日、今日と日没後に見に行ったら、アブラゼミが次から次へと羽化しているので、まもなく森の主役はアブラゼミに変わります。

 ニイニイ、アブラ、ミンミンのほかに、数は少ないけれどヒグラシもいるようです。7月31日の日没後に、水元公園のメタセコイヤの森で鳴き声を聞きました。

 そして今日、8月1日、早くもツクツクホウシの声も耳にしました(夏の終わりに鳴くセミです)。

*ウシ……じゃなかった(カエル@水元)
 夜の森でご機嫌に跳ねている巨大なカエルがいたので、もしかしたらウシなんとかさんの先輩なのではと思い、お近づきの印に記念撮影をお願いしてみたところ、この方はアズマヒキガエルさんであらせられました。ああ、カエルちがい……

 大きさの比較になるものがないのでわかりにくいですが、そうとう大きいです。片手の平にやっと乗るようなサイズ。背中がゴツゴツしていて乾いてる。動きは鈍く、近づいて背中をさわったけれど逃げなかった。なでるとお腹をふくらまして必死で威嚇してる。そーっとわしづかみにしようとしたら、さすがに逃げてった。毒をぶちまけられたくないのでサヨナラしておきました。

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▲アズマヒキガエル、だよね? 鼓膜の後ろに毒を出す腺があって、その毒を乾燥させたのを蟾酥(せんそ)といって漢方で強心剤などに処方します。ヒキガエルの毒液は皮膚に触れるとかぶれるかもしれないので、ヒキガエル類をさわった手で目をこすったりはせず、必ず手を洗うこと。

 「蝦蟇の膏(あぶら)」という傷薬も、この成分で作ると言われているけれど、実際には馬膏などが主成分で、蟾酥を混ぜてあるケースは少ないようです。なぜ蝦蟇(がま=ヒキガエル類)の膏が傷薬になると思われているかというと、植物の蒲(がま)が外傷に効くので誤解されたんじゃないかと言われてます。

蝦蟇の脂 蝦蟇の油 がまのあぶら……あとで自分で探そうと思った時にも役立つ検索用キーワード

蟹退治>乗ってきた(?)ので連続で

 前回までのあらすじ

 J病院で婦人科・外科・消化器内科を検査でたらい回し状態でキレる。家に帰れたのは16時過ぎだった……orz こんなの病人のスケジュールじゃない~。

*この頃の症状
 D病院でもらった利尿剤は飲みきってしまった。J病院では利尿剤をくれなかった。腫瘍がある人は血栓ができやすい体質になっていることが多く、そこへ利尿剤をかけると血がどろどろになって血管が詰まるかもしれないと言われた。

 しかし、あいかわらず腹はどんどんふくれている。右の肋骨の下あたりの筋肉がひきつれて痛くなってきた。胃や腸のあたりの鈍い痛みも続いているけれど、これは腹水で圧迫されてるせいで胃腸の働きがおかしくなっているのだと思う。それ以外に下腹や太ももの付け根の内側あたりがチクチク痛むようになってきた。ごく軽い痛みで、腫瘍に関係する痛みかもしれない。

 痛みよりも疲れやすさのほうが酷かった。まったく体力が続かない。家ではずっと寝て過ごしていた。横になっていると楽だ。しかし仰向けは息が苦しいのでダメで、いつも横向きに寝てテレビを見たり、本を読んだり。根気が続かないので星新一の短編がちょうど良かった。この頃は左側でも右側でも、どっちを下にして寝ても、まだ大丈夫だった。

 しかし、一日中寝ていると、どのくらい動けるのかわからなくなってしまうので、なるべく毎日散歩をしていた。ちょうど8月になったばかり。暑い盛りの時期で、家のまわりを10分くらい歩き回ると、もうフラフラで息切れがする。そもそも動かなくたって息苦しいのである。下から上がってくるような圧迫感があって、深く息を吸えない。こんなんじゃ何もできない。

 それに咳が出る。痰がからんだ湿った咳だ。呼吸器官系は昔からあまり強くはなく、特別に風邪をひいているわけじゃないのに痰が絡んでいることがよくあったけれど、それがもっと酷くなったような状態が続いている。

 食欲はあるが、やはり量は食べられない。こんな状況でも便はちゃんと毎日出ている。でも尿量は極端に少なくなった。尿が減ってると気づいたのはせいぜい一週間か十日くらい前のことだと思う。もちろんそれ以前にも腹ばかり太り始めるなどの症状はあった。でも、ここ半月くらいですとーんと落ちるように悪くなっている。

*MRI
 J大付属病院の初診日から二日後にMRIを取りに行った。CTに似てるけど X線じゃなく磁気で撮影するやつだ。難しい仕組みはよくわからない。大まかなことはテレビなどで見て知っているけれど、自分でMRIの検査を受けるのは初めてだ。

 CTやレントゲンと同じで金具のついている服や下着をつけていると着替えなくてはならないので、だらっとした服で出かける(いや、本当を言うといつもだらっとしているのだが)。撮影は頭じゃないけど眼鏡は外すよように言われた。ド近眼なので眼鏡をはずすと極端に注意が散漫になって耳まで聞こえなくなるのだが、まあ仕方がない。

 検査室の入り口に「閉所恐怖症の人は申し出てください」というような張り紙があったような気がする。こういう注意はCTではされたことがない。CTと何が違うというんだろう?

 検査台に仰向けになって、お腹の上に何か板のようなものを乗せられた。なんの用途なのかちょっとわからない(知ってる人は教えて)。それから「機械がうるさいから」という理由でヘッドホーンを渡された。はめてみるとジャズだか映画音楽だかのインストルメンタルが流れていた。また「気分が悪くなったら握りつぶしてください」と、カエルのオモチャについているようなポフポフしたやつを渡された。つまり、タスケテーと口で言っても聞こえないくらい機械がうるさいと?

 最初は造影剤なしで撮影。診察台がドーナツ状の機械の中に動いて行く。ここまで来てわかったが、MRIの機械はCTにくらべて長い。CTはせいぜいドーナツだが、MRIはトンネルなのだ。奥行きはどのくらいあるだろう、ちょっと思い出せないけれど、これは顔まで入ってしまうと閉所恐怖症の人にはつらいかもしれない。事前に申し出ろと言われた意味がわかった。幸い、その筋の恐怖症は持っていないのでなんともなかったけれど。

 機械が動き始めると、これがまあとてつもない音でズガガガガと言いはじめる。まるで工事現場みたいだ。ヘッドホンをつけていてもうるさい。なんだこれは。一体どんな仕組みになっているのだろう。これは急に気分が悪くなっても、口で叫んだくらいじゃ聞こえない。先生たちはガラスで隔てられた隣室で機械の操作をしているし。

 ヘッドホンから「息を吸って……止めて」という指示が出る。止めてる時間は20秒くらい。仰向けで息苦しいので20秒止めるのは少しつらかった。

 いったん機械から出されて、次は造影剤を点滴で入れますからと、針を刺すのはどちらの腕がいいですかと聞かれたので「左の方が刺しやすいはずだけど、前回の採血で軽く内出血をしているので、刺さるのならば右でお願いします」と頼んだ。わたしとしては、これで右は刺すのが難しいのだと伝えたつもりだった。

 先生はなんの躊躇もなく右腕の血管に針を刺したが、正直こんなんできちんと刺さっているとは思えない。献血を趣味にしていたことがあり、この人はうまく狙って刺した、あるいはそうでない、というのが経験上なんとなくわかる。ホントに大丈夫? と思ったけれど、血管からチューブに血が逆流している(逆血)のを確認したとかで、大丈夫だと言っている。

 が、しかし、やっぱり漏れた。造影剤が漏れ出して入っていかなかった。先生は「クソッ」とか言ってたけど、それはこっちのセリフです。刺しにくいって言ったのに(涙) 仕方なく左腕に変更。こちらはすんなり刺さったけれど、D病院でも近い場所から採血されたりしているので、軽く固くなっていて刺さると痛かった。

 造影剤を入れてから、またうるさいトンネルの中で撮影。今度は息を止めなかったけどいいのかな??

お会計
基本診療料 210円
画像診断料 10377円
合計 10590円也

MRI高いよ。

蟹退治>検査は続くよどこまでも

*典型的じゃない
 前回はどんな検査をするかざっと書いたけれど、今回は日記風に起こったことを時系列に書こうと思う。

 まず、診察室に呼ばれて、こういう検査をしましょうと言われ、同じフロアにある中央検査部で血を採ってもらった。また婦人科にもどってきて内診を受け、すぐ隣の処置室に移動して外から腹部エコーを受ける。

 先生の説明があるから、それまでロビーで待っててくださいと言われ、またしばらく待つ。ふたたび診察室に呼ばれ、D病院から持ってきたCTについて、先生の意見を聞いた。

 先生によると、たしかに卵巣のあたりに腫瘍があるが、典型的な卵巣の腫瘍はこういうふうには写らないのだということだった。どういうのが典型的なのかも説明を受けたはずだけれど、すっかり忘れた。

 とにかく卵巣の病気である可能性が強いので、CTはこの画像を参考にするとして、MRIの検査もしようと言われた。MRIはCTに似ているけれど、CTとは別の物質に反応して絵を結ぶもので、婦人科系の病気はMRIのほうが詳しくわかる場合もあるということだった。

 また、念のために外科も受診して大腸内視鏡と胃カメラをやったほうがいいと言われた。睡眠薬だか鎮静剤だかを使うので、胃カメラは寝ている間に終わるけれど、大腸内視鏡は液体の下剤を多めに飲むので、ちょっと大変かもしれないと説明を受けた。「多め」がどのくらいかは言ってなかったと思う。常識的に考えて800~1000mlくらいかな、と勝手に想像した。

*待合室で倒れた
 その日わたしは朝食をほとんど食べておらず、利尿剤も服用していたので自分で予想しているよりずっと血圧が低かったらしい。睡眠は充分とっていたのに眠くて眠くて、診察室で説明をうけている間にもあくびがとまらなかった。

 婦人科から外科に依頼をするので少しロビーで待っててくださいとか言われ、あくびをしながらスタスタ戻ろうとしたら、急に目の前が暗くなって歩けなくなる。ふら~っとしゃがみ込んでしまった。

 すぐに看護婦さんがすっとんできて処置室のベッドを貸してくれたんだけれど、
「先生の説明(癌だとは断言されなかったけど)を聞いていて気持ち悪くなっちゃったの?」
「家にいるときでもこうなるの?」
「どんなふうに気持ち悪くなっちゃったの?」
などと、頭が働いていないところへ矢継ぎ早に質問されて軽く混乱。家ではなんともないこと、利尿剤を飲んでることなどを説明して、水分と糖分が足りないだけだから、なんでもいいから味のついてるジュースを買ってきてほしいとお願いする。

 看護婦さんが言うには唇の色があからさまに悪くなっていたそうで、血圧も測ってもらったら高い方が96くらいで低めだった。本当に利尿剤による貧血だか低血糖だかだったんだと思う。横になって買ってきてもらったジュースをちびちびやってるうちに回復。当時のメモによるとこの時点で11時30分ごろ。もうすぐお昼。動けるようになったら新館に職員食堂があるので昼食をとるようにいわれる。言われなくてももう死にそうなので食べるよ。

*たらい回し
 看護婦さんが外科に予約を入れてくれたので、外科のロビーに移動。またもや問診票を書かされる。内容は性経験とかの特殊項目がないだけで婦人科と変わらない。こんなのカルテにコピーでも添付して次の科に送っとけと思う。

 受付で問診票を渡し「食事をしてきたいのですが」と言ったら、もう次に呼ばれるので待っていてくださいと止められた。この時点で11時45分。待合室代わりの廊下にはほとんど人がいないので、すぐに終わるならと待つことにする。

 ところが待てど暮らせど呼ばれない。嫌がらせかとキレそうになった頃にお呼びがかかる。この時点で12時30分を回ってる。次だと言われてから一時間以上待たされてる。

 診察室に入ると、外科の先生は待たされてイライラしているこっちよりもずっと不機嫌な顔をして、
「さっき婦人科のH先生にも言ったんだけど、外科は手術が必要な時に来るものだから、こういうのは内科消化器科でやってもらって」
と、偉そうに。

 一時間半も待たされたあげくにコレかよ!!

 わたしはブチ切れた。

「はぁ? 一時間半も待たせておいて、外科では見られない、内科へ行け? あのね、ふざけないでください!!」

 こちとら朝から食事もしとらんわ、すでにいろんな検査で半日潰れてるわ、低血圧でぶったおれてるわ、眠いわ、腹水で腹がふくれて重いわ、息苦しいわでふらふらなんだよ。だって病人なんだもん。健康だったらこんなとこ来ないんだよ。もうぜんぜん余裕ねーよ。正直いつ倒れてもおかしくない。そうとう恐い顔して怒ってたはずだ。

 すると、外科の先生はムッとした顔をして

「他科からの依頼は順番にこなしているので」

と不愉快そうに言った。たぶん悪いのは自分じゃなくて、筋違いの依頼を回してくる婦人科が悪い、だから自分は関係ないと言いたいんだとは思うんだけれど、その態度がさらにムカついた。

「診られないなら待ってる間に言えばいい。ふざけないでくださいよ!」

と、怒って診察室を出た。

 あのさあ、いろいろ事情もあるとは思うんだけどね、患者側からみたら外科だろうか婦人科だろうがその病院の一部でしかないのね。あっちの科が悪いとか責任をなすりつけるとかえって印象悪いのよ。普通の会社だったら別の部署がおこした不祥事でも、会社全体でごめんなさいって言うもんだよ。「すいませんね、婦人科にもよく言っておきますから、内科へ回ってくださいね」とか言われたんなら、腹はたつけど多少は我慢したさね。

 というか、こんなことしてると患者さん死にません?

*内科へ~そしてまた食事を止められる
 婦人科に戻って外科で追い返されたと苦情を申し立てたら、今度は看護婦さんがあわてて内科に走って行って、外科で一時間半くらい待たされた上にこっちに回されちゃったので、と話をつけてくれた。もうすぐ13時である。「あの~食事を……」と言ったら、「次に呼ばれますから」とまたもや止められてしまった。そして問診票……ブチッ。内容は外科のと同じじゃんかーーーーー!!!! おかしい、こいつら大学出のエリートじゃないのか。やってること原始人並みじゃんかっっ。

 それでも婦人科の看護婦さんが話をつけてくれたおかげで、内科にはまだ患者さんがたくさんいたけど、すぐに呼んでもらえた。

 消化器内科の先生は外科の先生よりずっと印象のよい人だった。しかし、こちらはもう精神的にも体力的にも余裕がなくなっているので、「婦人科ではなんて言われたの」なんて聞かれても「さあ……そんなのカルテを見てくださいよう」としか言えない。

 内科の先生によると、内臓の病気ならばもっと痩せるし元気がない人が多い。見た感じ胃や腸ではないと思うが、念のために検査をするなら胃カメラと大腸内視鏡はしたほうがいいとのこと。ただ、腹水でお腹がぱんぱんになっている状態で、自分ならば大腸内視鏡を受けさせるのは多少考えるとも。

 胃カメラは、この病院では睡眠薬を注射して半眠りにさせて行うのでさほど苦痛はないけれど、大腸内視鏡は腸を空にするために下剤の入った水を大量に飲まなければならないので、腹水のたまっている人にこういう検査をさせるのはどうかと思うが、やればやったで価値はあるはずと。

 入院して受ける方法もあると説明されたが、入院代を取られてはたまらないので外来でと頼んだ。水はどのくらい飲むのかと聞いたら先生は「少し多めに」と言うだけで答えなかった(わざとだと思う)。その本当の意味を理解できなかったので、あくまで常識的な量と思い同意した。

 内視鏡を入れるのに採血して感染症の検査をしたいと言われたが、検査部に問い合わせてもらったら婦人科の検査でとった血で足りそうなので再び血を抜かれるのだけはまぬがれた。

 検査の予約を入れたら内科に戻ってきてほしいとのこと。ああ、いつになったらご飯を食べられる?

*はめられた
 内視鏡関係の検査は当日にはできないので予約をとって後日ということに。MRIの予約もいれなきゃならないので、新館の検査部に移動して予約をとる。

 内視鏡部で聞いた話だと、健康な人なら胃カメラと大腸内視鏡を同じ日にすることも可能だけれど、内臓を空にするために絶食をした上に下剤をかけたりするから、いっぺんにやるのはそれなりに体力を使います、とのことだった。ということは、MRI・胃カメラ・大腸内視鏡を、それぞれ別の日に受けに来なきゃいけないのか。はあ、そりゃお金に余裕のある人なら入院したほうが楽かもしれない。

 また、検査前の準備を聞いたところ、胃カメラは前日の夜から絶食するだけでいいが、大腸内視鏡は前日から低残渣食という、検査食を食べ、夜は絶食。そして当日は半日かけてニフレックという液体の下剤を2リットル飲まなければならない、ということだった。ちなみに味はポカリスエットに似てまずい、とのこと。

 味はともかく、2リットル!!!

 普段なら飲めなくもないと思う。わたしはわりと水分を多くとる方なので、健康な時なら一日に2リットル近く飲んでると思う。半日でも飲めなくもない。でも、今はお腹に水がたまってて、息も止まりそうだわ食事だってろくに食べられない状態で、どうやって2リットルも飲めと?

 はめられた。

 完全にはめられた。

 医者のやつら、先に2リットルなんて言ったら絶対に拒否されると思ったんだろう。仮にごねられるとしても、診察室で騒がれるより検査部に追いやってしまったほうが楽だと考えたに違いない。検査部にはなんら責任がないので「どうしますか?」って聞けばいいだけだし、判断を仰げる責任者が目の前にいないとむげにことわりにくくなるのが人情だ。ふーん、お医者さんってこんなところには知恵が働くんだね。

 まあ、断ってもよかったんだけれど、まさか押さえつけて漏斗で飲ませるような真似もしないだろうから、ダメなら途中でやめればいいんだ。でも、途中でやめても検査代は取られるんでしょうね(怒)

 検査用の低残渣食はレシピを見せてもらったら自分でも作れそうだった。でも面倒くさいしネタなので売店で専用の食事セットを買った。江崎グリコ製のエニマクリン。1500円也。

*で、食事はいつできますかーっっ(涙)
 内科に戻る前にトイレに行くと、出血しているのでギョッとする。生理は終わったばかりなのでまだ来ないはず。でもすぐに、子宮内膜の検査の影響だと気づいて納得する。あれだけガリガリやられたら出血くらいするわなあ。

 内科にもどって次の受診日の予約をする。検査の結果を聞くための受診だから、予約をいれてこないと決められなかったというわけだ。はあ、なんだかなもう。IT時代だというのに、いつになったらこの手の煩雑な作業をスムーズに行えるようになるんだよ。

 さらに婦人科にもどって、内科へ行ってきたことを報告すると、婦人科の先生からも話があるのでもうちょっと待っててくださいと言われる。ここではすぐに呼ばれて「入院して検査をうけたほうが楽」という話をもう一度されたが、たしかに通ってくる手間がないぶん楽かもしれないんだけれど、お風呂もトイレも家とは違ってしまってストレスになるから決して気楽じゃない。入院代だってタダじゃないので断った。

 次の診察日を内科と同じ日に設定して、会計に診察券を出した時点でもう14時を回ってる。死ぬってば。

 検査用に下剤が出てますからと言われ、渡されたのはラキソベロンという液状の下剤。これは知ってる。コップ半分くらいの水に、大人だと10滴くらいたらして飲むと効くやつ。ところが一緒にわたされた検査用の説明を読んで吹いた。

「1本全部を水でうすめて飲んでください」だって!!

 えぇぇぇ、これ10滴で効くのに、ぜ、全部ぅ?!

 大丈夫なのかしら……ははは。

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▲ラキソベロンはこんな小瓶に入った液体。20年くらい前の記憶では茶色のガラス瓶だったような気がする。味はほとんどなく、遠くはるか彼方に甘みを感じる。飲むこと自体に苦痛はない。

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▲一緒にわたされた説明書。1本飲めって書いてある~。


*やっと食事にありつけたー(T-T)/
 アリオ亀有で沖縄料理の定食を食べて帰宅した。

 群馬に住んでいたころ、甲状腺の病気で大学病院に通っていたんだけれど、待合室でおばあちゃんたちが「○○さん元気そうじゃない」「そらそうさね、具合悪かったらこんなとこ来ないよ」って話してるの聞いて爆笑したけれど、たしかに具合の悪い人は病院には行ってはいけないと思った。死ぬ。救急車をタクシー代わりに使う人の気持ちが少しわかったよ。

セミをたべたり、選挙に行ったり

*土曜日はセミ取りに行った
 bugeater さん主催のセミをとって食べる会に出たんですが、日が暮れてからも暑くてどーしょもなかったですよ。でも、ちょうどアブラゼミの羽化が活発な時で、参加者全員で200頭以上のセミの幼虫をつかまえてた。そんなに捕まえてるのに次々に出てくるんだからセミはすごい。

 今回はセミの幼虫と成虫を揚げ物にしたり、幼虫の即席燻製を作って食べました。燻製最強。あれはもう、普通に料理として美味しかったなあ。うちでも作ってみたいんだけど燻製機はどうしよう。中華鍋でやれるのは知ってる。でも意外なことに持ってなかったりするんだよねー。


*選挙
 投票に行こうとしたら大雨で、雷がごろごろいってる中を投票に行きました。東京はよくわかんない人ばっかりが出ていたので、いちばん良く知っているドクター中松に一票を投じたわたしは至ってまじめな有権者です。

 速報を見ているんだけど、なんだか自民党が想像よりイケてないみたいなのね。わたしはアンチ自民だけれど、安倍の晋ちゃんのことは、実はそんなに嫌いじゃない。小泉首相がメルマガを始めて大騒ぎだった頃、流行ものなので創刊号から購読していたわけですが、あきらかにやる気なさそうで乱暴な小泉首相のコメント(たぶん口先でしゃべったのを誰かがそのまま筆記しただけ)にくらべて、丁寧に書かれた編集後記がやけに好印象で、そこにあったサインが(晋)の一文字だったのよね。そのうち飽きて使ってるフリーメールのアドレスがサービスを終了したのと同時にメルマガも読むのをやめたけど。

 安倍首相は自民党が負け負けでも続投すると言ってるそうだけど、うーん、でもなんか、晋ちゃんには想像以上に首相が似合わなかったから、どっちでもいい(笑)

*漢方薬
 その後も漢方薬を飲み続けている。朝起きて荒陶器の雪平を火にかけて、沸騰するまで見届けてからとろ火にして、100円ショップで買ったタイマーを35分にセットして顔を洗い、着替えもして、ジャングル化しているヘチマやナシウリやニガウリの花壇に水をやって、アラームが鳴ったらできあがり。熱い煎じ薬をちびちび飲むと、空きっ腹にじんわり広がって行くのがやけに良い感じ。

 が、しかし、やっぱりしびれはとれないのねん。まあ、処方を変えてもらったりしながら気長にやるわ。

ぐるぐる花のコサージュ(色合わせ)

 昨日は暑くて暑くて倒れて動けない感じでしたよ。曇ってたから日差しはそれほどでもなさそうなのにね。暑いので空調を付けると今度は寒くて倒れそうだったし。どうせ暑いなら一昨日や今日みたいに晴れ間が見えてるほうが楽だねえ。梅雨明けはまだなの?

 それはともかく、帽子とコサージュ。布を買いに行くチャンスがないのでありものでやってみたよ。

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▲花びらとリボンを帽子と共布にしてみた例。花心部分に薄紫の布を入れたんだけど、どうだろ?

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▲リボンを同系色の別布にしてみた例。花心はリボンと同じ色の方がいい?

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▲帽子と共布で作ったダラダラ服(ウエストに絞りがない袖無しのワンピース)に共布のリボン。


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▲不評だった緑リボンは、同じ色の帽子と合わせると、やっぱりいけてない? チェックは難しいね。可能なら帽子と同じ柄でキャンディキャンディが着てそうなベストとスカートを作ったらどうよと思うんだけど、本当に余り布なので実験不能です。

キャスケット風ベレー

 夏用に、毛糸じゃない帽子がほしくなって自作してみた。最初はネットでベレー帽の作り方を検索してトップでヒットするサイトのを作ってみたんだけど、残念ながら頭をすっぽり覆うサイズじゃなかった。もうちょっと髪の毛が長ければそれでもよさそうだけど、今はもっと大きな帽子が必要。そのサイトの型紙を大きく書き直してもよかったんだけど、今回は別なのを作ってみることにした。

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 前にひろこさんに編んでもらった毛糸の帽子みたいなやつがいいと思って作ってみた型紙。頭周りが50cmくらいの人用になってる。

 こういう形に布を四枚断って接ぎ合わせるか、大きな一枚布を四つ折りにして断つかのどちらかの方法で作る。一枚で断てば縫うところが少なくてすむし、四枚にすれば上下のある柄物の布でも作れるという趣向。

 裏地も同じやりかたで縫って、中表に重ねてサイズ元(頭のまわりにあたるところ)を返し口を残して縫って、表にひっくり返して形を整えたら、サイズ元にミシンをかけて完成。

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 完成品はこんな感じ。モスクの屋根を平たくしたみたいな形。たぶんこれにつばをつけるとキャスケットっていうのになるんじゃないかと思う。

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 ツルツルでもいいように、かぶると耳が半分かくれるくらいのサイズになってる。とはいえ、髪の毛がほとんどない状態でこれをかぶると給食当番の帽子みたいになってしまうので……

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 …反対っかわに大きめのコサージュを作ってぬいつけてみたんだけど、これはイケてる? それともイケてない?

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 正面から見るとこういう感じになってる予定。あっ、鏡で見たまま載せてしまった。左右反転しないと逆だねえ。

蟹退治とかぶるけど日記

 21日の土曜日は婦人科外来だったんだけど、手術から一年たつので今回の検査で異常がなかったら、次からは二ヶ月に一度の検査でいいらしい。先月の検査結果はまるで異常なし。コレステロール値が高いけどいつも通り。

 癌自体は心配ないんだけど、手足のしびれがとれないんだよねー。ツムラの芍薬甘草湯は、最初びみょーに効いてた気がするけど、しばらく飲んでるうちにそんなに効かないような気もしてきたし、牛車腎気丸に至ってはほとんどと言っていいほど効かなかった。

 手の指先がジワジワしておりがみがめくれなかったり、手のひらが膨張したみたいな感じがしたり、握力や指の力がなかったり、足の裏がジワジワしたり。

 それで、保険診療はあきらめて、前に相談に行った漢方薬局にもう一度相談に行って煎じ薬を十日分だけ作ってもらった。効くかどうかは飲み始めたばかりなのでわかんない。効かないかもしれないけど、値段を聞いたら1日600円程度の計算だったので、毎日外でお昼ご飯を食べたつもりで試してみることにしました。

 最初、普通にアルミのお鍋で煎じてみたんだけれど、600ml を 30~40分とろ火で煎じると約半分の量になる、という話だったのに、アルミ鍋じゃ熱の加わり方が土の鍋と違うみたいで、40分煎じても500mlまでしか煮詰まらないのよね。

 薬剤師さんはそれでもいいと言ってたけど、ネタなのでおともだちと金町のベルシティにある陶器屋さんに陶製の雪平を買いに行ってみました。昔その店で買ったことがあるので、今もあるに違いないと思ったわけです。前に買ったのはずいぶん前にヒビをいれちゃって、お粥をたいてふさいでしばらく使ってたけど、なんかの時に処分しました。

 で、お目当てのものは今もその店にあったんだけど、おともだちが「土瓶ください」とか抜かすので、店のおじちゃん&おばちゃんが、急に元気になって「土瓶ならこれね、これこれ」ってぶら下がってるやつを指さしてセールスを始めるんだけど、だめだめだめだめ、耐熱陶器の土瓶は高いんだってば。ぶら下がってるの、5000円もするじゃないかっ。わたしがほしいのは1700円の陶製雪平なんだってば。

 土瓶じゃなくて雪平でいいの、陶製のゆ・き・ひ・らーって三回くらい説明しなおして売ってもらった。おばちゃん&おじちゃんは、ちょっぴりガッカリ顔で「あ、うん、雪平でもいいのよ。土鍋でもいいんだけどね」と言ってた。

 おばちゃんたちが煮え切らない顔をしているのは、高い物が売れなかったせいだけじゃなくて、雪平だと知らずに濡れたまま火にかけて割っちゃう人が多いからみたい。何度も何度も「底を濡れたままにしないで、ちゃんと拭いた方がいいよ」と説明してくれた。そうとう割っちゃう人が多いんだと思う。土鍋もそうだけど濡れたまま火にかけると割れちゃうんだよねえ。

 陶製の雪平で同じように煎じてみたら、35分くらいで600mlが300mlに煮詰まって、やっぱり道具だよねーと思いました。底は乾かして使ったので火に掛けてもびくともしませんでしたよ。

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↑殴り書きでごめん。土瓶は急須をで耐熱にして直火にかけられるようにした感じのもので、雪平は注ぎ口のついた片手鍋のこと。雪平だったら漢方薬がいらなくなってもお粥を炊くのに使える。


 それはともかく、髪の毛がだいぶ生えてきているんだけど、短すぎてまるでダメ。こんな感じのベリーショートよりもまだ短い。しかもだ、髪の毛短いのがこんな似合わないと思わなかったよ。これはびっくり。こんな中途半端な半端な長さならば、むしろツルツルで尼さんのふりをしていたほうが似合うんじゃないかと思うほど。実際、お寺などで帽子をとってもなんら違和感のないわたくしです。が、ベリーショートはどういうわけか似合わない。不思議に満ちた世の中であることよ。

 生え始めたらもうちょっと速く延びるんじゃないかと思っていたけど、こりゃ一年くらいたたないと帽子なしで歩き回れる感じじゃない。ベレー帽でも自作してみようかと思い、型紙を検索して作ってみたら、サイズが小さかった。しょうがない、作り直すか。

 あれ、外で花火の音がする。そういえば柴又の花火大会って今日だっけ?

蟹退治>検査検査検査

 蟹退治、前回までは…
 D病院で婦人科をすすめられ、J大付属病院へ行くことにした。

*とりあえず検査
 受付で問診票を渡して自分の番が来るまで待つ。病院ってとにかく待たされる。ここでも一時間以上待たされることになるんだけれど、それも想定の範囲内だ。

 やっと自分の番がまわってきたんだけれど、何はともあれ検査からということになる。やったほうがいいと言われた検査をリストアップすると、こんな感じ。

1. 血液検査
 わたしの場合、腹にしこりがあることがすでにわかっているので、血液検査は腫瘍マーカーっていうのを見る。腫瘍マーカーの値が高いと癌である可能性が強くなるんだけど、癌じゃなくてもこの値が高くなる病気があるそうな。腫瘍マーカーにも様々な種類があるんだけど、専門的な話をする気はないのでパス。

 J大付属病院の場合、外来の血液検査は中央検査部ってところでやっていて、採血ばっかりずーっとやってるお姉さんやお兄さんたちが血を採ってくれる。ずっとやってるだけあって上手いよ。刺しにくい血管の持ち主であるわたくしが言うんだから間違いない。

 腫瘍マーカーの検査結果は即日では出ないので、結果は後日また聞きに来なくちゃならない。

2. 外側からのエコー
 エコーというのは超音波断層診断機というやつで、平たく言うと魚群探知機の人体版みたいなやつじゃないかと。あるいは吉村教授がエジプトで遺跡の調査に使ってる機械の人体版というか(余計わからない)。妊婦さんのお腹に超音波の出る機械をあてて、赤ん坊の映像を見るときに使うやつのこと。この検査は苦痛はぜんぜんなくて、横になってお腹をまくりあげて、ジェルを塗った機械を当てるだけ。

3. MRI
 CTに似てるんだけど、放射線じゃなくて磁力でどーのこーのっていうんだっけ? 詳しくは後日また書くからパス。CTと同じく造影剤を点滴してからやらなきゃならなくて、J大付属病院の場合、造影剤付きの検査は当日にできないので、予約だけとって後日また来ることにした。

4. 胃カメラと大腸内視鏡
 胃カメラは口からファイバースコープを入れて胃の中を見る検査で、大腸内視鏡は尻から(以下略)。この検査でわかるのは婦人科の病気じゃなくて、胃と腸の病気なんだけど、疑える部分は見ておいたほうがいいということで勧められた。この検査を受けるのに、婦人科からだと何か問題があるのか、外科に行って検査してもらうように言われた。なんかめんどくさい。これも今日できるわけじゃなく、予約をとって後日来なきゃならないということだし。

5. 内診と膣内エコー、子宮内膜の検査
 内診というのはいわゆるアレだ(笑) これがね、婦人科から足が遠のく理由のひとつで、恥ずかしさはもちろんのこと、女性器の入り口を開いて中を覗いたり、手で押して痛みの有無を確認したりするんだから、場合によっては苦痛もあるわけだよね。

 婦人科の診察は初めてじゃないけれど、かなり久しぶりなので緊張してしまう。内診台のある診察室に呼ばれると、でっかい椅子がある。看護婦さんに「そこの籠に下着を脱いで、椅子に腰掛けてくださいね」とか言われて、さらに緊張が増す。が、しかし、恥じらうような年頃でもないので脱ぐ。

 婦人科に行くとき、どんなかっこをしていったらいいか、というのはありがちな疑問。内診が必要な場合、スカートだと下着だけ脱げばよくて、ズボンをはいてたら下半身は全部脱がなきゃならない。どっちにしろ脱ぐんだから、好きなほうでいいと思う。ただし、和服だと着物の乱れを自力でなおせないとキツイ。今時和服で内診を受けに来る人もいないだろうけど。

 脱いだら内診用の椅子に座る。これが革張りの安楽椅子みたいな形をしてて、かなり座り心地がいいのよ。へー、これは悪くないなーと思っていると、「椅子が上がりますよー」なんて言われて電動で高さが変わる。椅子の位置が上がると同時に自然に足も開くように出来てるんだよねー、ひー、良くできてる、恥ずかしー。この状況で待たされると恥ずかしいので、看護婦さんがタオルをかけてくれる。

 そこへ先生登場。お腹のあたりにカーテンが引いてあるので自分の下半身は見えないし、先生が来ても目があって赤面なんてこともない。わたしを診てくれてる先生は、わりと丁寧で、 器具を入れて中を見ますとか、指で押しますとか、これから何をするか軽く説明してから作業に入るので、少し気分が楽だった。

 この日内診でやったのは、膣内エコー、子宮内膜の採取、指で子宮の入り口付近を押して痛みの有無をみる検査、だったと思う。

 膣内エコーっていうのが実は初めてで、中からエコーをやると言われた時「えーっ、中からってどうやってやるのーっっ」って感じだった。なんせ作業はカーテンの向こうで行われているので、何がどうなってるのかよくわからないんだけど、理屈は外側からやるエコーと同じで、超音波を出す機械を膣内に入れて内蔵をみるものみたい。

 機械といっても外からやるみたいな大きいのじゃなくて、スティック状で入れやすいように体の形にあわせて曲がった感じのものじゃないかと思うんだけど、とにかくカーテンの向こうの出来事なので目では確認できないんだね。今度やる時、カーテンあけていいかって聞いたら女としてヤバイ? まあそれはともかく、膣内エコーはこれといって苦痛はなかった。機械さえ入れば問題ないと思う。

 指で子宮の入り口あたりを押すのも、まあ大したことなかったです。「押しますから」みたいなことを言われて、ぎゅーっとやられて「痛いですか?」と聞かれるけど、「いや、別に?」みたいな。お腹に腫瘍のある人は押されると痛いことがあるみたいですが、わたしの場合はそういう痛みはほとんどなくて、飛び跳ねたりすると多少「痛い?」程度。そんなだから発見が遅れたというのもあるんだけど。

 そんなことより痛くて苦しいのは子宮内膜の検査でございますよ。これまたカーテン越しの出来事なので何がどうなってるのかよくわからないんだよねえ。とにかく、なんか細長いものを入れるんだけど、子宮の入り口って普段は閉じてるんだよね?←よく知らないやつ。それをこじ開ける時が、ゲゲッと思うくらい痛い。でもこれは一瞬で終わる。

 開けたところに細長い何かを入れて、そこからが大変だ。子宮の内側の壁を、ガリガリガリガリ削ってる感じなの。ひーーーーーー、痛い痛い、先生痛い、それは痛い、痛いっちゅーてんねん、ええい、まだ終わらんのか、ゴルァ!!!ってなもんだよ。何度も言うけど、何をしてるのかは見えないので、あくまで感覚で言うと、子宮の中に突っ込んだ何かが小刻みにガリガリやってる感じがする。で、痛い。これは一瞬では終わらない。一カ所じゃなく、あちこち削ってるせいかもしれないけれど、けっこう長く感じた。1~2分くらい?

 こうして内診は終わった。恥ずかしいとか言ってるばやいじゃないのね。痛いほうがよっぽど大変……orz でも、子宮内膜を削る検査は癌の疑いがあるからしてるんであって、そうじゃなきゃしないんじゃないかな。それ以外の検査は大した苦痛はなかったりする。

 とまあ、内診はこんな感じ。婦人科未経験の女の子も、一生経験しないだろう男性諸君も興味津々だと思ったので書いてみたよ。長くなるので今日はこのへんで。


注:看護婦ではなく看護師と言うべきというツッコミは不要です。看護師の女性形で看護婦、男性形で看護夫と呼び分けてるだけなのでほっといてくれ。

おまけ

自然関係日記

 密かにいろんなものを飼ってる珍獣でーす。

*セスジスズメが羽化したよ
 しばらく前にセスジスズメの終齢幼虫をつかまえてきて蛹化させたんだけど、それが昨夜羽化して飛んでいきましたとさ。

ファイル 128-1.jpg

 詳しくは後日、写真をまとめて博物誌にでもつっこみますよ。

*フタホシコオロギが成虫になってしまったのよ
 ウシなんとかさんの餌用フタホシコオロギが成虫になってしまいましたことよ。

ファイル 128-2.jpg
▲オス(成虫)
 ほら、ちゃんと翅が生えてる。尻の真ん中の突起は翅の先についてる突起で産卵管じゃないみたい。これはオス。翅の付け根に白っぽい部分が二カ所あるのが……この写真だとわかりにくいか。


ファイル 128-3.jpg
▲メス(成虫)と若いオス
 翅がないのが若いオス。お尻に突起が二本ある。メスだとこの時代から産卵管があって突起が三本になるからこれはオス。翅のあるほうがオトナのメス。よく見ると、翅の先の突起の下に産卵管があるのが見えるんだけど、この写真じゃわかりにくいかも。

 このオス・メスの見分け方は、他の種類のコオロギにも通用すると思います、たぶん。

 フタホシコオロギは、体は大きいけど鳴き声は小さいです。チッチッと時計の秒針みたいな音で鳴いてる。うまくすると繁殖させられるかもしれないけど、今日また戸ヶ崎のラフレシアに行ってみたら、イエコオロギが入ってたので50匹買って来ちゃった。400円だった。買った方が楽かも。手間をかけるならバッタをとってきたほうが楽しいし。

*ベニシジミ関係
 ネタ袋には更新情報を載せたけど、こっちにも。幼虫が蛹になって羽化するまでの記録。

◎博物誌・ベニシジミ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/musi/zz000069.htm

蟹退治>そしてJ大学付属病院へ

蟹退治、前回までのあらすじ。

 土曜日に駅前のD病院で「腹水がたまっている。女性でこの症状なら、最初に疑うのは婦人科の病気」と言われ、J大学付属病院に紹介状を書いてもらい、それまでのつなぎとして利尿剤(ラシックス)をもらった。腹水による腹満の緩和が目的。

 
*利尿剤の副作用?
 日曜日。利尿剤を飲み始めて二日目。尿量が少し増えた気がする。お腹の張りも少し楽になってる。その代わりと言ってはなんだけど、軽く動悸がする。血圧が下がってるのかも。

 わたしは水を多く飲むタイプで、一日に1.5リットルくらい飲んでしまうことがある。もっとも、それは健康な時の話で、お腹が出っ張ってきて息苦しくなってからは、500ミリリットル飲めば多いくらいだったかもしれない。なんせ食事ですらろくに食べられないくらいだったから。

 水分の摂取量が減っていて、しかも飲んだ水はお腹にたまってしまう。そこへ利尿剤を飲んで尿として水が出てしまうので、血液量に水分がまわらない→血液量が減る→低血圧でドキドキハァハァ。絵に描いたような状況だ。予想の範囲内だし明日までのつなぎだから別にいいんだけど。

*J大学付属病院へ~問診票でドキドキハァハァ
 月曜日。予定通りJ大学付属病院へ。

 検査でたらい回しにされることは想定の範囲内なので家を早く出なきゃならない。ゆっくり朝食をとる暇がないのでヨーグルトで軽くすませて利尿剤を飲んでから家を出た。病院についたのは8:45ごろ。こんな朝早くから大勢人がいてげんなりする。

 婦人科でD病院から借りてきたX線とCTの画像を渡して受付をすると、問診票を書いてと言われた。年齢・体重・病歴・飲んでる薬・アレルギーの有無・どんな症状が出ているかなど、ありがちな内容の他に、女性の場合だと内科や外科の問診でも妊娠の可能性があるかを聞かれる。病気の症状ではなく妊娠が原因ということもあるし、妊娠中に飲まないほうがいい薬や、しないほうがいい検査もあるから聞かれるのは当然。

 婦人科の問診票は、基本の質問に加えて性経験があるかどうかなんて項目があるのだね。ああ、そこの殿方、お茶吹き出さないように。ビックリするのは殿方だけじゃないかもね。婦人科を受診したことのない女の子も、そんな質問されたらイヤだって驚きそう。

 性の経験がなくたって婦人科の病気にはかかることがあるでしょう。ところが、婦人科の検査というのは、経験がなくとも経験上必要な部分に器具を挿入して色々とナニなことをするわけで……ってぼかして書くとよけいにドキドキするからヤメレ。まあ、平たく言うと、経験のない人は、女性器の入り口も小さくすぼまっているから、検査用の器具も小さいのを選ぶ必要があるかもしれないので、恥ずかしがらずに正直に答えておくべきかと。他にも理由があると思われますが、わたくしは専門家じゃないのでわっかりません。

 他に初潮がいつか、生理周期は何日くらいか、最終生理日がいつだったか、なんて質問もあったような気がします。これも女性の体調を知るには必要な情報です。

 どう? すこしはドキドキした?
 進行が遅くて退屈させてそうな気がするので男性読者にもサービスで(いらんことすんな?)。

 どんどん先に進めたいんだけど、長文が続くのもアレなのでいっぺん切ります。続きはまた明日にでも。ちょっとペースを上げなきゃねえ。