引っ越したので下のバナーから移動してねん。
キジバトという鳥は、昔は田舎に行かないと鳴いていなくて、おばあちゃんの家に行くと早朝に変な声がするから、あれは一体なんという化け物なのかしらと思ったもんです。なんの声かって聞いたら「ハトだよ」って言われてもう一度ビックリ。ハトなら都会にもいるけれど、都会のハトはデーデーッポッポーなんて鳴かないんだもの。ドバトとキジバトが別の鳥だっていうのを知ったのはずっと後の話。
野生動物の生息域は時代とともに変わっていて、最近じゃキジバトもすっかり都会派になってしまったみたい。東京23区内でもまるで珍しくなくなりました。最近、うちのまわりでキジバトがしきりに鳴いています。
ところで、野鳥の鳴き方にも方言があるんでしょうか。群馬でよく耳にしたキジバトの声は、
ソーbソー・bシッbシー
って感じだったと思うんです。・のところで軽く休符が入る感じ。ところが最近うち(@葛飾)で聞くキジバトの声は、
ソーソーbレドー
って鳴いてるんです。群馬のキジバトが確実に刻んでた休符がなくて、軽くアメリカンな感じで鳴いてるんです(この違いわかっていただけるかしら)。もしや都会生活に鳴れたキジバトは鳴き方もバタ臭くなる……いや、そんな馬鹿な。
こんにちは、お久しぶりです。
鳴き声の方言ってありますねえ。ウグイスとかツクツクボウシとかけっこう違ってて面白いですよー。
4/4 ┃ソー│bソbシ│ッbシ│bシー┃ソー│bソbシ│ッbシ│bシー┃(ry
(※ │←4分音符の長さ→│、 『ッ』八分休符)
↑は、うちの実家@広島県南部のキジバトの鳴き方です(群馬の変形パターン?)。休符もはっきりとるし、全体的にきっちりリズム刻んでてほとんど崩れません。
で、今住んでる三多摩のキジバトは、個体差があるのか一回一回微妙に違ってるのか何度聞いても覚えられないんだけど、とりあえず今思い出したのは
ソーbソbシーbソーー……
って、広島のキジバトがテキトーに手抜いたみたいな感じの。リズムはグデグデで刻めない(笑)
あと、群馬バージョンや、私には音はずしてるように聞こえる葛飾バージョンも聞いたことあったような気がします。
都会っ子になればなるほどラフに鳴いてる、の法則???
お久しぶりです。なんと、都会に出てきたナウナヤングは言葉遣いが崩れるのですか(笑)
その広島県南部バージョンなんですが、歌ってて気づいたんですが、アイヌ語の聞きなしがちょうどそれと同じようなリズムで、
フーチワッカター(おばあちゃんが水を汲む)
って感じらしいんです。どこかでカセットで聞いたか、アイヌ語の先生(習ってたわけじゃないんですけど)が口真似したのを聞いたんだったか……
そのときも「群馬のキジバトと違う。群馬のだったらフーチー・ワッカーって感じ」と思ったのを強烈に思い出しました。
ちなみに、アイヌ語の聞きなしには続きがあった気がするんですけど詳細を思い出せません。おぼろげな記憶では「おばあちゃんが水を汲む、お母さんが畑を耕す、ポントノが食べる(ポントノイペー)」とかいうんだったと思うんだけど。途中にもう一節何かあったような気も(お父さんが耕す、お母さんが料理する、とかだったかも)。
ポントノは、直訳すると小さい殿様で、アイヌに畑を作らせて殿様が搾取すると解釈する人と、単純に「いくら働いても、うちの小さい殿様(坊や)が食べちゃうんだよ」と解釈する人がいると聞きました。キジバトが地面をつついているのが耕しているように見えるんだとも聞いたような気がします。