新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

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近況報告(更新はもうちょっとお待ちください)

 5月に引越す予定だったのが諸般の事情で先に延びてしまってばたばたしてます。引っ越したら引っ越したで部屋の整理とかあるんですけど、倉庫にあずけてある本が帰ってくるのでなんか色々できるかも知れません。

 「大男の山造り」にトラックバックをもらいました。

TW1GGY:上河内町の民話伝説「巨人ダイダラボウシ」
http://tw1ggy.blog66.fc2.com/blog-entry-36.html

 上河内の羽黒山というと栃木県でしょうか。ダイダラボッチ伝説は関東に多いですねー。ダイダラ=大多羅=朝鮮半島からの渡来人説を説明したページへのリンクなんかもありました。群馬あたりだと、渡来人がけっこういたらしいのでありうる話ですよねえ。

 わたしはアイヌ語言説とかも聞いたことがあります。ダイは小山でタラは背負うという意味だとか。たしかに背負い紐のことをアイヌ語で「タラ」っていいますねえ。ダイのほうはどうだったか、アイヌ語の辞書を引いてみようと思うんですけど、なんせ本が全部倉庫にあるので引っ越さないことにはー。


 ダイダラボッチとは関係ないんですけど、群馬の民話を集めた本をピラピラやってて蜘蛛にまつわる妙な話をみつけました。

・ある人(農民だったり、侍だったり)が水辺で釣りをしている
・気が付くと蜘蛛が出てきて自分の足に糸をまきつけている
・驚いて糸をはずし、近くの木(あるいは倒木)に結び付ける
・糸は水の中につづいていて、木がものすごい力で水の中に引き込まれる
・水にもぐってみると大蛇(あるいは河童)がいて糸を引いている
・河童または大蛇が蜘蛛に化けて(あるいは蜘蛛をあやつって)いたのだ

という感じです。昔話に理屈なんか求めちゃいけないのかもしれないけれど、河童や大蛇が人を水に引き込むのに、蜘蛛の糸を使う理由がよくわからないんです。普通に襲ってくればよさそうなのに。

 でも、そこのところが恐くて面白いポイントですよね。音もなく忍び寄ってきた蜘蛛が、いつの間にか足をくぐるぐ巻きにしてるんです。大蛇や河童に直接襲われるのより恐いかもしれない。

 だったら何も、正体を大蛇や河童にしなくていいと思うんだけど……って、だから昔話に理屈を求めるなって?

 そんなこんなで、ポッドキャストやメルマガの更新はもうちょっとお待ちくださいませ。

ひろこ 2006年05月27日(土)23:02

釣りをしている→テグスは蜘蛛の糸のも有った
足に巻き付く→水中から逆に釣られる
カッパ、大蛇→池や淵の主
と言うパターンもありそうだね。

珍獣ららむ〜 2006年05月29日(月)21:29

 主のいるような池や淵で釣りをしてはいかん、という戒めも含んでるかもねー。なんせ群馬の深い淵は、底が竜宮と繋がってたりするので侮れないし。

 蜘蛛の糸のテグスが気になって仕方がないのですが、蜘蛛の糸の釣り糸って実在する?

ひろこ 2006年05月30日(火)09:17

何時か、誰かから聞いて、
山の蜘蛛の巣は手で切れないほど強いから納得して、
すっかり信じてたけど、ガセかもしんない。

ねば糸と歩き糸を取り分けるのは至難の業だもんねぇ。