引っ越したので下のバナーから移動してねん。
音声ファイルはこちら
http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/pc0007.mp3
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古今亭志ん生「黄金餅」
欲の深い僧侶の西念は、ためこんだ小判をあの世まで持って行こうとあんころ餅にくるんで飲み込んだ。それを見ていた金兵衛は……?! 五代目古今亭志ん生の名演です。25分700円。オーディオブック。
本殺しと半殺し
江戸から来たお侍が山の中で道に迷いました。やっとみつけた家に泊めてもらうと、夜中に老夫婦が何か話をしています。
「明日は本殺しがいいかのう、お手討ちがいいかのう」
「江戸の人だから半殺しがよかんべ」
本殺しに半殺し、お手討ちとはまた物騒な話です。さては鬼の住み処だったのかと、お侍はぶるぶるふるえながら朝を迎えました。
次の朝、お侍が起きてみると老婆がにこにこしながら言いました。「さあ半殺しを召し上がれ」出てきたのは美味しそうなボタモチでした。
ボタモチは小豆を半分殺した粒餡の半殺し、おはぎは漉し餡なので本殺し。手討ちは手打ちソバのことだと聞いて、お侍さんはやっと安心して大笑いしたそうです。
餡子に注目すると、ボタモチが半殺しで、おはぎが本殺しなのですが、ご飯に注目するとボタモチは米粒が残らないくらいにつぶすので皆殺しとか言うこともあるみたいです。とにかくあんころ餅は死ぬほど美味しいってことですね???
私が聞いたのは、
こし餡を使ったものをぼたもち(ボタンの花っぽいから)
粒餡を使ったものをおはぎ(ツブツブが萩の花っぽいから)
秋の彼岸はアズキを収穫したばかりだから皮のままで柔らかいけど、
春の彼岸は固くなってるからこしあんにするのかな、
とか思ってました。
半殺しは、餅米とうるち米を混ぜて蒸して粒が残る程度に潰した物を言います。
ちなみに、お彼岸以外はどちらも「あんころ(餅)」と呼びます。
地方によってけっこう違うみたいね。春は小豆が固くなってるから漉し餡にする、だからボタモチは漉し餡という説には妙な説得力があるなあ。
ボタモチといえば、「ボタモチボタモチボタモチ……どっこらしょ……どっこらしょどっこらしょ」って話もありましたね。あれは春のお彼岸に親戚筋にお線香あげにいってボタモチを食べたんだけど、名前が覚えられないので唱えながら帰るって話でしたっけ。
はじめまして!PodcastNaviから飛んで来ました〜
「本殺しと半殺し」面白かったです!!
途中で「逃げろよ!」とか突っ込みつつ(笑)
他のお話も面白そうなので聞いてみますね☆
コメントありがとうございます。
ナノさんもポッドキャストやってらっしゃるんですね。
早速登録してみました。
これからもよろしくおねがいします。
「本殺しと半殺し」「子守唄内通」は、広島にも伝わっています。
ららむ〜さんで紹介されているのとは少し違い、「日蓮上人」が主人公となっています。
お話も泊まった先で「今晩は棒打ちにしてのう、明日の朝は半殺しにしようか」と言う会話を聞いて、思わず逃げ出す、という話になってます。
棒打ちとは手打ちそばのこと。
半殺しはぼた餅、皆殺しはお餅のことだと後で知って、「それは残念なことをした」となるわけですが。
詳しく紹介したいところですが、結構長い話なので、それはまたの機会にします。
いつも楽しみに聞いていますよ。