引っ越したので下のバナーから移動してねん。
10月10日は10がふたつ重なるので雙十(双十)。国慶節は建国記念日のこと。10月10日は中華民国(台湾)の建国記念日です。
1911年(干支は辛亥)の10月10日、孫文が清帝国を倒し中華民国の樹立を宣言、自ら初代総統に就任したその日にあたります。この革命は辛亥の年におこったので辛亥革命と呼ばれてます。そう言われると歴史の教科書に出てくるのでぐんと身近になるわけですが。
その後、毛沢東によって中華人民共和国という別の国が作られて現在の中国になりました。中華民国政府は台湾に移って独立を宣言しますが、大陸中国は今でも「台湾は我が国の領土」と言って独立を認めていません。
中華民国を作った孫文のことは大陸中国でも尊敬されていて、10月10日は辛亥革命記念日としてお祝いします。横浜や神戸の中華街では毎年10月10日に大々的なイベントをくりひろげているようです。
…ということは知識として持ち合わせていたものの、特にねらって見にいったわけじゃなくて、たまたま横浜にいて中華街で食事でもしようと思ったら雙十節だったというわけ。中国では政治的な記念日にも獅子舞が出ます。中国のお獅子は色あざやかで、特に何色でなくてはいけないという決まりはなさそうです。お祭りともなれば町中で青や赤やピンクの獅子が見られます。お獅子の中に人間がふたり入るのは日本と同じ。獅子を家に招き入れてご祝儀を渡すのも日本と同じです。
ご祝儀は、赤い袋に入れて、緑の葉(笹や野菜など、葉っぱならなんでもよさそうでした)と一緒に紐にくくりつけます。小さな家ならこれを天井や軒先から吊し、大きな家なら二階から下げます。獅子がご祝儀をくわえこもうとすると、上で「あげないよ」と紐を引いてじらすわけです。すると獅子が後ろ足で立って… つまり後ろ足の人が前足の人を肩車します。獅子が背伸びをしたところで、さらに「まだあげないよ」とじらします。獅子はカクカクと首をふりながらあたりをくるっと回ってからもう一度背伸び、前足の人が後ろ足の人の肩に載って立ち上がっている状態です。中国の獅子舞はアクロバティックな動きをします。
二階から吊されたご祝儀をねらう獅子
動きが激しいのでこんな写真しかとれないっす。
獅子舞を見たあとは山東で水餃子を食べて、食後は薬蜜本舗で皇蜜をなめながらティータイム。