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和名 ステムレタス(品種:ケルン)
別名 ヤマクラゲ 掻きヂシャ チシャトウ(苣薹)
アスパラガスレタス セルタス 茎レタス…など別名多数
学名 Lactuca sativa
科名 キク科
中国名 萵苣筍 萵笋
英名 Stemlettuce
原産地 西アジア、アルジェリア、インド、 シベリア…?

種をまいた
4月9日(水)

ヤマクラゲ

 山には海のものがたくさんいる。山鯨はイノシシで、山水母はステムレタスのことだ。ステムレタスというのは茎を食べるためのレタスのこと。日本に古くか らあったのはこの類だといわれてる。この種はケルンという品種らしい。

ヤマクラゲの種

 種はこんなやつ。
画像をクリックすれば種の拡大写真が開きます。


参考>珍獣の食卓・レタス
発芽した
4月14日(月)
 ヤマクラゲが発芽していたけれど。まだ小さすぎてうまく写せない。

4月19日(土)
ヤマクラゲの芽
ヤマクラゲの芽

育ってます
4月29日(火)
ヤマクラゲ
 発芽から 15 日。ステムレタス(ヤマクラゲ)の育ち具合。
 

5月3日(土)
ヤマクラゲ
 本葉もだいぶ大きくなったのでいくらか間引いた。
 

5月7日(水)
5月7日のヤマクラゲ
 だいぶ葉が大きくなってきた。しかし喜んでもいられない。レタスはキク科。ナモグリバエの大好物だ。早くも字書き虫にやられている。めだつところはむし り、あとは放置する。もうどうしようもない。

 このプランターでこんなに沢山のヤマクラゲは育たないので少しずつ間引く。虫に食われていないところはサラダにして食べると美味しい。

字書き虫
字書き虫
 そろそろ虫の活動も盛んになっている。アブラムシにやられるのは当然として、毎年困るのは字書き虫の存在だ。この写真のように何かの幼虫が葉の間に巣 くって食べ進むので、子供がイタズラ書きでもしたように見える。絵描き虫と言う人もいる。

 字書き虫には大きく分けて二系統ある。ひとつは蛾の幼虫でハモグリガと総称されている。もうひとつは蠅の幼虫でハモグリバエと総称される。

 それぞれ一種類ではなく、蛾の場合はネギにつくネギコガ、柑橘類につくミカンハモグリガ、柿の葉につくカキホソガなど、蠅のほうはキク科、ナス科、アブ ラナ科の植物につくナモグリバエ、豆の葉につくマメハモグリバエなどがある。

 うちではキク科の植物がやられることが多いのでナモグリバエかもしれないが、小さくて見分けられない。

収穫?
5月17日(土)
自家製野菜
  今日の収穫。チコリの葉、葉ネギ、ステムレタス(ヤマクラゲ)の葉、ニンジンの葉、オレガノ、キンレンカ(ナスタチウム)の花、パセリ。洗ってちぎってサ ラダにした。どれも取れたてなので香りがいい。新ジャガをまるごとゆでて皮をむいたのを添える。ジャガイモはお店で買ったもの。

 ヤマクラゲは茎をたべるものだが、茎が育つまでは葉をむしってたべる。間引いたものも捨てずに食べている。若い葉はやわらかくてレタスっぽい食感はな い。 

どんどん育ってます
5月20日(火)
ヤマクラゲ
 現在のヤマクラゲ(ステムレタス)。
 この通り鉢からはみ出す勢いで成長中。字書き虫にやられることがあるので、食い跡が目立つものから葉を折り取って捨てている。
 

5月26日(月)
 ステムレタス(ヤマクラゲ)は最終的に 6 株まで減らした。もっと沢山育てたいが、プランターではこれが限界だと思う。あとは下の方から葉をかきとっていけば、上へ上へと伸びてゆくはず。ステムレ タスは茎を食べるためのレタスなんだからこれからが本番だ。

トウムシ登場
6月4日(水)
 ステムレタスが食い荒らされていた。犯人の姿はすでになし。糞が残ってる。わりと大きめだ。
 ヨトウムシは明るいうちは葉陰や土の中で寝ていて、夜になると活動する。だから夜盗虫(ヤトウムシと言う人もいる)。

ヨトウムシ
これが噂のヨトウムシさんである。
指でつつくと丸くなって土塊のふりをするのである。

 ヨトウムシはヨトウガ類の幼虫で昼間は土にもぐって寝ている。夜になるとはい出してきて植物の葉を食べる。わりといろんな植物を食い荒らす。ヨトウムシ を退治するなら、明るいうちに食い跡をみつけておいて、夜暗くなってから懐中電灯で食い跡のあたりを探すと同じ場所にいることが多い。見つけ次第つかまえて捨ててしまう。生きたまま捨てると別の植物を食い荒らすかもしれないので、酢を水で五倍くらいに薄めたものを作っておいて、みつけ次第ほうりこむといい。ただの水だとすぐには死なないが、酢水ならわりとすぐ死んでくれる(しかも腐りにくいのでしばらく使える)。

 ヨトウムシの酢漬けは、植物のまわりにまいておくと、ヨトウムシを除ける作用があると聞いたことがあるが、こっちのほうは気休め程度かもしれない。

茎が立ってきた!
7月2日(水)

 ステムレタスなんだから、茎が太く、立ち上がらないとそれらしくないわけだ。茂った葉を外側からかき取っているうちにこうなった。立派なステムレタスだ。

ヤマクラゲ

 そろそろ食べてもよさそうだが、どこまでのびるか知りたくなった。葉をかき取って食べながらしばらく様子を見ることにした。

 この頃になるとヨトウムシに食い荒らされることもなくなった。ステムレタスが強くなったのではなく、ヨトウムシが蛹になって葉を食わなくなったのだろう。あいかわらず字書き虫にはやられている。

のびすぎ、そして花が咲きそう
7月27日(日)
ヤマクラゲ

 のびるのびる、どんどんのびて、二十日後にはこうなった。背丈は 1m くらい。ちょっとのびすぎかな。

ヤマクラゲのつぼみ

 つぼみも付いてる。タンポポを小さくしたような花。ハルノノゲシにも似てる。でも、萼(がく)がやわらかそうで野草よりずっと美味しそう。

 そろそろ食べちゃわないと茎が固くなるかも。

7月30日(水)

ヤマクラゲの花

 花が咲いた。数日前から咲いてたようだけど、タイミング良く写真をとれなかったのだ。
 花も見られたので食べてみようと思うのだが…(続きは珍獣の食卓で)

そして歴史は繰り返す?
8月11日(月)

種ができた

 種ができた。タンポポやハルノノゲシと同じような綿毛になる。充分に乾けば風にのって飛んで行くだろう。でも、近いうちにベランダのペンキを塗ると大家さんからお達しがあったので、ステムレタスの鉢は片づけることにした。

 ふと見ると、先月末に味見のために切ってしまった別の株から芽が出ていた。これだけ小さな鉢に移してみようかな。

また芽が出てる?


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