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新しい芽が出た |
去年の春にツルニンジンの苗を買った。ツルニンジンはキキョウ科の植物で、野菜のニンジン(セリ科)とも薬にするチョウセンニンジン(ウコギ科)とも別のもの。薬にするときの名前は羊乳という。茎を傷つけると白い液が出てくるから乳というのだろうけど、なぜ羊の名が付いているのかはわからない。根を去痰薬にする。痰がからんでいるときに飲む薬のことだ。根を料理に使うこともあるらしいが、鉢植えなので食べられるほど育たないと思う。
去年の夏に、水やりのしかたが悪かったのか地上部がすっかり萎れてしまった。そのまま秋まで放置したが、あまり元気にならなかった。鉢から掘り出してみたら根は生きているみたいだったので、寒くなる前に植え替えて様子を見ることにした。ニンジンの名は根がチョウセンニンジンに似ているからというけど、まだ若い株なので貧弱な根が絡み合っているだけだった。 そしてまた春がやってきた。歳を越した頃から少しずつ芽吹きはじめて、三月の終わりには手のひらにのるくらいの小さな茂みになった。こうなると、あとはどんどん成長する。
3月30日
4月8日
4月9日
4月13日
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摘芯してみる | |
4月21日
先日、支柱を立ててやったツルニンジンが、早くも支柱のてっぺんまでのぼりつめてしまった。もとが野草(つまり雑草)だし、地植えなら放っておいてもい いのかもしれないが、鉢植えなのでこれ以上伸ばしても根っこに負担がかかるだけのような気がして摘芯することにした。蔓の先っぽを切ってしまうのだ。 蔓の先を切ると、それまで伸びることばかりに使っていたエネルギーが別なところへ回るらしく、脇芽が増えたり花芽がついたりするらしい。少なくともヘチ マやトマトはそうなんだけど、はたしてツルニンジンにも通用するのだろうか。
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虫? |
5月14日
ツルニンジンの葉に黒っぽい小さな芋虫がいた。蛾の幼虫だと思う。長さ 1cm くらい、太さは 1mm に満たない。種類はなんだかわからない。どんな蛾になるのか気にはなるけど今年こそ花を見たいので葉っぱごと取って捨てた。 5月20日
5月23日
5月25日
5月26日
6月10日
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つぼみ |
7月25日
その後ツルニンジンはハダニらしきものに大々的にやられ、かなりみすぼらしい状態になってしまった。それでも枯れずにつぼみをつけた。こんなに早い時期からつぼみがつくものなのか? 8月12日
8月17日
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花が咲いた |
8月18日
咲いた! 葉がハダニにやられてだいぶ枯れ落ちてしまったけれどしっかり花が咲いた。去年は夏頃あきらめて枯れた地上部を切ってしまったのだが、放っておいたら花が咲いたのかもしれない。この花も「枯れそうだ、もうダメだ」とあきらめかけたころにつぼみが付き始めたし。 これで思い残すことなくツルニンジン日記を終了させられそう。 |