正統カステラ系伝説
カクテル(投稿者:アヤコ)
 昔、メキシコのユカタン半島にイギリス船が到着しました。船員が酒場に入ると、少年が皮を剥いた木の枝でミックスドリンクを作っていました。当時、イギリスでは酒はストレートで飲む習慣しかなかったので、珍しく思い
「それはなに?」
と尋ねたところ、少年は、
「コーラ・デ・ガジョ(スペイン語で雄鶏の尻尾)です」
と答えました。
 実はそれは、お酒を混ぜるのに使っていた木の枝の形が、雄鶏の尻尾似ているので少年が名づけた愛称で、彼は木の枝について聞かれたものと勘違いして答えてしまっていたのです。
 これ以降、英訳で「テール・オブ・コック」と呼ばれるようになり、やがて、コックテール、カクテルと変わっていった・・・とのお話。
コラ・デ・ガジョ
【用語解説】
コーラ・デ・ガジョ cola de gallo
 スペイン語で「鶏の尾」という意味。
 おそらく、木の枝を細く削り、削りくずを切り離さずに飾りにしたものが鶏の尾のように見えたのではないかと思われる。

【その他の説】

王女の名前説
 メキシコの王女コキテルの名に由来。敵軍を追い払った若い兵士に酒をまぜた飲み物をふるまったことから。

軍鶏説
 18世紀アメリカで、ホテルの主人が飼っていた軍鶏が行方不明になり、見つけた者に娘を妻に与えると言った。ある若者が軍鶏を連れもどし、美しい妻を得ることになるが、祝いの席で複数の酒を混ぜて飲んだところ、おいしかったことから、ミックスドリンクのことを Cock-tail と呼ぶようになった。

馬の尻尾説
 勝ち目のない競走馬のことを、Cock-tail(ニワトリのように尾を立てていることから)と呼ぶが、そういった馬は血統のはっきりしない雑種であることから、ミックスドリンクのことを Cock-tail と呼ぶようになった。
……など多数

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