奄美では、泡盛というお酒のことをセエと呼ぶ。
沖縄と奄美は古くから貿易が盛んに行われていて、沖縄は牛馬などの家畜を買い付け、酒のない大島に泡盛を輸出していました。
浜辺で壷から量り売りをするのですが、或る時、買い求めた大島の人が、泡盛を指さして「沖縄ではこれを何と呼ぶのか」と尋ねました。
丁度その時、量り売りをしている一升マスにバッタが止まったので、沖縄の人はバッタのことを聞かれたと勘違いして「これはセエだ」と答えました。
大島の人は、飲み物の名前を答えてくれたのだと、これまた勘違いしてしまいました。
それ以来、貿易船が入ると大島の人達は「セエを売ってくれ」と言い、沖縄の人は「奄美では泡盛をセエと呼ぶのだな」と思い込む様になってしまい、いつしか奄美大島では酒のことを「セエ」と呼ぶようになり、現在に至るのです。
[参考サイト]泡盛よもやま話
http://www.awamori.co.jp/uruma/uruma25.html
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