カステラ系伝説
バリカン(投稿者:アヤコ)
 バリカンは 1883年にフランスのパリ日本公使間書記官が帰国の際に持ち帰った散髪機械が輸入の始まり。
 刃(器具の箱?)に刻印されていた「Bariquand et Marre(バリカン・マール商会)」という製造会社の名が、機具そのものの名前と勘違いされて広まった。

 フランスから持ち帰られた器具は当初「トンズーズ」と呼ばれていた。
 英語ではヘア・クリッパーズ、ヘア・カッターと言う。言語学者の金田一京助が三省堂の「日本外来語辞典」を編集するにあたり、バリカンの語源だけが調べても誰にもわからず、三年あまりも悩んだ末、とある床屋で聞いてみたら、そこの店主も気になって調べていた最中で、どうやら刻印の社名が間違って一人歩きしたとわかった。

【用語解説】
トンズーズ
 Tondeuse つまり、刈る道具を意味するフランス語である。


【関連情報】
 韓国語でもバリカンと呼ぶらしい。理由は調べないとわからないが、日本語からの流用かもしれない。

  ↑こう書く
 メーカー名や発明者の名前、あるいは産地がモノの名前としてひとり歩きする例は他にもあって(ホッチキス等)、それだけではカステラ系とは言いにくく、偽に分類すべきかもしれないが、バリカンという呼び名が日本特有らしいこと、明治維新後まもなくの出来事で異文化との出会いによる混乱を想像させることなどから、疑カステラ系としてみた。 


 
掲示板のログ

Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:アヤコ - 2002/03/25(Mon) 22:06:50

お久しぶりです。
理髪店でご利用の「バリカン」の名前の由来について、面白い話を聞いたのでご一報致しますね。

1883年にフランスのパリ日本公使間書記官が帰国の際に持ち帰った散髪機械が輸入の始まりらしいですが、刃(器具の箱?)に刻印されていた「Bariquand et Marre(バリカン・マール商会)」という製造会社の名が、機具そのものの名前と勘違いされて広まったということですよ。

あ、でも、せっかく異国文化の接触により
「1.初めて目にした物Aが」
「3.勘違いにより別物の名前Bを付けられてしまった。」
はいいんですが、肝心の
「2.それは何かと尋ねたところ」
がないですわ。今、書き込んでいて気が付きました。ぐうっ。

捨てるにはおしい気がしたので、一応載せておきます・・・。


Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:ちんじゅう - 2002/03/25(Mon) 23:57:18

すると、本場フランスでは
バリカンのことをバリカンとは言わないのでしょうか?

実はその話、珍獣は単純に
「バリカンはフランスのバリカン社が作ったもので、
 いつしかメーカー名がそのまま器具の名前として知られるようになった」
と、こんなストーリーで聞いていたのですよ。

「バリカン」という名前が日本特有のものだとすれば、
正統とまでは行かなくても疑カステラ系伝説にはなれるかも。
もし、フランスでもバリカンと呼ばれているとしたら、偽に格下げかな?
 

Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:アヤコ - 2002/03/26(Tue) 00:17:41
バリカンとは日本だけでしか言わないらしいのです。
フランスから持ち帰られた器具は当初「トンズーズ」と呼ばれていたみたいです。
ヘア・クリッパーズ、ヘア・カッターあたりが英語の名称だそう。
言語学者の金田一京助さんという方が三省堂の「日本外来語辞典」を編集するにあたり、バリカンの語源だけが調べても誰にもわからず、三年あまりも悩んだ末、とある床屋で聞いてみたら、そこの店主も気になって調べていた最中で、どうやら刻印の社名が間違って一人歩きしたとわかった・・・という話らしいです。

カミツレ、私にもすっかり定着していました(笑)
純カステラって探すとなかなか無いですけど、かすっているものにも、結構面白いエピソードがあるものですね。
 

Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:ちんじゅう - 2002/03/26(Tue) 10:05:20
それでバリカン。
フランスではトンズーズ?
ああ、切るモノってことですわね。
金田一京助が悩んでもわからなかったってことなら
やはり日本特有なのねぇ。
よしっ、疑カステラ系に認定!
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