カステラ系伝説
カボチャ(投稿者:匿名希望)
 カボチャが日本に来た頃、ある人がその実の名前をたずねました。ところが、聞かれた人は「どこから来たの?」と言われたのだと思いこんで「カンボジア」と答えました。カンボジアがなまって、カボチャと呼ばれるようになりました。
【その他の説】
 16世紀、豊後国(今の大分県)にポルトガル船が漂着した。乗っていたポルトガル人は当時の領主にめずらしい植物の種を献上したが、このとき「シャムの東の国カンボチャ産」と説明したため、以来この植物はカボチャと呼ばれるようになった。

【別名とその由来】

ボーブラ
 カボチャのことをボーブラと呼ぶ地方もあるが、これはポルトガル語のアボウブラに由来している。

唐ナス
 唐ナスという別名は、唐(中国)から伝来したある種のカボチャがナスに似た形をしていたから。

南京
 これも中国経由で伝来したことからつけられた別名。南京は中国の都市名である。

南瓜
 別名ではなく、カボチャの漢字表記であるが、これは南の国から来た瓜だからであろう。

 ぱっと読むと正統カステラ系として認定してもよさそうな話だが、疑としたのにはわけがある。

 投稿者は珍獣の知人であるが、2002年1月26日放送の『世界ふしぎ発見』(TBS)で紹介されたカボチャの由来譚だということだ。カボチャの語源が「カンボジア」であることは有名だが、このようなストーリーになったものは初めて聞く。念のために検索をかけてみたが、どのサイトを見ても「カンボジアから伝来したから」とだけ書いてあって、やはり上記のようなカステラ系伝説を紹介するサイトはなかった。ひょっとすると、語源をわかりやすく説明するために、番組でつくった創作なのかもしれない。

 カステラ系伝説は語源の真実を伝える物語ではない。たとえばインドリの伝説はどうやら実際にあった話らしいが、カンガルーの話は史実ではないと言われている。問題はそういう伝説が昔から言い伝えられているということで、真実かどうかは問題ではない。だが、ついさっき思いつきで作った話を伝説と呼ぶわけにはいかないのである。

 そういうわけで現在は疑カステラ系に分類してみたが、あと100年くらいして、カボチャの語源を語るとき、上記の物語を誰もが持ちだすようになっていたら、その時は正統カステラ系に分類しなおすべきかもしれない。



 
掲示板のログ

Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/27(Sun) 17:48:41

ところで、わたくしは見逃したのですが、
きのうの「世界ふしぎ発見」で
カボチャの名前の由来を一瞬やったらしいですね。
カステラ系っぽい話になっていたそうですが
本当でしょうか?


Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:涜神犯人 - 2002/01/27(Sun) 20:30:40

かぼちゃ、九州では「ぼうぶら」って言いますよ
こっちが原語(あぼぼら)に近いですね。
本当はカンボジア・アボボラでしょう?
そういえば「かすが・ぼうぶら」っても言うなぁ


Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/28(Mon) 09:16:38

ああ、ええと、そういうつっこみも、まあアリなんですけど、
集めてるのは語源じゃなくて、カステラ系伝説なんですぅぅ(T-T)


Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/28(Mon) 09:23:59

ええと、問題の番組をわたくしは見なかったので
知人がいってたことなんですが、

 カボチャが日本に来た頃、ある人がその実の名前をたずねました。ところが、聞かれた人は「どこから来たの?」と言われたのだと思いこんで「カンボジア」と答えました。カンボジアがなまって、カボチャと呼ばれるようになりました。
 

と、こういう話らしいんです。
たしかにカンボジアを通って来たからという話は良く聞くのですが、
こんな「カステラ系」な物語がほんとうに流布しているのでしょうか?
番組が適当につくったんじゃないの??

上の話を信じるとすれば、
かなり正統的カステラ系だと思うのですが。


Re: カステラ系伝説サイト 投稿者:ちんじゅう - 2002/01/28(Mon) 10:03:44

このサイトにカボチャの語源があるのですが

http://www.organic-club.net/syun/pumpkin/pumpkin.htm

ちょっと引用(転載するときは要約するからゆるして(^^;)

 カボチャの名前の語源は国名の「カンボジア」から。カンボジアはポルトガルの寄港地であった為、ポルトガル人を通じて伝えられた様です。16世紀に豊後国(今の大分県)に漂着したポルトガル船が、当時の領主にその種を献上したのが始まり。その際「シャムの東の国カンボチャ産」と記されていたのが、「カボチャ」という名のはじまりだそうです。そのほかにも、ポルトガル語でカボチャを意味する「アボウブラ」に由来した「ボーブラ」、南方から来たウリだから「南瓜(なんきん)」、中国(唐)から来たカボチャがナスに似ていたので「唐ナス(とうなす)」とも呼ばれました。
どのサイトをしらべても、ここに書いてあることが書いてあるみたい。
カステラ系の物語はひとつも発見できず。
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