カステラ系伝説
外輪鍋(投稿者:bakeneko)
 外輪鍋は、底の平らな浅い両手鍋。もともとフランスで「ソトワール」と呼ばれていた片手鍋を元に作られた鍋である。いつの頃からか外輪という漢字があてられて、定着してしまったそうだ。
【用語解説】
ソトワール
 フランス語で揺り動かすという意味の単語。炒めるという意味でも使う。いわゆるソテーのこと。フランス語の綴りはよくわからないが、sauter だろうか。
 投稿者の bakeneko さんによれば、この話は NHK総合テレビのクイズ番組『新・クイズ 日本人の質問』で紹介されたものだという。桂文珍師匠が口八丁手八丁で説明する外輪鍋の由来は、さぞやカステラ臭かったことであろう。
 だが、ソトワールが外輪鍋になっただけでは、外国語に漢字をあてただけなので、カステラ系とは言えない。
金平糖←ポルトガル語「コンフェイト(confeito)」に漢字を当てた
合羽←ポルトガル語の「カパ(capa)」に漢字をあてた
など、古い外来語に同様の例は多いが、カステラ系伝説は「あるものが勘違いによってまったく別のものの名前で呼ばれるようになったことを説明する由来説話」なので、どれもカステラ系とは言えない。

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