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沖縄名 ハンダマ
和名
(別名)
スイゼンジナ(水前寺菜)…熊本
スイゼンジソウ(水前寺草)…熊本
キンジソウ(金時草)…石川県
ハルタマ…沖縄
学名 Gynura bicolor
 二色の Gynura の意味。葉が裏表ではっきり色が違うことから。Gynura は尾のような雌蘂の意味でサンシチソウのこと。
科名 キク科
中国名 紫背天葵(葉裏が紫の葵 の意)
血皮菜(増血剤になることからか?)
紅鳳菜
英名 Gynura(学名に由来)

 学名で海外のサイトを検索すると Velvet Plant, Purple Passion, という英名がみつかるが写真を見ると葉の色や形がだいぶ違う。スイゼンジナの変種、あるいは園芸品種だろうか。ツルビロードサンシチ、パープルパッション、ギヌラなどの名前で日本でも観賞用に販売されているものも同種の園芸品種?

エスペラント  
その他  
 
原産地 東アジア熱帯地方
 
 
 
金時豆のように紫色の菜っぱ
 18 世紀に中国から日本に伝わり、九州は熊本市の水前寺で栽培されていたことからスイゼンジナ(水前寺菜)と呼ばれる。金沢でも盛んに栽培され、葉の色が金時豆に似ていることからキンジソウ(金時草)という名前でも呼ばれている(参考>植物園へようこそ「スイゼンジナ」)。現在では沖縄でよく食べる。
 パッと見るとツルムラサキのようにも見えるが、ツルムラサキのように蔓性ではない。葉の質もだいぶ違う。 

 沖縄ではハンダマと呼ぶ。秋から冬にかけて取れる野菜で、みそ汁やジューシー(雑炊)にする。ハンダマをたくさん入れたジューシーは赤くなる。増血剤になると言われている(参考[広告]>『聞き書沖縄の食事icon』)。

 タイやインドネシアでは葉を煮たりスープにしたりする。沖縄では雑炊にいれることもある(参考[広告]>『東南アジア市場図鑑icon[植物編]』)。

 中国語ではハンダマのことを紫背天葵または紅鳳菜などという。癌を防ぐ効果があるとされ、四川省や台湾などで栽培されている。

 
  
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ハンダマ(沖縄野菜)
 
 茹でたら軽く粘りが出た。やっぱりツルムラサキに似てる。でも、味はツルムラサキより春菊に近く、春菊よりは苦みが少ない。酢みそ和えにして食べたらとても美味しかった。 ハンダマの酢味噌和え
 
 
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