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ホヤ
 これがホヤ。マボヤという種類だと思う。鮮度は悪くなさそうだけど生きてはいなかった。

 近所のイトーヨーカドーで 1個120円。初めて買うので安いのか高いのかわからないけれど、このくらいの金額ならたまに買ってもいいと思う。

 大きさはこんな感じ。水の入ったゴム鞠みたいな感触。海の中にいるときは、下の方のすぼんだ部分で岩などにへばりついている。 ホヤ
ホヤ  上のほうにある 2個のコブは、海水を吸ったり出したりする部分。鼻の穴みたいなものである。
中の水を出す  まずは入出水孔(2個のでっぱり)を切り落として、中の水を出す。

 パンパンに水がつまってるので、包丁を入れるとぴゅーっと水を吹く。顔にかからないよう注意すること(珍獣はおもいっきり水をかぶった)。

 ホヤから出た水は捨てずにとっておくこと。

固い皮を切り開く  外側の皮を切り開く。これがけっこう固くて包丁では切りにくい。料理用のハサミを使うと楽だと思う。
中身を取り出したところ  皮の中には貝の身に似たやわらかい部分があって、この部分を食べる。

 写真で黒く写ってる部分は取って捨て、身を一口大に切る。そして、最初にホヤから取り出した水で身を洗えば下ごしらえは終わり。

 それにしても、ピントがボケていると不気味さ倍増…
 

ホヤの皮と身  皮を剥いてしまうと食べる部分はほんのちょっと。ホヤは臭いので苦手という人もいるけど、においはそれほど気にならない。むしろ美味しそうな磯の香りがする。
酢の物にしてみた  酢の物にして、ホヤの殻に盛ってみた。

 食感はやわらかい貝の刺身に似ていて、味や香りはウニに似てる。

 ホヤを食べたあとに真水を飲むと、水がほんのり甘く感じた。

 
 
充填ホヤ←そういう言い方をするかわからないが
 
 右の写真のように、さばいたホヤをビニールチューブに水とともに充填したものも売られている。近所のスーパーで 1袋 100円だった。

 これで済めば楽なのだが、殻からさばいたものとは味がまるで違う。かなり生臭く、酢の物にするとしてもしっかり酢をきかせる必要があるし、薬味も大量に使わなければダメである。

チューブ入りのホヤ
 念のために言うと、不味いのは上の写真のパッケージのものにかぎった話ではないと思う。新鮮なうちに処理しているのだろうが、時間がたつとどうしても味が変わってしまうのだろう。これはこれでうまい利用法があるのかもしれない。たとえば、細かく切って炒めるとかしたらどうかと思うのだが、まだ試したことはない。

 初めてホヤを食べる人は、面倒でも自分でさばいて食べてほしい。充填ホヤを食べてホヤ嫌いになるのは脱脂粉乳を飲んで牛乳嫌いになるのと同じようなものだと思う。

 
 
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