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これがチデークニ。小さいもので 20cm くらい。大きい方は 40cm くらい。太さはゴボウ程度。チデークニというのは沖縄の言葉で黄色い大根という意味だが、大根の仲間じゃなく、セリ科のニンジン。中国ではニンジンのことを胡羅蔔(胡の国の大根)と呼ぶので同じ感覚なのだろう。
かなり古くからある品種らしいのだが、沖縄でも第二次大戦の頃に栽培が途絶えてしまい、本土で保存されていた種を取りよせて栽培を復活させたという話を聞いたことがある。
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上の写真はチデークニの切り口。ちょっぴりスが入ってて、あまりできのいいものじゃないのかもしれない。笹がきにして炒めてみたところ、ニンジンらしい香りを感じられず、食感もゴボウみたいだった。 |
ひょっとして、ニンジンというのは名ばかりで、ゴボウかなにか、別のものの仲間なんじゃないかと思った。 そこで、芽のところを水につけておいたら、右の写真のように立派な芽が出てきた。ああ、これはまさしくニンジンの葉。少なくともゴボウではない(どうでもいいけどピンぼけだ)。 |
上の芽を土に植えたら見事に育ち、左の写真のような花を咲かせた。畑ではないので根は育たないだろうけれど、運がよければ種はとれるかもしれない。 |
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たくさん買ってきたので太くて美味しそうなのを選んで厚めに切って炒めて。今度は力強いニンジンの香りがした。生で食べればさらにパワフルで、サラダのアクセントによい感じ。
沖縄では根っこだけでなく、葉のほうも豚肉と炒めるなどして食べるという。ベランダで栽培中の島ニンジンは花芽が育ってしまい、食べられるほど葉は茂らなかった。
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