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キヌア
 キヌアとは、南米産のシロザのこと。日本のシロザとは厳密に言えば別種だがきわめて近い植物である。このような乾品がペルーやボリビアから輸入されている。
キヌア
 乾燥したキヌアはアワやキビのように固く、石臼でひけば粉になるはずだ。南米ではキヌア粉を混ぜてパンを焼いたり、乾燥したキヌアを茹でてスープにしたりする。TBSの『世界ふしぎ発見』でインディオの村でキヌアを食べている様子が紹介されたが、レポーターの女の子がキヌア粉の団子をほおばって「まずくはないですが、もそもそしますね」とコメントしていた。さすがにキヌア100%の団子は食べにくいらしい。
キヌアご飯  手軽に食べるならお米に対して 2〜3 割のキヌアを混ぜて炊くと美味しい。キヌア入りのご飯は不思議な香りがする。アルファルファのような、ギンナンのような、炊きたての釜飯のような不思議な香りだ。雑穀飯とは少し違うみずみずしい香りである。

※写りが悪くてすまん。ブログにのせたらシロアリだって言われちったよ(笑)忘れなかったらそのうち差し替えるので勘弁ね。

 …あ、忘れてた。その後何度も食べてるんですが、すっかり写真とりそびれちゃって。混ぜご飯大好きなのでうちではキヌアが定番化してます。

 この割合で炊くとご飯にキヌアのプチプチした食感が混じる。個人的にはその食感がおもしろく、カレーの時などはキヌア多めにしてクスクス粉の食感を連想してエスニックな気分を味わっている。プチプチに自信がな人は、最初はキヌア少なめで炊いてみることをおすすめする。香りと食感には特徴があるが味にはたいした特徴はない。

 ところで、キヌアはアカザ科の植物で、日本で食用にするトンブリともそう遠くはない関係である。

トンブリキノア
トンブリ(左) と キヌア(右)

 右が乾燥キヌアで左が生トンブリ。トンブリの実には今にも伸びてきそうな根(?)があり、キヌアもよく見ると実のまわりに根が巻いている。このとおりトンブリとキヌアはよく似ている。この事実に気づいた時「キヌアキヌアって、健康お宅が騒いでるけど、日本にはトンブリがあるじゃないの」と思う反面、現代人なら見落としそうな植物の小さな実を大事に集めて食用にする古代人の思いは、遠い南米でも同じなのだと少しばかり感動した。

  
 
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