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大長夕顔(おおながゆうがお) [関連記事]
 「おおながかんぴょう」とも読む
  
ユウガオ
(クリックで手との比較写真)

 ユウガオにもいろいろあって、干瓢(かんぴょう)にするために作られてるのはもっと丸くて達磨さんみたいな形をしている。上の写真のものは細長系の品種で、この系統のものは苦くて食用にならないものが多いそうだが、苦みのない品種を東北や北陸で食用にする。食用のものを山形から送ってもらった。現地では干瓢にはせず皮をむいて煮て食べるそうだ。
 

断面

 切ってみると絹サヤに似たいい香りがする。種がたくさん入っていて、ワタをとると身が少なくなってしまう。よっぽどワタを取らずに煮てみようかと思ったが、簡単に手に入る品ではないのでベストな状態で食べようと思い、きれいにワタをとって調理した。

  1. フライパンをよく熱して豚バラ肉を固まりのまま焼く。樹脂加工のフライパンなら油は必要ない。フライパンに残った豚の脂は捨てずにおく。
  2. 肉の表面に焦げ目がついたら鍋に移し、たっぷりの水とショウガのかけらを加えて茹でる。
  3. 夕顔は皮をむき、ワタをとって適当な大きさに切る(煮とけないように大きめがよい)。
  4. 豚を焼いたあとのフライパンで夕顔を炒める。油が少ないようなら足してもいいが少量でよい。
  5. 豚にあらかた火が通ったら、いったん鍋から出して食べやすい大きさに切る。
  6. ゆで汁に浮いている油をおたまですくう。炒めた夕顔と、切った豚肉を鍋に入れ、砂糖・めんつゆ・醤油で味をととのえて加熱。
  7. 夕顔がやわらかく煮えたらできあがり。味をみて足りなければ塩か醤油で引き締める。
  8. 糸のように細く切った生姜を水にさらし、トッピングする。
ユウガオと豚バラ肉の炒め煮込み

 見た目はトウガンと似ているが、トウガンよりもフルフルした感じに煮上がってとても美味しかった。余ったら干瓢を作る実験をしてみようかと思っていたのに、あまりに美味しくて全部煮て食べてしまった。

 後日、岩手方面の読者の方が大長夕顔でも干瓢を作ると教えてくださった。また手に入ったらやってみようと思う。
 

大長ユウガオ

 ジョイフル三の輪という商店街の中で、こんな大きなユウガオをみつけた。青森県産とのこと。写真だと大きさがわかりにくいんだけれど隣のカボチャや人の手と比較して大きさを感じてほしい。あまり大きいので道行く人が携帯電話のカメラをむけてた。切り身になったのが300円で、まるごとだと1600円くらいだったと思う。
 

 
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