謎のつぶつぶ
2002年7月11日葛西臨海公園
 潮の引いた砂浜。
 なんだろう、砂の上に何か細かいものが散らばって射るように見える。

近づいてみる

 近づいてみる。ただの砂粒みたいだが、ひとりでにできたのとは違う。よく見るとランダムに散らばっているのではなく、あちこちに固まって落ちているからだ。

もっと近づいてみる

 もっと近づいてみる。やっぱり砂粒だ。
 あれ? 地面に穴があいてる。砂粒は穴のまわりに固まって落ちているのだ。

なんだこれは?

 しばらく見ていると、穴から何かはい出してきた。
 なんだこれは?

つかまえてみた

 砂で汚れてわかりにくいけれど、小さなカニだった。たぶんコメツキガニの仲間だろう。
 コメツキガニは砂に含まれる栄養分や微生物を食べる。砂ごと口にいれて美味しいところだけ濃しとって、砂は吐き出してしまう。
 吐き出した砂は丸めて捨ててしまう。大勢のコメツキガニが食事をすると砂浜が砂粒で埋め尽くされるというわけ。

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