珍獣の館TOP博物誌・目次直前に見たページ
和名 ホソバセダカモクメ(細羽背高木目)
別名  
中国名 萵苣冬夜蛾(萵苣=レタス)
科名 ヤガ科
学名 Cucullia fraterna
出現期 年 2 回(春と秋?)
食草 アキノノゲシ、ハルノノゲシなどキク科の野草
畑でレタス(キク科)を食いあらすこともある
採集地 東京都江戸川区


 
ホソバセダカモクメの幼虫
2003年10月10日撮影

 家の裏にある駐車場でみつけた芋虫です。アキノノゲシというキク科の野草を食べてました。アキノノゲシは名前を聞いてもわからないかもしれないけど、どこにでも生えてる草なので誰でも一度くらいは見たことがあるはずです(google>アキノノゲシ)。

 上の写真のものは体長 25mm くらいでした。何齢幼虫かわからないんですが、まだ若い芋虫だと思います。頭と足は真っ黒で、体の色は強烈は黒と黄色です。踏切や工事現場のような危険な場所は黒と黄色の縞模様に塗ってありますよね。ホソバセダカモクメの幼虫はちょうどそんな色をしているんです。全身に「キケン!キケン!キケン!」と書いてあるようなものです。

 あんまり強烈な色なので、毒でもあるんじゃないかと一瞬引いてしまうほどなんですけど毒はないと思います。つかまえていじくり回してみましたがなんともありませんでした。

 
ホソバセダカモクメの幼虫(拡大)
2003年10月10日撮影

 近づいてみると、ごくごくまばらに毛がはえてるのがわかります。この毛は若齢のうちにしかないみたいです。何度か脱皮して大きくなると、もっとツルンとした芋虫になります。

 
ホソバセダカモクメの幼虫(脱皮直後)
2003年10月10日撮影
クリックで引いた写真

 脱皮直後の子も見つけました。頭がまだ透き通ってます。

 

次へ