和名 | ルリチュウレンジ |
別名 | |
中国名 | 杜鵑葉蜂(杜鵑=ツツジ) |
科名 | ミフシハバチ科 |
学名 | Arge similis |
出現期 | 春〜夏にかけて |
食草 | 幼虫はツツジの葉を食べる |
採集地 | 東京都江戸川区 |
家の前の交差点で信号待ちをしていると、瑠璃色の光彩をはなつ黒い小さな虫がいくつもいくつも飛んできて、あたりを音もなく舞いつづけていた。
最初はなんだかわからず、朝の光をあびて静かにきらめく黒いものを、ただ呆然とながめてしまった。 ハエじゃないし、蝶や蛾ではない。ハチなのか? かたわらの花壇に目を落とすと、コニファーの葉陰で、ヘマタイトで作った細工物みたいな虫が、お尻のところでかたく結びついていた。ルリチュウレンジの交尾だった。
よく見れば、飛びまわっているのもこれと同じ、金属質の光をはなつ黒くちいさなハチだった。ルリチュウレンジなら幼虫はツツジの葉を食べる。近くにはツツジの木もあったが、残念ながら産卵している様子は見られなかった。聞いた話だと葉の上に卵を並べて産むそうだ。近い仲間であるチュウレンジバチがバラの茎に埋め込むように卵をうみつけるのとはだいぶ違っている。 |
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