和名 アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)
別名  
中国名  
科名 イトトンボ科
学名 Ischnura asiatica
出現期 4〜9 月
食草 幼虫(ヤゴ)は水の中でボウフラなどを食べる
成虫は蚊や蠅などの小さな虫をとって食べる
採集地 東京都江戸川区


 
小首をかしげるアジアイトトンボ
2003年7月3日撮影

 細くて小さなトンボだった。トンボの大きさは腹長といって、細い腹(シッポ)の長さで表すのが普通だが、腹長でせいぜい 20mm くらい。頭まで入れても 30mm といったところだろうか。

 イトトンボの仲間であることはすぐにわかったが、このあたりでよく見かけるものは、どれも胸が青っぽく、こんな鮮やかな朱色のイトトンボは初めてだった。

アジアイトトンボ
2003年7月3日撮影

 赤いといえばベニイトトンボというのがいるが、これはシッポまで赤いので違っている。
 「イトトンボ」で検索してあちこちのサイトをまわっていると、胸の部分の色分けがアジアイトトンボにそっくりなのに気がついた。しかし、アジアイトトンボなら青いはずだ。赤い個体なんているんだろうか?
 改めて図鑑を読むと、アジアイトトンボの若いメスは鮮やかな朱色をしていて、年増女になると鮮やかな緑に変わるのだと書いてあった。

 トンボのメガネという童謡があるが、トンボの複眼は顔に対して大きく、サングラスでもかけているように見える。つまりこのすましたお嬢さんはメガネっ娘というわけなのだ。グラサンのメガネっ娘では萌えないかもしれないが。

色っぽいうなじ
2003年7月3日撮影

 目の後ろの模様も種類を特定する手がかりになるらしいのだが、不勉強で詳しい見分け方はよくわからない。


 トンボの幼虫はヤゴといって水の中で暮らしている。アジアイトトンボのヤゴは行池や沼のように水が留まった場所にもいるし、川のように流れている場所にもいるそうだ。うちの近くには、数十年前まで田んぼに水を引くのに使われていた用水路が適度に整備されて残っているから、そこで育ったのだろうか。水の中に網をつっこんでがさがさやったらヤゴのほうもみつかるだろうか。


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