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和名 モンシロチョウ
科名 シロチョウ科 学名 Pieris rapae 中名 日本紋白蝶 菜粉蝶 撮影日 2003/07/02 撮影地 東京都江戸川区 特徴 ・白い翅 ・黒い点 ・前翅の先端に黒斑 ・幼虫はアブラナ科植物を食べる。 ・夏型と春型で幾分模様が違う。夏型は黒い紋が濃い。 よく似た蝶で支脈が黒っぽいのはスジグロチョウ。
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2008年5月16日
アブラナが虫食いだらけになってしまった。食い荒らしているのは一種類じゃなさそう。ヨトウムシも見かけるし、名前のわからないものもいる。もちろんモンシロチョウも。 そういえばモンシロチョウの飼育記録が珍獣の館にはなかった。童心にかえって飼ってみよう!
# 無数に立ってる竹の棒は支柱ではなく猫よけ。このくらい大きくなれば踏み荒らされることはないけれど、芽生えの頃に油断すると、野良たちに便所にされて全滅してしまうのだ。 |
写真のものは体長で20mmくらい。たぶん終齢幼虫だと思う。どうせ飼うなら卵のころから探しておけばよかったなと少し反省。無毛ではなくよく見ると細かい産毛が生えている。
モンシロチョウとよく似た虫にスジグロシロチョウ(スジグロチョウ)というのがいて、幼虫の時期に見分けるのはとても難しい。 芋虫には息をするための穴(気門)が体の両脇に並んでいる。すべての気門のまわりが黄色いのがモンシロチョウで、頭に近い方のいくつかだけが黄色いのはスジグロシロチョウだそうだ。 でも、モンシロチョウにも黄色い部分が目立たないのがいて、左の写真などは拡大してよく見てもどこが黄色いのかわからない。 |
これは別の個体。土の上に転がっていたのを拾ったので少し汚れている。拡大してみると…… |
…これにはちゃんと黄色い部分がある。尻のほうまで黄色いからモンシロチョウだ。
青虫というと一般にモンシロチョウのことを言うらしい。日本の野菜はアブラナ科のものが多く、畑をやっていると普通に見られる虫なのだ。 よく知られすぎているので、緑色の芋虫を、なんでもかんでも青虫だと言いはってキャベツを与えておけば育つと思っている人までいる。 しかし緑色の芋虫は世の中に沢山いるし、すべてがキャベツで育つわけではないので注意が必要だ。 とりあえず、モンシロチョウはアブラナ科の植物を食べる。アブラナ(菜の花)、キャベツ、ダイコン、カブ、コマツナなど。八百屋さんで手に入るもので飼える。 |
2008年5月18日
飼い始めてから二日目。飼育箱の上の方に貼り付いてじっとしていることが多くなった。そろそろ蛹になりそうだ。 モンシロチョウは地上で蛹になるので、このままほったらかしておけば勝手に蛹になるだろう。 他の写真>[1] |
2008年5月21日
幼虫がすべて蛹になった。全部で六頭いる。みんな天井にはりついている。 飼育容器は百円均一で買ったプラケースだけれど、糸をはきながら足場を固めて自由に蛹になってしまった。特別に足場を用意してやる必要はなさそうだ。 |
モンシロチョウはまわりの色にあわせた色の蛹を作る。不透明な枠の部分にくっついているやつは濃いくすんだ緑色をしているし、透明な部分にくっついている蛹は、透明感のある明るい黄緑だ。
どうせやるなら色画用紙を切って入れてやればよかった。 |
2008年5月27日
約一週間後、三頭が一斉に羽化した。モンシロチョウの羽化はあっという間だ。朝見た時はなんともなかったのに、ご飯を食べてるあいだに出てきてしまった。 |
残った三頭も、翅の模様が透けているからまもなく出てくるはずである。頑張ったら出てくる瞬間が見られるかもしれない。 |
しかし、そう思い通りにはならない。頑張って見ているうちは変化がなく、ちょっと台所でお皿なんか洗ってるうちに出てきてしまうのだ。
# 構図に変化がないけど選ぶのめんどくさいから全部のせちゃう。 |
その後も頑張ってみたけれど、残りは夜になっても羽化しなかった。翌朝みたら全部蝶になっていて、わたしは一度も出てくる瞬間を見られなかった。
なんでも、蝶の羽化はコントロールできるそうで、左の写真のようになったあたりで3日くらい冷蔵庫につっこんで、30度くらいの温度の場所に出してやると羽化がはじまり、モンシロチョウなら27分くらいで蝶になるとか(参考:学研の原色ワイド図鑑)。知ってるならやればいいのに>わたし。 どうせなら動画で残したいんだけれど、30分もかかるとなると、デジカメの動画機能では無理かもしれない。 デジタルハンディーカムを買いたいんだけれど、広告付きのフラッシュゲームとか作ったら付き合ってくださる? 他の写真>[1]
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