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和名 キアゲハ(幼虫)
科名 アゲハチョウ科 学名 Papilio machaon 中名 黄鳳蝶 撮影日 2008/08/20 撮影地 東京都葛飾区 特徴 ・黄緑の体色に黒と赤の鮮烈な斑紋。 ・幼虫はセリ科の植物を食べる。 左の写真は終齢幼虫。まるまる太ってナミアゲハの幼虫などよりずっと大きい。やや山地性で、平地には少ないと言われている。実際、葛飾あたりでは数が少ない。 他の写真 [1][2][3]
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2008年8月21日
キアゲハの幼虫は色も美しく、まるまる太ってかわいらしい。しばらく餌をやって眺めようと思っていたら、その日のうちに前蛹になってしまった。これは翌日に写したもの。 蝶や蛾の幼虫は、蛹になる前に餌を食べなくなり、体を縮めてじっと動かなくなる。左の写真みたいになったのを前蛹(ぜんよう)という。 |
2008年8月22日
前蛹になってから二日くらい。脱皮を見ようと目に付くところに置いたのに、ちょっと席をはずしている間に脱皮して蛹になってしまった! |
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2008年9月1日
蛹化(ようか)してからちょうど十日目に羽化した。羽化する瞬間を……と毎度思うんだけれど、気が付くと終わっている。 キアゲハは、アゲハによく似ているが、前翅の付け根の模様で見分けられる。 また、幼虫の食草も違う。アゲハはミカンなどの柑橘類の葉をたべるけれど、キアゲハはニンジンやパセリなどのセリ科植物の葉を食べる。 よく、蝶ならなんでもキャベツを与えておけば食べると思っている人もいるけれど、アゲハ類はキャベツを食べない。 アゲハには翅の表にも裏にもくっきりと模様があるが、キアゲハは翅の裏(腹側)の模様が滲んで薄く、黄色っぽく見える。キアゲハの名前の由来はそのあたりかな、と思う。
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