和名 | ハルノノゲシ(春の野芥子)
白花の変種:ウスジロノゲシ |
別名 | ノゲシ ケシアザミ |
中国名 | 苦苣菜 |
科名 | キク科 |
学名 | Sonchus oleraceus
(白花の変種:Sonchus oleraceus f.lilacina) |
花 | 春 |
実 | 春〜夏 |
原産地 | ヨーロッパ 世界中に帰化している史前帰化植物 |
採集地 | 東京都葛飾区西水元中川土手 |
[追記]2008年5月7日
花も葉っぱもタンポポみたいだけど、タンポポと違って茎の先にたくさんの花をつける花。タンポポと違って茎の途中にも葉っぱがついてる花。日本だけじゃなくて世界中の道ばたに生えてるどこにでもある花。それがノゲシの仲間。名前はケシ(芥子)だけど、ポピー(ケシ科)の仲間ではなくてキク科の植物です。 もともと日本にあった植物ではなく原産国はヨーロッパだと言われていますが、日本にやってきたのはそうとう昔のことで、米や麦といっしょに大陸から入ってきたのではないかと言われてます。世界中どこに行っても生えてるってことなので、面白いから各国語でなんていうのか検索してみました。 日本語:ノゲシ ハルノノゲシ ケシアザミ
……と、学名で検索をかけると世界各国でなんて呼んでるかわかるんですが、Shift-jisコードで書けない文字になってきたのでこの辺で終了(笑)とにかくどこにでも生えてるみたいなんです。ヘブライ語やアラビア語のページにもあったよ。アフリカに生えてるかどうか知りたいんだけど、googleの言語オプションにスワヒリ語とかがないのでさがせませんでした。 ノゲシには、ハルノノゲシ(=ノゲシ)、オニノゲシ、アキノノゲシってのがあります。それぞれ良く似てますが、春に花をつけるのがハルノノゲシとオニノゲシ、秋に花をつけるのがアキノノゲシ。あと、葉っぱの形とかトゲトゲのつきかたとかで見分けがつくみたいです。 すべてに共通してるのは「黄色い花が咲く」ってこと。
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2007年4月10日撮影 では、上の写真はなんでしょう?
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2007年4月10日撮影 拡大してみました。間違いなく白いですよね? |
2007年4月10日撮影 さらに近づいてみると、茎が細いですし、茎の途中が枝分かれしてつぼみがたくさんついてますからシロバナタンポポじゃないこともわかります。ノゲシの仲間であることは確かです。 |
2007年4月10日撮影 これは葉っぱの拡大。オニノゲシだったら葉のぎざぎざの先がもっと鋭いトゲになるらしいので、これはハルノノゲシだと思います(たぶん)。
ノゲシの仲間の花は黄色だと思いこんでいたので、こんなに白いノゲシには正直びっくりでした。もしやものすごい発見か、と思って学名で外国のサイトを検索してみると、やはり圧倒的に黄色い花の写真が多いのですが、ヘブライ語のページに白い花の写真をのせてるのを見つけました。 ここのは真っ白!
言葉の意味はまるでわからないのですが、ヘブライ語で.ilなのでイスラエルで撮影されたものじゃないかと思われます。あの辺には白いのがけっこう生えてるってことなんでしょうか。 あてずっぽうで「シロバナノゲシ」「シロバナハルノノゲシ」で検索したところ以下のような日本語サイトも。 生えてるところには生えてるみたい。でも、日本ではかなり珍しいんじゃないのかな。
検索用キーワード
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2007年4月20日撮影 水元神社周辺にて 別の日にまたみつけました。同じ町内だけどずいぶん離れた場所です。 |
【参考】 ハルノノゲシとオニノゲシ
ハルノノゲシによく似た植物にオニノゲシ(鬼野芥子 Sonchus asper)というのがあります。上の写真はたぶんオニノゲシだと思うんです。 |
2007年4月13日撮影 オニノゲシ(オニタビラコもまじってる) ちょっと引いて写してみると、こんな感じで駐車場の端っことかに生えてます。 |
2007年4月13日撮影 オニノゲシ
ハルノノゲシとオニノゲシの見分け方でわかりやすいのは、まず、葉っぱのトゲトゲ。どちらもノコギリ刃のようなぎざぎざの葉をしていて、ぎざぎざの先がトゲになっているけれど、オニノゲシのトゲのほうが立派で、手ざわりもトゲトゲした感じ。ハルノノゲシにもトゲはあるけどオニノゲシのトゲより小さくてやわらかいです。 また、上の写真のように茎を抱くようについている葉っぱの、茎にくっついてる部分の形が違います。オニノノゲシは葉っぱの基部がくるんと反り返って茎にくっついてます。 茎が赤いのはたまたまかもです。オニノノゲシのほうが茎が赤っぽくなってる率が高いような気もするけれど、緑色のオニノノゲシも普通にあるみたいです。 |
2007年4月13日撮影 ハルノノゲシ こっちはハルノノゲシ。オニノノゲシの葉と比べてトゲが優しい感じに見えます。それに葉っぱの基部が茎からはなれて耳のようにひらひらしてます。 |
2007年4月13日撮影 ハルノノゲシ 見る角度を変えるとこんな感じ。 |
…と、見分け方を書いてはみたものの、実は自信ないんです。図鑑によると、
ハルノノゲシ(花は5〜10月)
オニノゲシ(花は5〜8月)
こんな感じの見分け方が書いてあるのですが、トゲトゲしてオニっぽいなーと思って近づいてみると、葉の基部がとがっててハルっぽかったり、葉の基部が丸まっててオニっぽいのに鋸歯がやわらかくてハルっぽかったり、もう何がなんだか。 ちなみに、似たような花に オニタビラコ
などがありますが、長くなるので見分け方は自分で調べてねん。 |
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