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アイヌ紋様基礎講座

アイヌが着物に刺繍する独特な模様は、下のような3つの基本的な模様の組み合わせでできている。
 
モレ(うずまき)
 見てそのまんまのうずまき模様。ただし、アイヌのうずまきはドリキャスのマークのようにグルグル巻き込み過ぎてはならぬのじゃ。ここ、テストに出るからノートしておくが良いぞ。
(刺がある)
 基本的には2本の線が縄のように螺旋に巻いている模様なのだとは思うが、アイヌの場合は途中にツンツンと刺が立ってるのが特徴。この刺が悪いカムを追い払うのじゃ。この模様は着物のえり・すそ・袖口に刺繍することが多いぞ。

 ものの本をみても、「シ」だけはなぜか意味がでておらぬ。たぶん諸説あるのだろう。珍獣が思うに、この模様は「目」という意味だと思う。日本語で「籠目」とか「結び目」とかいう場合の目じゃ。なぜかというと、シはモレを4つかさねるとできる模様だからなのじゃ。

そして、これらの模様を組み合わせて、もっと複雑な模様をつくることもできる。
 
モレとシの組み合わせ
 このように、モレを4つ重ねると、真ん中にシができる。4つの方向から道が集まってくると十字路になるようなものじゃな。日本はもとより世界のあちこちで十字路や籠目のように何かが重なってできる場所に不思議な力があると考えられているが、アイヌの紋様にもやはり魔除けの意味がある。
モレとシとアを組み合わせた模様
 組み合わせ方は自由で、アイヌの女の子たちは地べたに模様を描いて組み合わせ方の研究をしておったようじゃ。
 
 
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