学研
タイトルの通りで、世界各国の迷信や俗信を集めた本です。図書館で借りてきたのですが、一気に読破するより思いついた時に思いついた項目について読むの が楽しい気がします。 星雲社
石神井公園のワニ騒動を都市伝説として考察した「大都会ワニ伝説考」、某専門学校生の無記名投稿による怪談や都会に語り継がれる怪談を通して身近にある異界の入り口を示す「すぐそこにある異界」、日本各地にある霊山を紹介する「死霊の還る山」の三本立て。 「すぐそこにある異界」で学生が無記名で語る体験談を読んでいると、『捜神記』や『今昔物語』のような古典を読んでいるような錯覚にとらわれました。 「あと 10 話語ると百物語になってしまうのでこれで終わりにする」と締めているのもありがちではあるけれど面白く、残りの 10 話、自分の経験で補完して幽霊でも招いてみるかと記憶の隅をつついてみたくなる。 でもやっぱり面白いのは石神井のワニ。石神井公園は遠いので見に行くことはなかったけれど、あのときは大騒ぎでしたからねえ。 東京堂出版
本屋さんや図書館では美術書の棚にありそうですが、伝説に興味のある人にも楽しめそうなので、このカテゴリーに入れてみました。 陶器や布などの模様として、中国で昔から使われてきたシンボルについてイラスト付きで解説した本。単なるカット集じゃなく、ひとつひとつのシンボルにつ いて解説が充実しているのが嬉しいです。また、解説がダラダラ続くのではなく、項目別にまとめられているのも実用的で嬉しい点です。「龍」とはどういう意味を持つもので、どんなふうにデザインされたのか、「瓜」とは、「仙人」とは…絵にまつわる意味をまなびながら、ホームページの素材作りにも使えます。 同じようなものに『中国文様事典』
(河出書房新社)っていうのもあるんですが、こちらはイラストが中心で解説はちょっとだけ。カット集として使うのに適してます。
サイマル出版協会
残念ながら絶版。甘粛人民出版社という中国の出版社から出た『絲路伝説』という本の全訳版だそうです。西安、[山空][山同]山、天水、麦積山、蘭洲、武威、張掖、酒泉、嘉峪関、居延、安西、敦厚、莫高窟、新疆というシルクロード上の各地方の伝説を集めた本です。
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