俗にトカゲの尻尾切りというが、あなたにとっては本体よりも尻尾のほうが重要なパーツである。尻尾こそ魂であり、自分自身である。だが、あなたには九本の尻尾があり、そのどれも違った個性を持っている。人はあなたに「どの尻尾を振っているとき一番充実していますか」とたずねるだろうが、あなたは涼しげに笑って全てだと答えるはずである。
あなたはズバリ言って妖婦である。ある時はコギャルのように甘えた声を出し、近づいて来た男をかたっぱしからもてあそぶ。またある時はゴージャスな衣装を着て政財界の有力者をたぶらかすこともある。あなたに対する悪い噂は数知れないが、あなたに魅入られると誰しも骨抜きになってしまう。恋のテクニシャンなのだ。
恋に関しては向かうところ敵なしといったところだが、相手が恋愛に興味がない場合は別である。たとえば僧侶のように生涯独身を決意した者には手管が通じないこともあるだろう。だが、あなたの恋が本当に激しく燃え上がるのはそこからなのだ。あの手、この手で相手に迫るが相手にされないとわかると恋を憎しみにかえて襲いかかる。うまく取り殺せればしめたものだが、相手の法力が勝っていれば、逆にこっぴどい目にあわせられることもあるから注意が必要だ。もっとも、死んだくらいであきらめがつくほど、あなたも単純ではないが。
仕事に関しては、人の心をつかむのがうまく、接客業などが適職だろう。だが、プライドが高く、すべてにおいて自分が一番だと思いこんでいるあなたは、ささいな失敗で自信を失い、転落人生を歩む可能性がある。
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