▲葛飾区郷土と天文の博物館
公式サイト>http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/
葛飾区には、郷土博物館とプラネタリウム&天文台が合体した「郷土と天文の博物館」というのがあるのですが、ここには望遠鏡でとらえた太陽を投射するコーナーがあります。
これが太陽を投射するコーナー。正確になんと表現していいかわからないんですが、屋上に太陽を自動で追尾する望遠鏡があって、その望遠鏡でとらえた太陽を、リアルタイムでここに投射してるらしいです。ちなみにこの写真は8月5日のものです。
拡大するとこんなで、黒い点々はスクリーンの汚れではなく太陽表面にある「黒点」です。
ええと、たしか望遠鏡そのものの写真もどっかにあったはず……あった、これこれ。 ▲これが太陽望遠鏡です。博物館の屋上にあって、普段は非公開です。平成25年だから、2013年でしょうか。特別公開日があったので見に行ったのです。
▲この望遠鏡がつねに太陽を追尾して、光ファイバーかなんかで映像をさっきのスクリーンに投射してます。
で、素朴な疑問はここから!
夏は日が長いので、閉館時間になっても太陽は沈みません。でも冬は、閉館(17時)前に日没が来るはずです。
ってことは、日没時に投射された太陽を見てたら、山か建物に沈んで行くところが見えるんでしょうか?
たとえば、この博物館がある所からだと、11月上旬と1月の下旬くらいに(ちゃんとシミュレートしないと自信ない)夕日が富士山頂にかかるダイヤモンド富士が見えるはずなんです。発生時刻はどっちかがぎりぎりで16時台に発生するんじゃないかと思います。
その時刻に、まだ望遠鏡が太陽をおっかけているなら、この投射コーナーに富士山のシルエットが映るんじゃないかしら。
でも、山の影が写り込むような時刻には投射をやめちゃうかなあ?
聞いてきた(聞いたのかっw)
8月6日夕方追記うん、もうね、暑くて家にいられないので、今日もプラネタリウム見に行って「冬季は何時くらいまで投映してますか」って聞いたの。そしたら、太陽の追跡自体は地平線にかかるくらいまでやってるはずってことなんだけど、投映がいつまでかはどうもあいまいな感じでした。そもそも地平線に近いところってかなりの確率で雲があるので、早めに投映をやめてる可能性はありますよねえ。
今持ってる年パスは秋に切れるけど、たぶんまた買っちゃうと思うので、日が短くなったら通い詰めて夕方の投映がどうなってるか自力で確認すればいいだけの話ですよ。うわー、だれかお願い、水元地区から亀有駅までの京成バスを走らせて。そしたら白鳥(博物館があるところ)が近くなるからー(笑)
▲ダイヤモンド富士の瞬間、こんな風になるんじゃないかと激しく予想。あ、望遠鏡だから逆さになって山が上かも?
東京あたりからだと、富士山の頂上より太陽の直径のほうが小さいはずなので、ダイヤモンド富士ったってシルエットが富士山の形になったりはしないはず。それでも、太陽が頂上に隠れて欠けて行くところは見えるんじゃないのかな。見えるといいな?!
さらに追記 2016年11月16日
ええ、みなさん。わたしはニートやヒキコモリも、命がけでやったら立派な何かになれると本気で信じています(良い子は真似しないように)。そこでわたしは博物館の太陽望遠鏡がダイヤモンド富士をとらえたらどうなるのか、大まじめに確かめに行ってきました。
▲2016年11月12日、葛飾区郷土と天文の博物館から見えるダイヤモンド富士の予想画像。カシミール3Dで作成。
この日はすばらしい晴天で、ちゃんと富士山が見えるところへ行けばすばらしい写真が撮れるはずでした。しかし、この絶好のチャンスを逃して、いつこの疑問を解決することができようか。行くぞ、博物館。ネタに賭けるのじゃー!
その結果どうなったけっていうと…
今日はこの太陽望遠鏡に富士山の陰が出るんじゃないかって期待して待ってたら16:15で投影がピタッと終わったわ。あ10分待ってくれたら富士山に沈むはずだったのに!!! pic.twitter.com/hzsYsjlrRZ
posted at 16:18:47
このとおり玉砕でした。うわあ、命がけのネタがー(笑)確かに日没間際まで投影が続いてましたが、直前に終わってしまう仕様のようです。
その後、郷土と天文の博物館・プラネタリウム解説員の新井さんが教えてくれましたが、こちらの太陽望遠鏡は、太陽が地平高度3度になると自動的に終了するようになっているそうです。どんなに日が短くなっても、ここの太陽望遠鏡が山並みに沈む太陽を映しだすことはない、というのが結果でした。
ちなみにですが、12日は土曜日で17:30にもプラネタリウムの上映がありました。星空の解説はいつもその日の空を投影するし、たいてい日没から始まるので「よし、プラネタリウムがダイヤモンド富士を映しだすかどうか見てやるっ」と、頑張ったんですけど、夕日は富士山からすこしズレたところに沈んでしまいました。たぶん太陽も星も正しく投影されているのですが、街並みの写真はそれほど正確に貼り付けられてるわけじゃないんですね。でも解説のお姉さんが「ダイヤモンド富士の季節ですね」と言ってました^-^
葛飾区郷土と天文の博物館は、地上からは富士山が見えません。二階展示室の窓も確認しましたが建物が邪魔でダメそうでした。屋上ならば富士山が見えるはずですが普段は閉鎖されています。以下はもし屋上に出られたら、という想定でシミュレートしてみました。
2016/11/12 16:26 ほぼ真ん中
2017/11/13 16:26 左 前日右
2018/11/13 16:26 左
2019/11/13 16:26 やや左
2020/11/12 16:26 ほぼ真ん中
冬至後↓
2017/01/29 16:55 ほぼ真ん中
2018/01/29 16:55 やや左か?
2019/01/29 16:55 やや左
2020/01/29 16:55 左 翌日右
右とか左とかは、かなり沈んだ状態で太陽が山頂のどっちがわにいるかを目安として書いてます。太陽は斜めに沈みますから、左と書いてあっても沈み切る直前にど真ん中でキラッとした写真が撮れたりもします。左上から右下へ沈むので、左にいるときのほうがベストです。右だと右斜面をなでて沈んじゃうかもしれません。
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