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読んでみたのはこの本。図書館で借りてきました。
▲奥付:2014年発行なので、たしかに2020五輪ロゴの正式発表より前ですよね。
で、問題の記事なんですが、わたしのブログなんかでじらしてもしょうがないのでストレートに行きます。本の内容を写真で公開するのは、たぶん著作権・版権的によろしくないと思うのですが、ないと話にもならないので画像を小さめにして掲載します。この本の出版社から指摘があれば削除しますのでご遠慮なく申し出てください。
▲こういう感じで佐野氏を含む3人のデザイナーが五輪ロゴを競作する記事です。
▲これが佐野氏の記事。本人が考えたロゴと、ロゴ制作にあたりどう発想すべきかを本人の文章で書いてある。
よく見てください。これ2016って書いてあります。佐野氏だけでなく3人ともです。2020年の五輪ロゴを考えたのではなくて、招致に成功したら2016年に開催されたかもしれない東京五輪のロゴをどう作るかを考える記事だったのです。
それがなぜ2014年発行の本に掲載されたかっていうと、もともと『デザインの現場』2009年6月号に掲載された記事をまとめなおした本だからです。
というわけで、この本を根拠に「2020年五輪ロゴのコンペが出来レースである」とするのは、材料不足というか、言いがかりでしかないです。
ええと、わたしは佐野氏を擁護するつもりはありません。むしろ「すげー、ほんとに本が先行して発表しちゃってるよ!」って感じになりたかったです(そのほうが話題になる。炎上上等、喜んで広告はるっていう人ですわたしは)。なのにぜんぜんそんなことなかったので、正直つまんなかったです。本はソッコーで図書館に返しに行きます。ああアホらし。もう一回広告貼っちゃお。
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【追記】
状況をあまり説明せずに書いたので、この本が悪いみたいに感じた人がいたかもしれないので補足します。この本自体はまっとうなデザインの本です。わたしのような素人が読んでもわかりやすく、興味深い内容でした。
佐野氏の2020年五輪ロゴにパクリ疑惑が発生した時、ネットではいろんな人がプチ探偵になり、「ネット上の」さまざまな情報を吟味しはじめました。その中で、この本の目次がヒットしたようです。目次だけ見ると、佐野氏による五輪ロゴ作成の実録が掲載されているように見えるので「ロゴの正式発表より前の本にそれが載ってるのはおかしい」って騒いだ人がいました。
でも、そういうサイトをいくつか見ると、ソースとしてこの本の目次をあげているだけで、中身について言及している様子がまったくなかったです。で、図書館でさがしたらあったので借りてきた、中身はこうでした、っていう話。
ネットの情報は嘘ではないけど真実には触れてない寸止めみたいなのも多いですから、飛びつくとこうなりますっていう実例ですね。はい。
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