▲關廟麺。業務スーパーで購入。値段は忘れちゃったけど300円くらい? もっと安かったかも。8食分入ってる。天然素材を使った昔ながらの製法で天日干しした乾麺とかなんとか袋に書いてある。
▲茹でてみた。ヒラヒラしてて変わった形。成分表を信用するなら色は食紅ではなくて、野菜等の色素でつけたものらしい。四色入りだった。赤が二色(トマト・紅麹)、黄色(かぼちゃ)、緑(ほうれん草などの野菜)。
袋に書いてあった中国語を書き出してみる。日本語フォントにはない文字があるのであまり正確じゃないけど。( )の中はわたしが適当に訳したもの。
遠自明朝鄭成功時期、居民因景仰關羽帝君、朝夕膜拝、距今已有三百余年的歴史。
(はるか明朝は鄭成功の時代より、人々は関羽帝君をあがめ、朝夕ひざまずいて拝んだ。今をさかのぼること三百余年もの歴史である。)
關廟麺就來自此寶島台灣南方的嘉南平原ー台南關廟地區、
(關廟麺は、この豊かな島、台湾南方の嘉南平原は台南關廟地区から来たものである。)
百余年前、惜福的關廟居民為了解決食物保存不易的問題、
(百年ほど前、ものを大切にする關廟の人々は、食物保存の困難な問題を解決するため、)
把麺條平舖於陽光之下徐徐晾乾、來延長保存時間、
(伸ばした麺の束を陽光の下ゆっくりと乾燥させ、保存期間をのばした。)
没想到郤意外地讓麺條變的更香滑、彈牙、有頸動。
(すると意外なことに、麺は熟成して味よく滑らかになった。腰があり、すばらしい喉ごしである。)
有了 南方陽光的愛憐、
(南方に太陽の恵みあり、)
來了 南海涼風的吹拂、
(南海に涼風は吹き渡る、)
饂釀出關廟麺純粹原始素材的麺香、
(純粋に昔ながらの素材で醸し出された關廟麺の味わいは、)
麺體彷彿搖曳衣袖的美人、
(袖を揺らし衣をひいて歩く美人を彷彿とさせ、)
飄逸出朵朵的浪花般的情景。
(美しき満開の花霞のごとき情景である。)
…なんだかよくわからないけど激しくポエムだった。
▲調理してみた。スープや加料はついてないので、ありもので適当に。創味シャンタンDX(味覇の中身を作ってた会社が独自に売り出したやつ)でスープを作って、炒め物やら揚げ物やらのっける。つい調子にのりすぎて麺が見えなくなった。
いわゆる中華麺ではなくて、うどんやきしめんのような感じだった。つるんとして、たしかにいい食感。日本の麺つゆで食べてもいいかもしれない。
ひらひらした形状が気になって、台湾のサイトなどをまわってみたものの、どうも關廟麺の本質はこの形状ではなくて、乾麺であることらしい。麺の形状は、細かったり平たかったりして一定せず、ただ天日干しにするのだけは共通してる。
どうもそれまで、台湾(というか中国全体?)には麺を乾燥させて保存するという発想がなかったらしい。それが発明されたのが百年ほど前というから日本統治時代のことじゃないだろうか。
ってことは、日本人が索麺かなんかを茹でて食べてるのに着想を得て作られたものかもしれない。
結局、このヒラヒラをどうやって作っているのかはわからなかった。おそらく刀削麺風になるよう機械でひねり出して作るんじゃないかと激しく想像。
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