デュラムは小麦の種類。品種名なのかと思ったらそうじゃないらしい。
Triticum属 ←広い意味では、ここに属する複数の種(しゅ)の総称が「小麦」 | + Triticum aestivum 和名:パンコムギ ←これが狭い意味での「小麦」 | + Triticum durum 和名:デュラムコムギ(マカロニコムギ) | + Triticum compactum 和名:クラブコムギ | + Triticum spelt 和名:スペルトコムギ ・ ・ ・ などなど、複数の「種」があるんだって!
え、種とか品種とかどうでもいいよって? もしこれが「セントバーナードは犬の品種なのか、それとも犬とは別の生き物なのか」って話だったら興味あるでしょ。そういう話をしてるつもりなんだけどなあ。
まあそういうことで、デュラムっていうのは小麦の一種というわけだね。スパゲッティやマカロニの原材料を「デュラム・セモリナ」って言うじゃない。あのデュラムは小麦粉の種類を言い表しているわけだよ。
じゃあ、セモリナってのは何なの?!
これは粉の挽き方で「粗びき」のことを言うそうです。
そういうことを踏まえて写真を見直すと面白いんです。最初のレシートにはセモリナ粉(粗びき粉)と書いてあるのに、二番目の商品にはデュラム小麦粉って書いてあるのよ。「セモリナの何コムギなの?」「デュラムで挽き方はセモリナで合ってる?」みたいな混乱がですね、気づいてしまうとププッとふき出しそうになるわけです。みなさん、教養っていうのはこういう時に使うものですよ(ちがうかも)。
そんでもって作ったのはこれ。クスクス!
写真が適当でごめん。モロッコあたりの食べ物だそうです。この粒々はデュラムのセモリナに霧吹きで水かけて、手のひらでなでて作ったものです。それを蒸して食べる。
これは昔書いた記事ですが、リンク先に作り方がありますのでよかったらどうぞ。モロッコは砂漠の国なので、ごく少ない水で粉を捏ねようとしてこういう調理法が発達したんじゃないかと想像してます(あくまで想像ですが)。いわば世界最短・最小の麺類(パスタ)。実際、マカロニみたいに茹でるだけで食べられる乾燥クスクスも存在してます。
日本の地中海料理屋で出てくるのは、乾燥クスクスを茹でたのが多いです。自作して蒸したクスクスは、それとは食感が違って美味しいですよ。
そうそう、よゐこの濱口と有野が無人島で小麦粉をちねってますが、あれを見ながら「クスクスみたいに霧ふいてから撫でればいいのに、なんで一粒ずつちねるの」っていつも思ってました。テレ朝の人はよゐこに教えてあげてください(絵的にみじめじゃないからダメか)。
あれ、でもデュラムでもセモリナでもない普通の小麦粉でもクスクスみたいにできるのかな?? 今度実験してみます。
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