「お蚕は自然にはいないいきもの、絹になるために生まれてきた」と前の記事で書きましたが、そんなこと書いてるわたしが一番「でき上がった繭をどうしよう」な人だったりするんですよねえ。養蚕農家ならば、繭はどこかに出荷してお金にするわけですが、わたしはあくまで趣味でお蚕を飼っています。繭ができあがったら自分で消費しなければなりません。
沢山無駄にして、糸にする練習をしてみたり、それはそれで楽しいんですが、最終的には実用的な方向へ振りたいものです。ちなみに群馬では養蚕から機織りまでの仕事は細かく分業されていて、わたしが子供の頃に見ていた「養蚕」は、三齢くらいの蚕を繭になるところまで育てて出荷するとこまで、であって、卵から孵化させたり、繭から糸を紡いだり、という仕事は、資料映像とかでは見たことがあっても、身近な人がやってるのは見たことがありません。
今回は繭を使ってお工作してみました。これは繭を何個使ったかなあ。たぶん3〜4個だと思います。葉は紙で作ってあります。黄色いのは着色ではなく、こういう色の繭を作るお蚕がいるんです(今回使ったのは「ぐんま黄金」)。
裏側はこうなってます。繭は、アクリル絵の具などで色を塗ることもできるのですが、どうも繭に色を塗りたくるのを美しいと感じないので、なるべくもとの色だけで作りたいです。
繭は分厚いので、花を作る場合は薄くはがします。切り口を先のとがったもので探ると、3枚くらいにはがすことができるんです。
はがしました。繭は最初から最後まで一頭のお蚕が吐いた糸で出来てるはずなのに、内側ほど色が薄く、外側ほど色が鮮やかです。それはともかく、こういう感じで花弁を沢山作っておきます。
あと、写真を用意しそびれましたが、萼(がく)も作って、真ん中に針金を通す穴をあけておきます。萼は、繭を半分くらいに切って、切れ目を入れて足の長い星形にするだけ。真ん中に針金を通す穴をあけておきます。
花弁は、針金にボンドで貼り付けます。真ん中はくるくる巻く感じで、外側は花弁をあらかじめカールさせてから貼り付けます。こんなもんかな、と思うところまで来たら、用意しておいた萼を針金に通して、接着剤で固定すれば完成。
手芸屋さんで葉っぱだけ市販の造花パーツを買ってきてフローラテープでまとめると、それなりにいい感じになると思います(紙で作ってもいいですけどね)。
でも、こういうのって他人が作ったものをあえて購入してまで飾ろうと思わないですよねえ。どちらかっていうと自分で作るのが楽しくて、完成品は持て余す感じではないかと(千羽鶴と同じ…笑)。
これを実用的な方向に振るなら、材料を作り方とセットにして売るのがベストかな、と思ったりします。どこで売るか考えてるうちに自分で使っちゃいそうな気がしますが。
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自然の色のグラデーションが素敵で、
黄色で葉っぱをつければ、コサージュとして販売できると思います。
こんにちは。
そうですねー、いっそ黄色で統一して、色の濃いところで葉を作るのはいいかもしれないですね。アイデアありがとうございます!