土用干しは、夏の土用にするから土用干しなんだと思いますが、今年は梅雨明けが遅かったり、暑すぎて忘れたりして、今まで手付かずでした。手付かずと言っても時々はあけて中を見ており、最後に見た時は特になんともなかったと思うんですけど、毎週見るほど頻繁には見てなかったのは確かなことです。
そして今朝、そろそろ干すべきだと思って、漬け物樽をあけてみたら、なんということでしょう、梅酢が濁って酵母のかたまりが浮き、そこへ黒い粉のようなカビがはえているのでした。
▲これは梅を出してしまったあとなのですが、梅酢が濁っているのがわかるでしょうか。また樽の壁面に黒いカビもついてます。失敗の資料こそ大事なので梅を出す前に写せばよかったなと思うんですが、あっ、と思うと手が勝手に仕事を進めてしまうのです。
▲こっちは酵母のかたまり。これ自体はたぶん害はないと思うんですけど、カビが生えるまで気づかなかったのはよろしくなかったです。
ここ何年か、毎年梅を漬けているのですが、梅がきちんと梅酢をかぶっていればカビは生えなかったので油断してました。塩は梅の15%ほど使ってあるはずなんですが、今年は塩が国産の粗塩ではなかったので(地中海の海水で作ったとかいうポルトガル産の塩だったような気がする)、思ったような塩分濃度になっていなかったのかもしれないです。あと、赤紫蘇を使わずに漬けたのも良くなかったかなあ。
失敗もまた経験だし、自家用なのでいろいろやってみるしかないです。
まず濁った梅酢は捨てることにする。梅自体は腐ってなさそう(たぶん)。塩が抜けてしまわないように手早く水洗いして水をきっておく。
去年の梅酢がまだ残っているので(こいう時のために残している)、鍋でわかして梅にざーっとかけまわす。これで多少は殺菌されるんじゃあるまいか。
熱い汁をかけたくらいじゃ煮えてしまわないと思うので(いつもキュウリや大根をそうやって漬けるけど煮えたりしないので)、念のために明日までこの状態で放置してみる。いや、でも、半端な温度の汁に漬けておかないほうがいいのだろうか。そのへんは凶と出るか吉と出るか、やってみなきゃわからない。明日晴れたら土用干しを開始する予定。
梅酢が足りず、一部の梅が水面から顔をだしているので、その分はとりわけて今日から干してしまうことにする。
さてどうなることやら。
▲梅酢に浸りきらなかった分を干してるところ。残念ながら今日はあんまり天気がよくありません。
来年もやるとしたら、梅酢が上がってるからといって油断せず。最低でも週に一度は見ないとダメですね。できれば毎日見て樽をゆすったりしないとなあ。できれば樽ではなくガラス瓶で作るのがよさそう。中が見えるので異変に気づきやすいはず。
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