うそです。これはガマ。「蒲(がま)の穂綿にくるまれば兎はもとの白兎」っていう、因幡の白兎伝説に出てくるアレ。先週くらいに三郷市内のどこだかで写しました。ガマにも種類がありますが、これは「ガマ」という種類のガマです(しつこい)。
このソーセージみたいな穂はほぐすとフワフワの綿になります。「ふとん」を漢字で蒲団とも書きますが、一説によればガマの穂をワタとして詰めた時代があったから、らしいですよ?
穂をほぐすところまでやりたかったんですが、先を急いでたのでこの日はやめました。どっかで見かけたら次はやってみます。
おまけ
因幡の白兎
サメをだまして海を渡ろうとした兎は、だまされたことに気づいたサメに毛皮を剥がれてしまいます。
赤裸で泣いているところへ、大勢の神様がやってきました。彼らは兄弟で、これから美人と評判のお姫さまのところへ求婚に行くところです。
神様たちは兎を見ると「海に飛び込んで体を洗い、風にあたっていればいいさ」と教えて去って行きます。しかしそれはタチの悪いうそでした。
兎は教えられた通り海に飛び込みますが、塩が染みてよけいに酷い事になりました。さらに風にあたったものだからヒリヒリしてたまりません。痛いよう、苦しいよう。
そこへオオクニヌシノミコト(大国様)がやってきます。彼はさきほどの意地悪な神様たちの弟です。兄さんたちの荷物をひとりで背負って(だから大国様は大きな袋を背負ってる)兎のところまでやってきます。
事情を聞いた大国様は「きれいな水で体を洗ってから、ガマの穂をほぐしてくるまればいい」と教え、丁寧に手当てしてやったのです。
するとどうでしょう、兎の傷はなおり、もとどおりの白兎になったのです。兎は喜んで言いました。「先に行ったお兄さんたちはお姫さまをお嫁にもらうことはできません。お姫さまの夫になるのは大国様です」と。
実際そのとおり、姫君は兄神たちの求婚をことわり、大国様を夫に選んだのでした。
…という話が『古事記』に出てきます。
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