ここの観音様は泥が好きなんだそうです。
伝説によれば、この観音様は田んぼの泥の中から発見されたということです。農夫がきれいに洗っておまつりしましたが、翌日にはまた泥の中に埋まっています。そうしたことが何度かあったので、人々は観音様に泥をぶつけてお参りするようになりました。
またあるとき、宿をもとめた旅人が、泥打観音のお堂に泊めてもらおうとして、泥だらけのお堂や観音様を水できれいに洗いました。すると、突然体が痛みだし、その夜のうちに死んでしまったと言われています。
そういうわけで、この観音様は今でも泥だらけであるし、お堂にも泥をぶつけたあとが沢山あるのです。
塩でなでつけて拝むと願いをかなえてくれるお地蔵様はよくありますが、泥をぶつける観音様は初めてです。そういうことなら、わたしも泥をぶつけておくべきかと思ったのですが、残念ながら(?)近くにぶつけられそうな泥もなかったので、ただ手をあわせて拝みました。
場所は国道419号沿いで「コーヒーおばら」という喫茶店のすぐそばです。
カテゴリー:
ピンバック: 小原地区、見に行ったところのまとめ | 超・珍獣様のいろいろ