これが「へんび岩」だそうです。へんび=蛇。蛇の姿の神様がいると言われています。また向かって右側の大きな石が大蛇の頭ようにも見えます。
写真では見づらいのですが、真ん中に裂け目があって、かつてここから白蛇(金の蛇とも言われる)が現れたという伝説があります。岩の前にあった由来書きによると、昔はこのあたりに田んぼがあり、その水源が「へんび岩渓谷」でした(ただし、渓谷がどこにあるかはさっぱりわからない)。ひでりの時など、へんび岩で雨ごいをすると雨がふったということです。やがて、困ったことがあればへんび神様にお願いすればよいと言われるようになり、願いが叶ったら、お礼に塩と酒を入れた竹筒と卵を備えるのが習わしになりました。
戦後、へんび神さまへの信仰はとだえかけましたが、昭和28年ごろから祭りをするようになりました。また昭和56年に車の道ができましたが、その工事で多数の蛇が出てきて「さすがへんび岩様だ」と言われたそうです。
へんび岩は小原町の市役所支所のあたりから徒歩で15分程度の場所らしいんですが、わたしたちは車で移動しており、和紙展示館のほうから回ろうとしたら道に迷い、山の中をぐるぐるしてしまいました。県道19号からの曲がり角に案内がないのが原因です。道を曲がってから見える場所には案内があるのですが、それでは見えないので迷いますね。
へんび岩は、道路から下へ少し降りたところ(道から近く、険しくない)にあります。入り口に車を1台くらい置ける場所がありました。
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