自作心さえあれば台所にいながらにして世界中に行けちゃうかもしれないシリーズ。今日はなんと、時間も超えて平安時代で餅餤(へいだん)を食べるよ!
と、いつもの口上から始まりましたが、なんとなく見たサイトにあったレシピが美味しそうだったのでやってみただけなんですが。ちなみに参考にしたのはこちら>象印GX賢人食レシピ。清少納言が『枕草子』の一三八段に書いた餠餤というものを再現したものだそうです。
以下はそのサイトを横目で見ながらありもので作ったレシピです。オリジナルに忠実じゃないとか気にしちゃだめ(笑)
【材料】4個分
餅部分
強力粉 160g
水 100ml
あん(具)
ごぼう 1/4本
長ねぎ かなり細めのものを 1本
生姜 少々
牛ひき肉(たまたま安かったので)100gくらい
サラダ油 適宜
はちみつ 大さじ1
赤だし味噌 大さじ1
醤油 大さじ1
卵 1個
【手順】
1. 強力粉に水をまぜて捏ねる。丸くまとめて休ませておく。
2. ごぼう、長ねぎ、生姜をみじん切りにする。
3. フライパンを熱してサラダ油をひいて、2を炒め、牛ひき肉を加えて炒め、はちみつ、赤だし味噌、醤油で味付けして、よく火を通す。最後に卵を割り入れてよく混ぜ、火を通す。
4. 1の餅生地を四等分して、それぞれをめん棒を使って薄くのばす。
5. 4に3の具をのせ、包む。
6. フライパンを洗って熱し、サラダ油をひく。5を生地が重なって厚くなってる方を下にして並べる。水(分量外)を少々加え、すぐに蓋をして6〜7分蒸し焼きにする。
7. 6を裏返し、蓋をして1分ほど焼く。
8. 食べやすい大きさに包丁を入れる。
これは、初めて作ったにしてはうまく出来ました。中国や中央アジアっぽい料理ですが、具のごぼうが適度な歯ごたえと香りを醸し出して和を感じました。
ただちょっと手間はかかりますね。オリジナルはGXシリーズという調理器具用のレシピなので、具はフードプロセッサーでガーだし、粉はホームベーカリーでコネコネするみたいですけど…ああ、でも、使い終わった器具を洗う手間を考えたら手でやっても大差な…げふんげふん、きっと機械でやったらスピーディーで簡単に違いありません。せめて餅部分は春巻きの皮かなんかで代用できるといいんですが、食感が違っちゃうだろうなあ。
しかし、清少納言は本当にこんなの食べてたんでしょうか。
『枕草子』に出てくる餠餤は「白い紙に包んだ絵のようなもの」が贈り物として届けられ「取り急ぎ受けとってみると、餠餤というものが二つ並んで包まれていた」と書いてあります。もっとお菓子みたいなものじゃないかと思うのですよね(笑)
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