▲アカボシゴマダラの幼虫 2017年8月30日 水元公園にて撮影
▲特徴を書き込んでみた。アカボシゴマダラの幼虫は、ゴマダラチョウの幼虫とぱっと見似てますが、背中の突起(でっぱり)の数や、尻の先が閉じてるかどうかで見分けられます。# 頭の近くに猫のヒゲのようなトゲトゲがあるのも特徴だってコメント欄で教えてもらいました。
▲どうでもいい話ですが、大きさ感を出すために指をそえたら、スマホのカメラが突然思い出したように色補正をかけやがりました(肌色にあわせて調整する仕組みらしい)。写ってる植物はエノキの仲間じゃないかと思います。糸を吐いてるようなので蛹になる場所を探してるところでしょう。翌日行ってみましたが、蛹はみつかりませんでした。
今年はアカボシゴマダラをよく見かけました。初夏には成虫も見ましたよ。写真あるので貼りましょう。
▲あまりいい写真じゃないですが、翅の表側の模様がやや見えなくもない(苦しいっ)。
▲翅の裏がよく見える写真。ゴマダラチョウ…じゃなくて、アカボシゴマダラの春型(白化型)じゃないですかねえ。2017年5月24日水元公園にて撮影。
アカボシゴマダラはモンシロチョウより大きくて、目立つチョウです。あまり虫に興味がない人だったら「あら、奇麗な蝶ね。風情があるわ」とか言ってそう。
実際うつくしいんですが、そんなことより、これは一体なんというチョウなのか、そもそも見た事ないぞ、みたいなのが先に立つわたくしです。
ここいらのエノキの木には、ゴマダラチョウだったら前からいました。幼虫も捕まえたことがあります(あとでゴマダラチョウの幼虫も貼りますね)。でも、ゴマダラチョウじゃなさそうなのがいるので、最初は「お、今まで気付かなかったけど、こんなのもいるのか」と思ったんですが、え、まって、これ外来種なの?
もともと奄美諸島にはいたんだそうです。ところが、90年代中ごろから、奄美にいるアカボシゴマダラとは特徴の違うものが埼玉県でみつかるようになり、その後各地でどんどん増え始めているとかで、心無いマニアが放蝶したものじゃないかと言われているそうです。
在来のゴマダラチョウと同じく、幼虫がエノキの葉を食べるので、場合によってはアカボシが勝って、在来種を減らしてしまう可能性もあり、美しい蝶だからといってアカボシが増えることを喜んでもいられません。
自然は変化するものなので、風に乗って飛んできたのが定着するのは自然のなりわいでしょうが、人の手で放ったものが在来種をおびやかすのは自然破壊の一種だと思います。
【参考】ゴマダラチョウの幼虫
▲ゴマダラチョウの幼虫。背中の突起(黄色いでっぱり)がアカボシと違うことがわかると思います。この写真だと尻の先の様子は見辛いですが、ゴマダラチョウの幼虫は尻の先が2本に分れます。2011年6月、水元五丁目三差路付近にある大場川沿いの公園にて採取、撮影。
残念、成虫写真は持ってない。
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アカボシゴマダラの幼虫は左右の頬に
じゃりン子チエの虎徹みたいなヒゲっぽい棘が三対あるので
すぐに分かります。ゴマダラやオオムラサキの幼虫はほっぺツルツルです。
あ、なるほど。たしかにアカボシにはヒゲがありますよね。ヒゲはすごくいい特徴ですね。ありがとうございます!