大きな丸ぁるいバンペイユ、ザーボンさんの仲間〜 #食材

IMG_9490s ついにわが家にもバンペイユ様がやってきた。ミカン科ミカン属の植物で、人の頭ほどの巨大な果実がなる化け物フルーツ。漢字で書くと晩白柚。文旦(ぶんたん)の一品種だそうな。 IMG_9323s

 これがバンペイユだ!

 マイミクさんが毎年この季節になるとバンペイユのすばらしさを述べ伝えているのを見て、いつか食べてみようって思ってました。楽天で注文するか迷っていたところ、行きつけのスーパーマーケットに並んでいたので迷わず購入。このサイズで1000円(税抜き)でした。産地は熊本県八代市。

 似たような果物でザボン(別名:ブンタン)というのがありますが、バンペイユはザボンの一品種だそうです。

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 DVDのケースと並べてみた。ケースを開いてディスクを見せたほうが大きさを比較しやすかったかなあ。DVDディスク(直径12cm)より遥かに大きく、子どもの頭くらいあります。

 すばらしく日保ちがよくて、日陰においておけば一ヶ月以上保存できるとかで、うちでも三週間くらい棚に飾って見てました。飾っておくと香りが良いという話を聞いていたんですが、あまり香りませんでした。もしかすると、もっと追熟が進むと香り始めるのかもしれません。

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 むいてみると、皮がこんなに分厚い。全体の半分くらいが皮なんじゃないかっていうくらい分厚い。もちろん手ではむけないので、まずヘタのあたりを蓋をとるようにナイフで切り落としてから、縦に切れ目をいれてから手でえいやっとむく。皮と果肉の間にもナイフを少し入れておくとむきやすい。

 皮は砂糖漬けにして食べるので、決して捨てないこと。ザボンやバンペイユの主役はどっちかっていうと皮ですよねー。生の果実なんて、昔は関東じゃ手に入りませんでした。皮の砂糖漬けは九州地方定番のお土産品です。

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 これが果肉。果肉もすごい。この質感をなんと表現すべきでしょう。包丁で切っても果汁がはじけないくらい、しっかりとした果肉。手でもぎ取るように薄皮から剥がします。噛むとサクッと音がする謎の食感。それでいて乾いてるわけじゃなく、口の中に果汁が溢れます。ひょっとするとまだ未熟? いや、でもちゃんと甘みもあるし、どこまで追熟させるかは好みの問題だと思います。

 味と香りは夏みかんやグレープフルーツに似てる。甘みもあるけど、酸味もしっかりしてて、柑橘類特有のほのかな苦味がまたいい。なるほど、これは一度知ってしまうと病みつきになる。毎年人にすすめたくなる気持ちがわかってきた!

 果肉も馬鹿にしてると量が多くて一度には食べ切りませんでした。剥いてから二日目で、一度にミカン二個分くらい食べてるつもりなのに、まだ半分以上のこってる。これで1000円なら高くはないですね。ひと冬に何度か買いたい気分。

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 皮はピーラーで黄色い部分と白いスポンジみたいな部分に分けて、両方とも捨てずに使います。白い部分は適当な大きさに切りそろえてから、一晩くらい干したほうがいいらしいので、梅干しを干す時に使うザルにひろげてみました。ちなみにこのザル、1メートル四方ほどあります。並べたらザルいっぱいになったのでちょっとびっくり。バンペイユ一個分ですよ? # 丸いザルに入ってるのは大根の皮です。

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 白い皮は明日調理するとして、今日は黄色い皮を煮てみます。


バンペイユピールを作る

 黄色い皮は、そのままかじってみるとわかりますが、そうとう苦くて、舌がピリピリする刺激があります。このままだと美味しくないので、この苦さや刺激をやわらげるために 4回くらい茹でこぼしてアク抜きします。

 鍋にお湯を沸かし、黄色い皮を入れて、箸でさばきながら湯がいて、お湯を捨てる。また鍋にお湯をわかして…と4回くらい繰り返す。これで少し味がやわらいだはずです、たぶん。何度も繰り返せば苦味も刺激もなくなるはずですが、その分香りも色も抜けてしまうので程々に。

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 あく抜きが済んだらザルにあげて、鍋に水 250ml と砂糖 150g を入れて沸騰させて、あく抜きした黄色い皮を入れてしばらく煮込みます。砂糖液が半分の量になるまで、というのが理想だそうですが、それはかなり時間がかかるはずなので、わたしは 10分ほど弱火で煮立てたあと、火をとめて放置することにしました。手間を惜しむなと言われそうですが、惜しんでるのは手間じゃなくて光熱費とエネルギーなんです。

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 上の写真は砂糖で煮たところ。砂糖液に色がついているのは三温糖を使ったからです。この砂糖液ごと瓶詰めにしてもよさそうな気がします。お湯割にして飲んだら美味しいかもしれない。

 いわゆるオレンジピールのような状態にするなら、広げて乾燥させる必要があります。

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 夏だと虫にたかられそうですが、今はまだ冬ですし、こうやって広げて放置することにしました。アルミホイルより焼き網かなんかの上に並べたほうが乾燥が早いと思います。最後にグラニュー糖でもまぶしてから、密閉容器に保存すればいいんじゃないかと。

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 ためしに魚焼きグリルで軽く炙って乾かしてから、グラニュー糖をまぶしてみました。うん、初めて作ったにしては悪くないです。苦味と刺激があんがい強く残っているので大量に食べるものじゃないけれど、刻んでアイスクリームにトッピングしたり、紅茶に浮かべたり、ほんの少量をアクセントに使うなら、充分すぎるほどいける。ちなみに、魚焼きグリルは火力が強すぎてあっというまに焦げるので注意してね。


 明日は白い皮を砂糖漬けにしてみるよー!



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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

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