ユッケジャンは牛肉で作る辛いスープですが、鶏肉で作るとダッケジャン(またはダッユッケジャン)という料理になります。先日のバンペイユの皮を入れたら美味しいんじゃないかと思い、作ってみました。
ダッケジャンやユッケジャンの作り方は、本などを見ても人それぞれです。丁寧に作る場合は野菜をナムルにしてから使ったり、なにやらものすごく手間のかかる作り方もあるようです。ここに書くのはかなり珍獣流です。
【材料】4〜5人分…いや、もっと出来るかも
ヤンニョム(薬念)
韓国トウガラシの粉 大さじ2(注1)
胡麻油 大さじ2
醤油 大さじ1
魚醤 大さじ1(なければ醤油を増やす)
みりん 大さじ1
ニンニクのすりおろし 大さじ1
生姜のすり下ろし 大さじ1
擦った白ゴマ 大さじ1
塩 少々
胡椒 少々
具材
鶏胸肉 300gくらい
バンペイユの皮の白いところ(注2)
豆モヤシ(緑豆モヤシでも良い) 1袋
ニラ
長ねぎ
もやしはそのまま。他の具材はそれぞれ適当な大きさに切る。
分量は好き好きで、多くできたら温めかえして食べればいいので。
具を炒めるために
胡麻油 少々
スープ
煮干し
水 4〜5カップ
頭をとった煮干しを数時間水につけておいてから、火にかけて沸騰してから数分煮る。
もしくは煮干しダシダ(韓国の即席ダシ)を使ってもいい。
(注1)トウガラシの粉は、かならず韓国産を使ってください。カルディなどの輸入食材店で買えます。なければコチュジャンを使ってもいいかもしれません。 間違っても鷹の爪を粉にして入れようなんて思わないこと。韓国のトウガラシは日本のとは品種が違ってあまり辛くないので大量に入れられるのです。
(注2)バンペイユの皮は黄色いところをピーラーで剥いてしまって、白いところだけを茹でて水洗いして、よく絞って使います(この記事を参考に)。なお、バンペイユの皮はサトイモの茎の代わりに使いました。どっちも入手しにくいと思うので、なければ省略するか白菜でも入れてください。
▲まずヤンニョム(薬念)を作る。ヤンニョムというのは合わせ調味料のことです。韓国トウガラシの粉、胡麻油、醤油、魚醤、みりん、ニンニクのすり下ろし、生姜のすり下ろし、擦った白ゴマ、塩、胡椒をまぜる。うわー真っ赤って思うけど、実は見た目ほど辛くない。
▲ヤンニョムで、ぶつ切りにした鶏胸肉と、茹でてよく絞ってぶつ切りにしたバンペイユの皮をよく和える。
▲鍋に少量の胡麻油を熱し、鶏肉とバンペイユの皮をヤンニョムと一緒に炒める(写真では中華鍋を使っているけど、カレーを作る時に使う鍋でいいと思う)。
▲煮干しでとった出汁を注ぎ、豆モヤシと5cmくらいに切ったニラと斜めに薄切りにした長ねぎを加えて弱火で10分くらい煮込む。味を見て、ものたりなければ醤油や塩で整える。
▲器によそって、白ゴマと、長ねぎの青いところをみじん切りにしたのをトッピングすれば完成。
今回はサトイモの茎の代わりにバンペイユの皮を入れてみましたが、これがなかなか、美味しゅうございました。煮込むととろけるようにやわらかくなり、辛いスープとバンペイユの香りがいい具合に合いました。トウガラシと柑橘類は仲良しです。そういえば日本の七味トウガラシにも陳皮(ミカンの皮)を入れますからね。
【食後に韓国語もかじってみる】
육개장 ユッケジャン 牛肉の辛いスープ
육 ユッ 肉のこと(ユッケのユッと同じ)
닭개장 ダッケジャン 鶏肉のユッケジャン
닭 ダッ 鶏(ダッカルビのダッと同じ)
ダッケジャンのことは닭계장(タッケジャン)とも言うそうです。
ユッが肉で、ダッが鶏なら、
ケジャンはなんのことだろうっていつも思います。
追記 2015年2月25日:バンペイユの皮(白いところ)の利用法
新しく記事を書くほどでもないのでここにメモ。バンペイユの皮は旨い。
▲バンペイユの皮とキクラゲの酢の物
バンペイユの皮の白いところ(茹でてよく絞る)と、キクラゲ(水で戻して30秒くらい茹でる)を、リンゴ酢1:みりん1:醤油1/4であえて、白ゴマふっただけ。バンペイユの皮が香り良くて美味しい。
▲バンペイユの皮とベーコンのカレー。バンペイユの皮は茹でて絞ってから使う。市販の固形ルウを使う。写真は見た目がダサいけど味はイケてた。バンペイユいいね。
他に、炒め物に入れても美味しいし、味噌汁の具にするのもいい感じ。バンペイユの皮の白いところはスープを含むとお麩のようにやわらかくなり、なおかつバンペイユのいい香りがします。果肉も美味しいけど、皮がすばらしくいい。しまった、もう一個買えばよかったー。
ピンバック: #食材 今年もバンペイユを征服したぞー! | 超・珍獣様のいろいろ