バスに乗って小岩に行きました。
図書館のあった場所には福祉施設がありました。
図書館は別の場所にあったのです。
わたしは移動して図書館をみつけました。わーい。
トンパ文字にバスや自動車なんて文字はないと思いますが、荷車をあらわす文字ならあるので、長く書いて上に人を複数乗せてバスってことにしました。移動してるものの下に辶(しんにょう)みたいなものを書くと、どこかへ向かうという意味になります。小岩という地名は「小さな・岩・土地」で表してみました。
図書館に行くつもりだったのですが、行ってみるとそこには福祉施設がありました。本当は障害者の就労支援施設だったのですが、どう表現していいかわからなかったので、ご老人のいる大きな建物で表してみました。
ちょっと失敗したなと思うのは「移動する」の人の頭に女性を意味する頭巾を書かなかったこと。主語がわたくしこと珍獣様なので、中の人も女性にしたほうがそれっぽいと思います。
図書館は、「本(経典)を見る大きな建物」と表現してみました。建物もいろいろな書き方があります。最初の福祉施設は二階建てくらいの家の絵です。福祉施設も鉄筋で大きな建物ですが古いので二階屋くらいにしてみました。図書館は新しいビルだったのでもっと立派そうに見える字を選びました。
跳ねる人で、見つけた、やったー、という意味を表してみました。これも頭に頭巾をつけて、主語が女性であることをあらわしたほうが良かったと思います。
▲ちなみにこれが新しい江戸川区立小岩図書館です。葛飾区民でも貸し出しカードを作れますよ。しばらく行かなかったので、移転したことを知らず、思った場所になかったときはかなーり驚きました。移転先が近くてよかったです。
トンパ文字(東巴文字)は中国ナシ族のトンパと呼ばれる僧侶が使う象形文字です。伝説を記録したり、占いの結果を記録したりするようです。今でもナシ族のトンパたちはこの文字を使っているそうです。決して古代の文化じゃないってところがすごいんです。
わたしはトンパ文字の正確な文法は知りませんが、トンパの経典などをいくつか見ると、このくらい柔軟にやっていそうなので、その柔軟さを表現したいと思っています。ただし、やわらかさにも作法はあると思うので、この絵を見せてナシ族の人たちに通じるかどうかはわかりません。
そろそろ、自分でもトンパ文字を書いてみたいと思う人がいそうなので、わたしがいいなと思った本をいくつか紹介します。
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左の画像は葛飾区内の図書館で借りてきたものですが、この本は気に入ったのでさきほど注文をかけました。伝説の解読例などのほか、手書きの単語集(文字リスト)が充実しています。本の半分は単語集です。
トンパ文字は手書き文化なので、パソコンで使えるようなフォントにしてしまうと味がないと感じます。文字だけど、絵のようにレイアウトして意味を伝えるものなので、肉筆で書くことが大事だと思うのです。
もちろん、フォントにしてみることも大事な試みだと思うので、それは否定しませんが、手でかいたらこうなる、という実例に触れておくことも大事じゃないですか? そういう意味で、この本はとても気に入りました。
トンパ文字伝説 [ 王超鷹 ]
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これもいい本です。先に紹介した『トンパ文字』と両方読むと、文字の理解を深められるようにできています。こちらの本にはCDがついていて、PDFファイルの文字リストが収録されています。つまり検索できるってことですね(笑)
最初の本はあくまで本なので「健康って、どう書くんだっけ?」なんて時に、探すのに時間がかかります。しかしデジタルなデータになっていれば、CTRL+Fとかで探しやすいというわけ。これも必要ですね。ちなみに、これは葛飾区の図書館にはなかったです(ええ、だから小岩図書館に行ったというわけよ)。中身を確認できたので、わたしもそのうち注文しようと思っています。
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この本も図書館で借りましたが、実は持ってたような気がするので家中探すと出てくるかも。TRONという、昔ちょっと話題になった国産のOSがありまして(WindowsやMacOSのようにTRONというOSがあるんです)、そのOS用にトンパ文字フォントがあったんですよね。
わたしは、パソコンにインストールするための「超漢字」というTRON OS を買ったことがあるので、その頃に一緒にこの本を買いました(しかしトンパ文字フォントは持ってなかったと思う)。
TRON は今でいうガラケーに組み込まれてたこともあるので、DoCoMoのなんとかいう携帯電話にトンパ文字フォントが載ってたこともあるらしいです。
で、前置きが長かったですが、そのトンパ文字フォントを使って遊んでみよう、という趣旨の本らしいんですよ。だから手書き文字じゃなくて、フォントです。完全に「遊んでみよう」の本なので、「渋谷で待ち合わせしよう」とか「KINKI KIDSをトンパ文字で書いたら?」みたいな、現代日本人っぽいネタを創意工夫で綴っていたりして、これはこれで面白いです。「自分でも書いてみたいけど、どう使っていいかわからないよー」ってな場合は、この本を見ると「ああ、これでいいんだ」みたいな悟りが開けるかもね?
トンパ文字は10年くらい前にちょっとだけブームになりかけたのでいろいろ本が出てたりするんですけど、とりあえずこの三冊は現在でも入手可能で役にたつと思います。わたしが借りてきた本は、さきほど返却しておきましたので、葛飾区・江戸川区あたりで興味持っちゃったりした人は、とりあえず借りて中身を見るといいかもです。 カテゴリー: