引っ越したので下のバナーから移動してねん。
『ナルニア国物語』もディズニー映画だったんですが、来週末の18日から、またもやディズニー映画が封切られるみたいなんですよ。その名も『南極物語』だそうで。ええ、そうです。昭和基地に置き去りにされたカラフト犬の太郎と次郎のお話が原作。
これ、映画館などで予告編を見ると、あたかも1983年に日本で作られた、高倉健主演の『南極物語(DVD通販可)』のリメイクであるかのように紹介されているんですけど、よくよく見ると舞台は昭和基地じゃなくて、米国科学財団・南極基地の話だったりするのよね。
実際に太郎と次郎が南極に取り残されたのは1958年のことだっていうから、半世紀近くたった今、映画化するにあたってストーリーを現代に置き換えるのは仕方のないことなんだけど、まさか舞台までアメリカにされるだなんて。犬もカラフト犬じゃなくてハスキーだし、なんかちがーう!!
これがたとえば、日本の昭和基地が舞台で、主人公がアメリカ人の新聞記者とかで、あくまでアメリカ人の目から見た物語が展開するというんだったら『南極物語』として許せる気がする。すっかりアメリカの話にされてしまうのなら、いっそタイトルを別のものにしてしまっていいんじゃないかって気がする。もちろん、映画の最後に「これは日本の昭和基地で実際に起こった出来事をもとに……」とテロップを入れてほしい気はするけどさ。
予告編で「米国科学財団・南極基地」というテロップを見るたびに、なんとなく屈辱的な気持ちになる今日この頃。
っていうか、こんなことしてないで、昔話を更新しろよと思うんだけど、たまってる分を先に吐き出そうとすると、なかなか手がつかないんだよー。
そうだ、何か書き忘れていると思ったら、日曜に映画を見に行ったんだった。
3月3日(金)に隣町の亀有にアリオという大きなショッピングモールができて、その中にMOVIXという映画館も入りました。葛飾区は映画館がダメなところっていうか、ダメになってしまった町で、昔は青戸や金町に映画館があったのに全部潰れてしまって、映画館が一軒もない状態が長くつづいてました。
ほんとは開館初日に見るはずだったんです。ところが映画館の前まで行ってみたら、お目当ての『ナルニア国物語』は4日封切りだって書いてある。しまった、一日早かったか。
開館サービスかもしれないけど、「男はつらいよ」と「こち亀」のアニメ映画&実写映画(せんだみつお主演のやつ)を、それぞれ500円で上映してたりしました。どれも葛飾関連の映画です。こういう古い映画の再上映は面白いから定期的にやってくんないかな。寅さんなん沢山あるわけだし、葛飾関連じゃなくてもいいしね。
お目当ての映画はやってなかったので、完成したばかりのショッピングモールをふらふらしてその日は帰りました。イトーヨーカドーとその他の専門店がたくさん入ってます。ヨーカドーの大店舗+専門店街といえば南葛西や木場にもあるのですが、あちらよりも入っている店がオシャレな感じで、どちらかといえばイクスピアリやヴィーナスフォート、あるいは船橋のららぽーとに近いような感じです。できたばかりなので仕方ないけど、駐車場待ちの車で環七が麻痺しかけてました(アリオは環状七号線沿いにあります)。
というわけで、日を改めて5日(日)に出直しました。なんせ隣町なので見に行くのも簡単です。なんせ根性入れると歩けてしまうんですから……って、それ南葛西に住んでたときにイクスピアリでも同じネタを言ってた気がするんですけど、今度はもっと近いんですよ。こんな近いところにシネコンができるとは思ってもみなかった。さすがに歩かないで電車使うんですけどね。一番遅い上映を見ても終電あるし。
そんなこんなで、完成したばかりの映画館で『ナルニア国物語』を見ました。原作は昔から大好きで、ファンタジーなら指輪よりナルニアでしょと、ことあるごとに言ってたら、こっちも映画化されてちょっとびっくり。いや、イギリス人が作るっていうんならともかく、ハリウッド映画だっていうから、いかにもアメリカ人が好むスペクタクルとコメディーにされてしまうんじゃないかと不安でした。
でも、実際見てみると、これが意外にも悪くない。ナルニアの王となるべき四人の子供たちなんか、どいつもこいつも表情は可愛いんだけど不細工! けなしてるんじゃなくて褒めてます。長男のピーターなんか、たぶんわざと野暮ったく見えるようにしてるよね(公式サイトにピーター役の子のページがあるけど、そこにある写真で見ると美形だし)。学童疎開で田舎に引き取られた普通の子供たちが主人公なので、美少女や美少年がでてきたら台無しなんです。戦いのために武器をとっても、みんな強そうじゃない。なんとなく頼りない手つき。でも基本的な武器さばきや作法は知ってるのね。イギリス人っていう設定だから、みんなアーサー王とかの騎士道物語を読んで知ってるわけよ。そんなイギリスの子供事情が垣間見られるところがいい。
白い魔女も美女を用意しなかったところが個人的にはお気に入りだなあ。あれは美女にしちゃったら別の話だよね。薹がたった感じのオバサンが、雪山の洞窟みたいに真っ暗な丸い瞳でじーっとこっちを見るから、なんともいえないゾクゾクした雰囲気をかもし出すんだと思う。
エドマンドのバカっぽさもたまらない(っていうか原作どおりだ!)。彼はおろかな人間の象徴だし、庇護されていることのありがたみを知らない子供の象徴だったりするから、最初のうちはなるべくバカっぽくて、見ているこっちが「あんた、だまされてるに決まってるじゃないの!」と露骨に思うようなキャラじゃなきゃいけない。ナルニアの世界は聖書の物語をなぞっているのね。最初の人間であるアダムが食べてはいけない木の実を食べたことから、その子孫である人類が不完全なものになってしまうんだけど、イエス・キリストって人がやってきて人間の罪を背負って罪人みたいに磔(はりつけ)にされるわけよ(ナルニアでも○○○○がエドのために犠牲になる)。その結果、終わりの日が来たら神を信じる人たちに永遠の命と幸せがあたえられるっつーのが聖書の物語ね。客観的にストーリーを追えば、ありがたやキリスト、これからは道を踏み外さないように生きようって感じになるんだけど、登場人物の人類として日々を過ごしてるとそんな風には感じずに、ありがちな誘惑に負けてのんべんだらりと暮らしちゃう。エドマンドはそんな人類の象徴だったりするわけ。
出てくる動物たちがリアルというか、擬人化を最小限にとどめてあるのもいい。近づいたら動物臭い息がワフワフほほにあたりそうな感じがする。そういうリアルな動物が立ち上がって言葉を話すのがナルニアっぽい感じなんだよね。おそらく第二章以降に出てくるはずのリーピチープなんかも、ネズミ嫌いが悲鳴をあげるようなリアルなキャラにしてほしいなあ。アップになるたびに口元とかヒクヒクしたりして。でも騎士道精神にあついネズミなわけよ。そういうのを希望。
というわけで、『ナルニア国物語』はけっこういいです。
うわっ、カラスがいっぱい吊るされてる!!!
と思ったら、黒いビニール袋を丸めてカラスの形にしてあるだけでした。もちろんカラスを追っ払うための工夫でしょう。こういうのはカラスにも死体に見えるんでしょうか? それともよそ者が縄張りを主張しているように見えるんでしょうか?
動物学者のローレンツ博士が、黒い海水パンツを手に持って歩いていたら、カラスが仲間をやられたと思い込んで襲ってきたという話を聞きますが、この場合は人間が手でぶら下げてるので、捕まったと思い込むのも理解できるんですけど。
そういえば『ロビンソン・クルーソー』で麦畑をあらす鳥をおっぱらうために、打ち落とした鳥を鎖でぶら下げておいたら鳥が寄ってこなくなったという話があって、同じような発想はデフォー(1660?-1731)の時代からあったのかもしれません。
あたりを見回すとこ、吊りカラスが下がっているのはごく限られた部分だけで、さらによく見ると電線の上に、鳥がとまれないような細いワイヤーが張ってありました。
吊りカラスのすぐ下には家があって、ベランダか庭が電線にかかっているようです。カラスの糞にそうとう困らされたんでしょうねえ。
あ、そうそう。カラスとは関係ないけどこっちにも書いておこうかな。
久しぶりにサイトを更新しました。
◎珍獣の食卓「スギナ・ツクシ」
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/tukus_a.htm
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/tukus_b.htm
スギナ・ツクシにまつわる面白い話を知ってる方はぜひ教えてください。
・小さい頃、ツクシやスギナを使ってこういう遊びをした
・ツクシやスギナにまつわるこんな言い伝えや昔話を知ってる
・こういう変わった食べ方をする(国内外問わず)
・○○地方ではツクシやスギナをこんなふうに呼ぶ
・○○国ではツクシ・スギナをこう呼ぶ
などなど。
故人曰く「重いコートぬ〜いでぇ、でかけませんかぁ」そろそろ春です。今日(6日)は関東で春一番が吹きました。去年より11日遅いそうです。
ホトケノザ
2006年3月5日撮影 三郷市江戸川土手
この植物をホトケノザと呼ぶのは、葉の形が仏像が座っている蓮華(れんげ)に似ているからとか、花の形が仏様に似ているからとか言うのですが、わたくしには花がネズミ男に見えて仕方がないです。個人的にはビビビソウとか呼びたい気持ち。
タンポポの一種
2006年3月5日撮影 三郷市江戸川土手
タンポポには外国から来たものと、日本在来のものがあるのですが、これはガクが反り返ってなかったので在来のものです。ここらへんだとカントウタンポポかエゾタンポポだと思うんだけど、観察小僧レベルが低いので見分け方がよくわかんないの。
オオイヌノフグリ
2006年3月5日撮影 葛飾区南水元中川土手
別名:テンニンカラクサ(天人唐草)。オオイヌノフグリという名前は花が終わったあとにできる実の形が犬のフグリ(陰嚢すなわちタマタマのこと)に似ているからだそうで。たしかに丸っこいものが二個並んだ形の実ができるのですが、かなり小さなものなので、これを見て犬のタマタマだと言うのは、かなりの想像力ではないかと。
病院の帰りに時間があったので交通博物館に行きました。『きかんしゃやえもん』という絵本で有名な一号機関車のあるところです。
秋葉原(っていうか神田須田町)にある交通博物館は今年で開館85周年にあたるらしいです。もとは東京駅付近にあったのが昭和11年(1936年)に今の場所に移転してきました。
そんな歴史のある博物館が実は今年2006年5月14日に閉館しちゃうらしいのですよ。博物館自体は移転という形でさいたま市で再スタートするらしいのですが、移転なら安心とも言いにくいのです。だって「この場所」に意味があるんですから。
交通博物館がある場所は、中央線の始発駅だった万世橋駅のあった場所です。東京駅が開通すると単なる途中停車駅になってしまい、関東大震災で焼けたり、第二次世界大戦があったりして規模が縮小して、昭和18年(1943年)に駅そのものは廃止されてしまいました。
ところが、昭和11年に博物館が移転して来ていたのと、空襲でやけなかったのとで、駅舎やホームが取り壊されずに残りました。中央線に乗ると、秋葉原の近くに決して停車することのないホームが見えますが、あれが旧万世橋駅です。
交通博物館では、普段は公開されていない旧万世橋駅遺構を一般公開しています。事前の予約は必要ですが誰でも無料(博物館の入場料は必要)で参加できます。詳しくは交通博物館の公式サイトをどうぞ。土日は事前に電話予約をしたほうがいいかもです。平日だったら余裕があるので当日その場でも申し込みできることが多いです。
受付で許可証をもらって一号機関車(やえもん)の前に集合。許可証を首からさげて、行列を作って遺構見学へ。
最初に見るのは駅舎の一部っていうか、レンガ造りの高架下のような部分。万世橋駅の歴史を説明したフィルムを見てからホームに移動。
途中、こんな階段を登ったりします。この階段はどうやら昔のままのものらしいです。一段一段にすべりどめがついてた痕跡があるのですが、金属製だったため戦争中に供出させられたそうです。
万世橋駅は廃止後も取り壊されることはなかったのですが、戦争中で物資がたりなかったこともあって、同時期に開業した横浜の新子安駅に備品の一部が使われたそうです。
階段を登りきるとホームです。ホームに直接出ることはできません。ガラス張りの小屋みたいなのがあって、そこから外をのぞけます。ホームの横を中央線が通り過ぎるのも見られます。
博物館移転後に、旧万世橋駅がどうなるかはまだ決まってないという話でした。駅は残っててほしいような気がするんだけどなあ。