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和名 シカクマメ
別名  
学名 Psophocarpus tetragonolobus
科名 マメ科
中国名 翼豆 翅豆 四角豆
英名 Winged Bean
原産地 熱帯アジア

種をまいた
4月9日(2003年)

シカクマメ






 東南アジアでよく食べる豆。若いうちにサヤごと食べる。蔓の先や、葉、花も食べられる。花にはキノコみたいな香りがあるという話だ。
 ニューギニアでは、花をかたっぱしから摘んで食べてしまう。これでは豆にはならないが、代わりに根が太って食用になる(参考[広告]>『東南アジア市場図鑑icon』)。

シカクマメの種

 これが種。画像をクリックすれば種の拡大写真が開きます。
 
蒔きました
 
 
 
 

 フィリピンでは豆をシガリリヤス(「葉巻のような」 の意)と言う。ミャンマーではふくらんだ根をペーミという。シカクマメのイモはサツマイモの数倍のタンパク質を含んでいる。

発芽した
4月22日
 晴れ。ものすごく晴れ。でも風が少し冷たい。それほど気温は上がっていないかもしれない。
 シカクマメが芽を出しそうになっている。まだ完全には土から顔を出していないけれど、前屈の姿勢で土を押し上げようとしているのが見えた。シカクマメは 熱帯の植物なので気温が上がらないと発芽しないらしい。
 

5月3日
シカクマメ
 豆類は発芽してからの成長が遅いような気がする。発芽の兆しが見えてから 10 日たっているのにこの状態だ。もっと気温が上がらないと成長しないのかもしれない。
 

5月6日
5月6日のシカクマメ
 ひとつのポットに 3 個ずつ種を蒔いてあるのに芽を出したのは 3 個だけ。もう少し様子を見よう。

育ってます
5月11日
5月11日のシカクマメ
 シカクマメの芽が新しく出てきた。最初に生えてきた芽には本葉も出てきた。もうちょっとしたら大きな鉢に植え替えよう。

5月18日
シカクマメとナタマメ
 手前がシカクマメ、奥の葉が大きいのはナタマメ。
 そろそろ大きめの鉢に植え替えないといけないし、蔓をはわせるのに支柱も立てないとダメだ。。

 100円ショップで竹の支柱を買ってきた。たぶん中国製で、ほんものの竹なのに緑の塗料がべたべた塗ってある。色はつけなくていいと思うんだけど。でも 5 本セットで 100 円なので文句はない。
 

5月20日
 シカクマメを大きなプランターに移した。

シカクマメを植え替えた
どんどん育ってます
6月11日
 ニンジンやステムレタスがヨトウムシにやられている。シカクマメにもついているようだが食害はそれほどひどくない。ヤツらにも好き 嫌いがあるのだろう。
 

6月?日

シカクマメ成長中
 デジカメの電池を交換したときに日付の設定がとんでしまったらしい。何日に撮影したものか今となってはよくわからない。たぶん 6 月の下旬ではないかと思う。
開花した
7月15日
 シカクマメにつぼみがついた。

シカクマメのつぼみ


 小一時間して、すこし陽がさしてきた頃に見に行ったら、さっきのつぼみが開いていた。ごく淡い青の花。大豆の花を見たことがないので比べようがないのだ が、たぶん大豆よりも大きな花だと思う。観賞用のスイートピーと同じか、ちょっと小さめだろうか。想像以上に美しい花だ。これを見てしまうとスイートピー がケバいだけの花に思える。

シカクマメの花

 花の命は短くて、夕方には閉じてしまう。翌日は咲かないようだ。花も食べられるのだが実が成るところを見たいのでもがずに様子を見る。

実ができた
7月19日
 花が咲いて三日もするとマメのサヤができる。まだとても小さいが、シカクマメ特有の羽がついている。ひとつのサヤに羽は四つ。サヤ を輪切りにすると断面が四角くなるからシカクマメという。英語では Winged Bean 羽のある豆という意味だ。中国でも翼豆、翅豆という。

シカクマメのさや






7月24日
 実の生長は早い。どんどん大きくなる。下の写真は 19 日のと同じマメ。

シカクマメのさや

7月28日
 まだまだ大きくなりそうだ。いつごろ収穫すべきだろうか?

シカクマメのさや

7月31日
 マメはサヤの中心部にできるらしい。手でさわってみるとまだふくらみが少なく、サヤが未熟だとわかる。けれど、食べるならこのくらいでもよさそうだ。一番大きなサヤをとって食べてみた。

続きは>珍獣の食卓・シカクマメ

8月7日
 初夏のヨトウムシの被害はそれほどでもなかったが、豆のサヤが大きくなってくるとさまざまな虫がやってきて食い荒らすようになった。

クモの巣のような白い糸がグルグルと…

 上の写真では、なんらかの虫がヒレの間に白い糸を張っている。クモの巣のようにも見えるが、クモだと思いこんで安心してはいけない。

糸でグルグルにしていたのはコイツです

 ヒレをそーっと開いて糸をとってみると、中にいるのはこのような芋虫だ。種名ははっきりしないが、たぶんハマキガかメイガの仲間だと思う。

サヤに穴があいてる

 サヤに穴をあけて食い荒らすヤツらもいる。サヤを開いて中を見たが中は無事だった。しかし、このような穴をあけるのは中身に用があるからだと思う。いったい何者のしわざだろうか?

ニジュウヤホシテントウ

 写真が暗くてわかりにくいが、写っている虫はニジュウヤホシテントウだ。この虫はナス科の植物を食い荒らすことが知られているが、マメ科植物も好んで食べる。写真ではサヤにあいた穴のまわりを食い荒らしているようだが、穴そのものはニジュウヤホシテントウがあけたものではないかもしれない。

 ほかに、ミドリグンバイウンカイトカメムシもサヤに貼り付いているが、こいつらはジミに汁をすう程度なので、さほど気にならない
 

種子をとってみた
9月10日
熟して枯れたシカクマメのさや鞘を割ってみた
 ひとつだけ収穫しないでおいたさやが熟して黒く乾燥していた。割ってみると、まあるい種がころがり出てた。来年もまいてみようかな。
種子


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