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和名 シカクマメ(四角豆)
学名 Psophocarpus tetragonolobus
科名 マメ科
沖縄口 うりずん(閏染) 
アイヌ語  
中国名 翼豆 翅豆(サヤに羽があるから)
四角豆(サヤの断面が四角いから)
英名 Winged Bean(翼のある豆)
Four Angled Bean(四つの角のある豆)
Goa Bean(ゴアの豆?)
エスペラント  
その他 西:frijol alado
葡:fava de cavalo
独:Goabohne
仏:pois aile, pois carre
フィリピン:sigarilyis, sigarillas, sigadillas
ミャンマー:ペーミ(根の太った部分のこと?)
原産地 熱帯アジア
 
 
肉と同じくらい貴重なマメ科植物
 サヤに翼のようなヒレのある不思議な豆。豆をサヤごと食用にするほか、花や根(地下茎?)も食べる。ニューギニアなどでは花を摘んでしまい、太らせた根を貴重な蛋白源としている。ある村では狩りで獲物が手にはいると村人全員に分配する決まりになっているが、シカクマメの根も肉と同じく勝手に食べてはいけない決まりになっているそうだ。
シカクマメにまつわる言葉
Psophocarpus tetragonolobus
 シカクマメの学名。小種名は tetragono-(四角)、lobus(葉)、でヒレのある四角とでも訳すのだろうか。サヤに翼があり断面が四角いことを意味しているのだろう。
 属名の psophocarpus は意味がよくわからない。

frijol alado
 シカクマメを意味するスペイン語。翼のある豆の意味。

fava de cavalo
 シカクマメを意味するポルトガル語。馬エンドウマメの意味。

Goabohne
 シカクマメを意味するドイツ語。ゴアの豆という意味。ゴアはインドの都市名か?

pois aile
pois carre
 シカクマメを意味するフランス語。前者は翼のあるエンドウマメの意味で、後者は四角いエンドウマメの意味。

sigarilyis
sigarillas
sigadillas …など
 フィリピンでシカクマメを意味する言葉。どれもスペイン語で葉巻を意味する単語に由来している。サヤの形が葉巻に似ているからだ。

うりずん
 漢字で書くと閏染で、沖縄の言葉で緑の萌えいずる季節のこと。この豆の鞘が新緑の緑に似ていることからうりずんと呼ばれるようになったと、わしたショップ(沖縄のアンテナショップ)の店頭で説明されていた。

シカクマメのサヤ
サヤにはこのように翼(ヒレ)がある

 
 
珍獣様が食したシカクマメ